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とっても勉強になりました。自分がこれまでイスラムのことをどれだけ知らなかったか。
特に「信仰の度合いは人それぞれ」というのは知っておかなきゃならないことだなと思いました。イスラム、って一括りにしちゃダメ。
そして、如何にマスコミの報道姿勢がおかしいかということも改めて。情報は流れているのを鵜呑みにするのではなく、やはり自分から取りにいかなきゃダメだと思いました。
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アラブとは「アラビア語」で話す人や地域のことで、それ以外の言語を話す国はイスラム教が国教であってもアラブではない、というのは中東に造詣の深い人から聞いていたので知っていた。
イスラム教徒の人を「ムスリム」と呼ぶことは知っていたが、これは男性のことで女性は「ムスリマ」と呼ぶ。
こんな基本的なことから知らず、なんとなくのイメージしかなかったのだな、と改めて思う。
イスラムというとどうしても中東のイメージが強いが、実はアジアやアフリカにも多いのだそうだ。
言われてみれば最近東京でもヒジャブをかぶったアジア系の女性を普通に見かけるようになった。
アフリカはキリスト教のイメージが強かったが、人口の多いエジプトやその周辺ではイスラム教徒の人が多いということだろうか。
余談だが、以前エジプトに旅行した時のガイドさんはキリスト教徒(コプト教)だった。少ないながらもエジプトにキリスト教徒がいる、というのも改めて知ったことだった。
ハラールは「イスラム法」で許されたものという意味だそうで、食べ物のことだけではなく物事全般にあるらしい。
解釈のしかたや神との対話はそれぞれの地域や宗派によっても違うので、あくまで著者の価値観が基準になっているが、その違いも強い主張ではなく「こういう面もあるんですよ」という多方面からの紹介の仕方で面白かった。
ジハードとは努力をすることで「聖戦」という意味ではないらしい。
また女の子に付ける名前だそうだが、男の子にも付けられることがあるそうだ。
イスラムというと過激だとかテロなどを連想しがちだが、それらはイスラムの教えに反している、ということが繰り返されている。
どこの宗教も基本的には人間が生きるための指針であり、殺人などはご法度のはずである。
そんなことはわかっていても、西欧諸国の情報の方が入ってくる日本ではイスラム側の事情があまり理解されず、もどかしくなるのもわかる気がする。
テロ事件などでイスラムが関係していると知ると「またか」とか「やはり」など思ってしまうことがある。
しかしそれは凶悪事件の犯人がオタクだとそこだけクローズアップされて「やはりオタクは危険」と言われるのと同じ感覚なのかもしれない。
エジプトが132年の歴史を誇る映画大国であったり、すぐれた表現は制約の中で生まれるといった話も興味深く、アラブ映画をみてみたいと思った。東京ジャーミィの見学もいつか行ってみたい。
宣伝がちょいちょい挟み込まれるのが気になるが、著者が著者だけにいいか。
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コーランって衛生的に欲を強く持たず子孫繁栄していくための知恵の指南書なんだなって。
湾岸戦争、新興宗教の起こした問題、9.11の影響でごっちゃになってるけど、それとは別の話だということがわかった。
入門としてまず初めに読む本として、とても良かった。
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アメリカの価値観でアメリカと敵対しているとされてしまうイスラム教。
違う視点から見る必要もあるのではないか。
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もともとフィフィさんが好きで、彼女のTwitterをきっかけに読もうと思った本書。
日本での生活が長いフィフィさんが書いたからこそ、非常に読みやすくて分かりやすく、イスラム入門としてぴったりの書籍だと思う。
実際にイスラム教徒と交流したわけでもないのに、メディアの影響で「イスラム怖い」という漠然としたイメージだけで決めつける人が未だにいるので、ぜひ知るきっかけとなればと思う。
生活の知恵的な教えも多いので、非イスラム教徒にとっても一読価値がある。
一つ気になったのはムスリムと接するときの注意点について。
「地域的な習慣がイスラムと混同されていることも多い」と、途中実例を挙げて書かれている部分があったが、終盤に紹介されていた食事に関するマナー(食べ方を指摘する、食事を残す)など、「これは地域的な習慣では?/一般的に言えることでは?」と少々疑問に思う部分もあった。
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旅行でイスラム圏行くからイスラム教の本結構読むけど、フィフィさんのイスラム本面白かった。そもそもフィフィさんがエジプト人なの知らなかった。