紙の本
現状のリソースで最高の成果を出す方法を解説した書です!
2018/07/16 14:43
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、今あるリソース、資源を上手く活用することで最高の成果を出す方法を解説した書です。私たちは、ついつい多くのリソースやお金を使えば、それだけ大きな成果が出せると思いがちで、逆にリソースや資金がないから成果を出すことができないとあきらめがちです。そんな考え方を打ち破り、現在のおかれた状況の中でどれだけ最高の成果を出すかというのが本書の意図するところです。本書には、非常に納得させられる、しかし日頃の私たちがついつい忘れてしまっていることがたくさん書かれてあり、とても勉強になります。
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① きっぱりとノーと言う
② 眠れる森の美女を探す
③ 探険に出る
④ 集中しない
⑤ 新しい隣人を選ぶ
⑥ 毎日感謝する
⑦ クローゼットの中身を総点検する
⑧ 事後の計画を立てる
⑨ 後列をランダムにする
⑩ 半年の計を立てる
11 分解する
12 ごみに宝を見いだす
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多くのリソースを望むのではなく、今あるもので最大の効果を得ようとする考え方で、最近流行のレジリエンスとかリーンスタイルに通じるものがある。無ければ無いなりに工夫をすることで思わぬ発見やアイディアが生まれたりするし、人と比べて不足とか不満を持たずに済む。「立ち上がってチャンスを掴まなければならない時に、座ったままで手に入ると勘違いしている」は至言。
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・ストレッチとは、多くのリソースを望むのではなく、手持ちのリソースの可能性を受け入れ、それを行動の手がかりにする考え方。
・絶えず何かを追い求めるアプローチを、チェイシングと呼ぶ。チェイサーにとって大事なのはリソースの獲得であり、手持ちのリソースの活用には目もくれない。
・他人の所有物を羨み、自分の持つ資産に気付かないのがチェイシング。
・チェイシングの4つの要因「上方社会的比較」「機能的固着」「無分別な収集」「リソースの浪費」
・オーナーシップとは「態度」に他ならない。心理的オーナーシップを備えた人は、リソースを所有していなくても、それが自分のものだという当事者意識を持つ。
・制約があることで、リソースをもって創造的に活用し、パフォーマンスを向上させる。
・当人の専門分野から遠い問題のほうが、解決の可能性が高かった。
・チームのパフォーマンスを決める最も重要な要素は、リソースの多様性。リソースが多様なら、先入観にとらわれないオープンな議論ができ、様々な視点を取り入れた解決策に到達できる。
・パフォーマンスの最大の決め手となるのは、何をするかであり、何を計画するかではない。
・計画を立てすぎると、行動できなくなってしまう。
・ハイパフォーマーは、行動から学習している。
・計画立案は、行動の妨げになりやすい。そこそこの計画で十分なのに、完璧な計画をつくろうとするから。
・人は往々にして、他人から期待された通りの人間になる。
・高い期待をかけることで、相手のストレッチを手助けすることが出来る。
・人は「低い期待」にも応えてしまう。
・自分や他者に対する期待をコントロールすることはとても重要。
・トレードオフの関係があるときに、どうすれば一方が、他方の目標達成に貢献できるかを考える。
・多角化は、核となるアイデンティティを確立した後ではじめて力を持つ。
・学習とパフォーマンスというそれぞれの目標を分けるのではなく、両者をずっと一緒に追求することが重要。
・行動の全記録を残す。「事後の計画」
・すすんでアウトサイダーになり、新しい経験を求めよう。時には計画を立てずに、物事に取り組もう。自分にも他人にもポジティブな期待をしよう。今までに無いやり方で、リソースを組み合わせ、全体が部分の総和に勝るようにしよう。
・ないものに心を悩まさず、あるものに感謝する。それがどれほど解放的なことか。
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[]この本の問題意識は何か。
人は、今あるリソースが足りないと思い込み、より多くのリソースを求めるチェイシングの思考に陥りがちである。そこから、すくないリソースでこそ、成果をあげられるという考えや、今あるリソースに対して価値を感じるstretchのマインドを持てば、今の制約を逆手に取ることができる
[]その問題を解決する方法は何か。
・アウトサイダー(専門的な技術がないもの)こそチャンスがあることを理解
・計画がないことにより、リソースの思わぬ使い方・価値に気づく
・「期待」が人を変える
→リソースに対して、価値を感じる?
