紙の本
何でも許せる人向け
2018/11/25 13:49
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投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的にギャグで一部のキャラは崩壊してて、
でも締める時はちゃんと締める「ワンピースパーティー」。
「ONE PIECE」のお約束や小ネタも随所に見られて
4巻も面白かったです。
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今回も、つまんないストレスがぶっ飛んでくれるくらい、大笑いさせてもらった
安藤先生、ありがとうございます
船津紳平先生の『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』も腹筋にイイ刺激をくれるが、こっちは亀裂が入っている肋骨まで響いちゃうもんだから、実に困る
しかし、この『ONE PIECE PARTY』を読んで、肋骨が折れたとしても、安藤先生に文句を言うつもりはない
それなりの強度がある私の肋骨を折るような、漫画にケチはつけられないだろう
もしも、コメディ系のスピンオフで、最も面白い漫画は、ってアンケートを催したら、確実にベスト3には入るはずだ、この『ONE PIECE PARTY』は
さすがに、全てのスピンオフ作品をチェックできている訳じゃないから、下手に一位とは言えない。けど、この作品のファンとしちゃ、ベスト3ってところは譲れない、譲りたくないのだ
他の読み手も感じているだろうが、この『ONE PIECE PARTY』を読むと、本家がもっと好きになっている
このスピンオフでしか出来ない事をやりつつ、本家の魅力をより引き出せる
尾田先生が多忙の中でも、しっかりとネームをチェックしているってのも大きいだろうが、何よりも、安藤先生が漫然と描かず、真摯に原稿と向き合っているからこそ、登場人物らの個性が崩壊するような展開も、読み手に笑って受け入れてもらえるのだろう
これまで、ローが最大の犠牲者で、これからも、カッコ良さ崩壊待ったなしだろうが、この(4)では、ルフィと大激闘を繰り広げたクロコダイルとロブ・ルッチも笑いの渦に飲み込まれている。なので、次巻以降、もっと、メチャクチャな目に遭わされ、ローのようになってしまう可能性も高い
え、このキャラが、こんなボケをかましちゃうの、って驚きをくれる点も高評価に値する
そんな彼らの意外性が、ルフィたちが起こす、笑いのビッグウェーブに勢いを付けさせ、ルフィらが上手く乗りこなすのに一役を買っている、と言っても過言じゃない
また、アクションシーンも厚味があり、楽しませてくれる
次の(5)でも、本家では決して見られないであろうバトルを期待している
個人的には、カタクリに出てきてほしい、と思っているんだが、難しいだろうか。いくら何でも、カタクリはギャグの空気に付き合ってくれないか・・・結構、優れたボケのセンスを持ってそうだけど
あと、そろそろ、アニメ化してくれないかな、と思っちゃいる
本家アニメの声優陣は忙しいだろうから、いっそ、『ONE PIECE』愛が深く、なおかつ、声真似が上手い芸能人をキャストに起用したら、却って話題になりそうだ
どの回も抱腹絶倒で、たくさん元気を貰える
その中から、私がお勧めしたいのは第16話「ツッコミウソップ」だ
ハッキリ言って、ウソップのゴッド級なツッコミがあるからこそ、この『ONE PIECE PARTY』の質は高いのだ
そんな重要な役目を担っているウソップが、本家じゃ絶対にボケないであろう赤犬たちのボケに、ガンガンとツッコミ倒していくのだ、笑うなってのは酷だ。箪笥の角に足の小指をぶつけた時に、ノーリアクションを貫く方が、よっぽど可能だろう
ウソップが頑張っている点にもグッと来るが、ロビンのツッコミ能力がちょっとだけ上がったトコも地味に印象的だ
今後、ロビンがどんなツッコミを仲間や他のキャラに対してしていくのか、楽しみである
まぁ、どっちかと言えば、ロビンはツッコまれる側なんだけども
この台詞を引用に選んだのは、やっぱ、ルフィ、カッコE、と震えたので
例え、自分が危機的状況であっても、仲間は売らない、渡さない、馬鹿にさせない、を貫けるルフィは本物だ
ギャグの中で、キャラの漢気を目立たせるテクニックを学ばせてもらえ、感謝である