・今持っているリソースを掛け合わせて新しい価値を作る
[]この本はどのように始まり、どのように終わったか
今持っているリソースの価値に気づき、人生を好転させた物語を伝え、stretchマインドの重要性を示した。
[]自分はこの本から何を学んだか。ツイッターで書けるくらいの分量に抑える
足りないリソースに悲観して、今をネガティブにとらえるのではなく、リソースがないからこその価値にも目を向けて、現状を打破できるようにしたいと思った。
また、手当たり次第リソースを集めるのではなく、きちんと「自分の人生にとって何が必要か」を考えて、それに沿った投資・消費・学習・行動をしていきたいなと思った。
[]この本のキーポイントは何か。テーマに対する重要なこと
×豊富なリソース=優れた成果
○リソースのすぎれた活用=優れた成果
[]図解とか写真とかチャートからどんなことが学べたのか
[]この本が他の本と似ていることとか違う本は何か
個人的な感覚ではなく、データや科学的な根拠に基づき話を展開している
[]この本はなぜ重要なのか?
スレッチマインドに関して、科学的な実験や心理学用語などを用いながら説明している
[]作者の意図は何か
[]この本のタイトルは内容とあっているか。この本にタイトルをつけるならどんなタイトルになるか
リソースが足りないと嘆くあなたに。今あるリソースの価値に気づき、生き方を変える方法
[]専門的な単語に対して何を言っているのか
「リソースフルネス(resourcefullness)(困難な状況下で臨機応変に解決策を見出す能力)に関する10年以上の研究を元に、ストレッチ、すなわちあなたの能力を最大限に発揮する方法」
[]セクションにはどんな内容が書かれているのか。→おすすめの章の内容。
[]作者がこの本を面白くするための工夫は何か
物語を多めにしている。ストーリーを読んでいく中で、読者が教訓を得るような仕掛けをしている。
[]本の出だしをチェックして、読者を惹きつけるための努力は何をしているのか
著者の経験に基づく問題意識→なぜ、わずかな努力で成功する組織がいる一方で、たくさんの努力をしても失敗する組織があるのか。なんで、自分にないものを求めたがるのか。すでに持っているものを使って、充実した人生を送れないのか。
[]作者の主張のどこに一番賛成できるか
より上を目指そうと何かをえ続けていても、それは目標達成に必要のないものであることが多いかつ、目標達成に必要のないものであることが多い。これを防ぐには、「何が本当にしたいのか」を問う必要がある。
[]特徴的な点は何か。変わっている点は何か
[]終わり方は良かったか。なんで良かったか。
よき。これまでの話を簡単にまとめ、
ストレッチを実践していくことで、読者のマインドが変わっていくことを期待させるような内容だったため。
[]テーマ説明のために面白かったものは何か
隣の芝生はなぜ青い?を人の心理的特良を元に、述べている点。
[]最も重要な一文は何か
“あなたがまだ「豊富なリソース=優れた成果」という考え方に囚われているなら、それを捨て、「リソースの優れた活用=優れた成果」という信念に置き換えて欲しい。そうするだけで、誰も勝者のない、リソースをめぐる人間的な競争から自由になり、すでにあるもので満足できる方法をマスターできるようになる。”
[]本の内容を説明するために何度も使っているキャッチコピー
“ストレッチとは、目標を達成し、チャンスをつかみ、目の前の素材を最大限に活用するためのワークスタイルであり、ライフスタイルである。”
[]本の内容を振り返って一番刺さった部分はどこか
リソースは、獲得することよりも、利用する方が難しい
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Chasingでは疲弊する。自分が見ていない資源の有効活用を。典型的な洋書のパターンでメッセージは単純だが,例示が多い。例示が資料として参考になることもあるので,嫌いではない。しかし,嵩を増しているような印象を持ってします。学術書だけでなく小説でも同様の傾向があるので,文化的な要因かもしれない。
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要するに今あるリソースを活用しろということが結論。逆に、リソースをたくさん求めてそれを手に入れてしまうとそれをただ使うだけになり、逆に工夫ができなくなってしまう。
著者が文中でアメリカのドラマ『冒険野郎マクガイバー』の主人公を見習えと言っていて、私も当時この番組が大好きで読んでいて「そうそう」とにやけてしまった。マクガイバーはアメリカの元工作員で身の回り道具を使ってあっと驚くような武器や道具を作ってしまう。
話は戻るが、このビジネス書は豊富な実験や経験の結果から書かれているので非常に説得力がある。
人が足りない、物がない、お金がないと嘆く前に今ある自分の手持ちのものをどれだけ活用しているかをまず考えるようにしてみよう。
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本書は白黒思考や完全主義的な考えを持つ人、ルールやステレオタイプや感情に囚われてる人、そして、リソースはあればあるほど良いと考える人に気付きを与える本だと私は感じました。
タイトルであるストレッチは少ないリソースの使い方を用途の囚われからはずし、新たなアイデアにより、そのリソースの見えない使い方や他のものとの組み合わせで画期的なものにすることを意味していると読み取った。
そのためにはリソースを細分化して見直すことや違う角度で見ることを必要とするため、何らかの囚われがあると難しい…
なので、その囚われに気づき、客観的に捉え直して再解釈する必要があると言いたいのだと私は考えた。
本書の中では実際の成功/失敗例を心理学の研究を挟みながら説明がされ、最終章ではストレッチ思考を鍛えるトレーニングを紹介している。
ただ、トレーニングの翻訳が難しかったのか正直トレーニング名は誤解を招くようなセンスの言葉である点は残念なところだと私は感じた。
トレーニング名を下記に記すが、本書を読まないと勘違いするものがあるので、気になった方は本書を読んで欲しい。
もちろん、私の解釈が間違っている可能性もあるのでその際は誰か指摘してくれると助かる…
▪️ストレッチ強化トレーニング
①きっぱりノーと言う
→豊富なリソースを使わず乗り切る
②「眠れる森の美女」を探す
→見えていない/隠れているリソースを探す
③探検に出る
→いろんな経験をしてリソースを増やす
④集中しない
→ボーッとする時間を作る
⑤新しい隣人を選ぶ
→柔軟な思考の人と絡む時間をつくる
⑥毎日感謝する
→現状のリソースに感謝する
⑦クローゼットの中身を総点検する
→現状のリソースを知る
⑧「事後の計画」を立てる
→行動をした後に振り返り、その経験を活かす
⑨後列をランダムにする
→適応力を磨くために違うことをやる
⑩「半年の計」を立てる
→自己改善の抱負を語り、振り返る
11.分解する
→リソースの構成要素を分解して利用する
12.ゴミに宝を見いだす
→ゴミと思われるもののメリットを探す
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ストレッチャーの対象としてチェイサーというものをあげている。
ここで、チェイサーについて説明しよう。チェイシングに依存しがちな人をチェイサーと呼ぶ。
また、チェイシングとは、「絶えず何かを追い求める」アプローチのことを指す。
チェイサーの人はどんどんものを増やす一方、ストレッチャーの人は今あるものでどうにかしようと考える例えば、壁に釘を打たなければならない時、彼ら(チェイサー)は金槌を買いに行く。一方、ストレッチャーは身の回りの道具を活用する。近くに岩しか見つからなければ、それを使って釘を打ってみる。さらに、前者の場合、今は必要なくても今後必要になるかもしれないと考え、余計なものまで購入する。やがて道具箱はどんどん大きくなり、なかに何があるのかも思い出せなくなる。
→便利になってきて、変えばすぐ揃う世の中、今ある資源でどうにかできないかと活用を見出すことを日々の仕事、生活で意識したい。
2、行動
切羽詰まった状態でなくても敢えてストレッチを選ぶということ
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手持ちを増やすのではなく、手持ちを有効活用する方法を考えようといった内容。
当時(2000年代)の為、振り替えの図書。