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老荘思想含め、中国発の各種思想をもとにした、考え方に関する本。禅問答のようなところもあるが、熟読をくりかえし、徐々に理解を深めたい。
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孔子をはじめ、様々な中国古典が分かりやすく紹介されていた。古典というと、分かりにくく読んでもピンとこないという印象だったが、この本では実際の生活でどういうことを大切にすればいいかが書かれていたのがいいと感じた。
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自分にとって初めて東洋哲学に触れた本になった。もちろん孔子や孟子など、また礼や仁などについても聞いたことくらいはあったけど具体的に言及されている著作を読んでみて非常に新鮮な驚きと興味を覚えた。分かりにくい事をとても身近な話に置き換えてくれるから少し分かりかける。それが楽しい。でもそれとともに当然深遠で広大な東洋哲学の世界が広がっているのだろうという気配も感じれた。今回はその周りをただウロウロさせてもらっただけ。まだ中に入ってもいない。映画館でいうところの予告編。著者の最後の言葉「世界を新たに構築するチャンスはいくらでもある。はじめは日々の生活のほんのささいなことから。そこからあらゆることを変えていく。そうすれば、あとはすべてわたしたちしだいだ。」こういう本を読むことも自己成長を果たしていく一つの方法ではある。またいつか読みたい。
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面白かった。
とくに、論語というか、孔子の思想の解釈が参考になった。今の自分は、過去におけるパターンの積み重ね。パターンとは、ある出来事に対する反応の仕方。
パターンをかえるには、そうであるかのように振る舞う、儀式として振る舞うことが大事とする。これを、礼としている。礼を行うことで、他人を思いやる仁となる。
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「?」と感じた箇所がちょっと多すぎた一冊。
まず、本書の帰結である現代中国と南北朝鮮の社会状況と完全に切り離して論じている点。そのため描かれている儒教や論語があまりに美化されすぎている。
これでは「さすがに中国政府から3億6000万ドルの寄付を受け取った学校で行われた中国関係の講義をまとめただけはある」と指摘されても仕方あるまい。
つまりは「礼」は過去においては書かれている通り「安全」なのだが、現実には現代の中国・韓国(朝鮮)の国家体制や状況を見てわかるとおり「服従」に近いものに変化してしまっている点など、現代の社会での問題点を挙げずに単に「礼は素晴らしいでしょう?」という物言いをしまうところに拒絶反応を起こした。
なんだかプラグマティズムの国でもっともプラグマティックな大学での講義とは思えなく残念。とはいえ、もともと東洋哲学に対して浅く感じる自分だけの感想なので、「有用」だったという人も多いようだし、読んだ人がそれぞれ自分で判断すれば良いかと。
有用という点でいうと、普段から西洋哲学しか読んでいない自分のような人にとっては、西洋哲学との比較においては参考にはなることは間違いない。しかしながら本書の中で行われている比較と批判は、かなり荒い内容で「哲学的な」深さはない点は残念。
本書においてはロナルド・レーガンは「聖人」と書かれている。確かにレーガンは有能な大統領だったかもしれないが、「聖人」まで持ち上げるような人物だっただろうか?という疑問は該当する箇所を何度読もうと拭いきれない。そのほかにも、マインドフルネスや禅は否定するが、スティーブ・ジョブスは孔子の教えの体現者として持ち上げる(ジョブスは禅の実践者だったと思うが)。
あと「ディランを全曲聴いてみる」とか軽く書いてあるけど、ディランて(うちのiPodに入っているだけでも)500曲以上あるんだけど。。
ハヤカワノンフィクションは編集者が自分で訳したいものを訳して出版すれば良いのであれこれいうのも何だけど、「レーベル買いしている」こっちとしてはためにハズレも引くんだな、と、ちょっと期待が大きかったか。残念。
https://twitter.com/prigt23/status/1046352353476014082
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★は、3.5
東大、京大ときて、最後にハーバード。ハーバードと言えば、マイケル・サンデル教授の白熱教室が有名ですが、こちらは、もう一人のマイケルのマイケル・ピュエット教授の授業のお話です。こちらのピュエット教授の授業もサンデル教授の授業に負けず劣らず人気なのだそうです。
孔子、墨子、孟子、荀子・・・中国の思想家の話なのですが、こういう形で話を聞く(読む)と、改めて、それぞれの思想の語っているところの理解が深まります。ただ、東大、京大の話に比して、ちょっと難しかったので、★は3.5です。
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ハードカバーで発売されていたころから興味を持っていた本が文庫本になっていたために購入しました。
孔子、老子、孟子、荀子、荘子といった東洋哲学(中国のみしか出てこない)の考えを西洋人が解釈しているのでまずそこに面白さがあると感じました。
文章としては回りくどく書かれている場所も多く、自分なりにここはどういう意図なのかと考えながら読むのが重要なのではないかと思います。
特徴的な文章
・私たちの考える「自発的」は、荘子の考える「おのずから」とほとんど正反対だ。荘子の「自発性」は、みずから進んで自分の好きなことを好きな時にすることではない。【中略】真の「自発(=おのずから発する)」のためには、世界での考え方とふるまい方を改め、終わりのない流転と変化に絶えず身をさらさなければならない。
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東洋の哲学者たちが説いた教えを基にした人生を変えるエッセンス書。
登場するのは、孔子、孟子、などの有名な偉人。
孔子は、仁で他者の心を理解し、礼で相互理解のための儀礼(儀式、習慣)を設けることで、互いの関係を改善する。
孟子は、世界は理りと法則で成り立つ不変の世界であることを否定し、決断や思いこみで自分を限定せず、どんな状況で臨機応変に対応する能動的な生き方を推奨する。
哲学者もまた僕らと同じ人間であり、地名度は高くとも、生き方は僕らと全然同じだった。
宇宙や神を信じてる訳でも、天才的な能力の持ち主でもない。
人生とは何か、自分とは誰か、理想の生き方は何か、それを追求しただけに過ぎない。
例えば、孟子の教えは現代にも多いに通ずる。
宗教や固定観念を信じれば、絶対的な法則に従えばいいだけなので精神的に安定する。
しかし、それは自分を限定しているに過ぎず、そもそも今信じている固定観念が真に正しいという保証などない。
なぜなら、1人の人間が作り上げた法則に過ぎないのだから。
だが、孟子の教え通り、世界は常に変化しており、その変化する時代を生き抜くには、生き抜くだけの感情と理を修練する必要がある。
就職すれば安泰、日本は先進国、勉強すれば報われる、果たして今でも同じことが言えるだろうか?
1つの法則に従った生き方は自分を限定するだけでなく、感情と理性を殺すことでもあり、望まぬ結果を生むことになる。
だからこそ、日々の行動や選択で生じる感情に着目し、その経験を積み重ねることで、どんな状況でも自分が望む行動ができる。
天職という絶対的な職業を求めるのではなく、今の自分が望む職業とは何かを求めればいい。
つまり、主体的な行き方こそが理想の行き方なのだ。
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京大生に最も読まれた本に惹かれて購入。
変わっているを褒め言葉に生きる彼らが1番読んだ本ってなんなんだ?と思い手をつけ始めた。
これは、本当に人生が変わる。
「かのように」振る舞うことが大事であり、それにより世界が一体となるという。
本当の自分なるものはなく、自己修養により自己を形成していく。
確かに人間性の部分には先天的なものもあるだろうけど、後天的な部分も大きい。
そして、後天的なものは日常で形作られていく。
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かつてハードカバーでも読んだことあったが、文庫で出たもので再読。ハードカバー時代から内容の追加は無いように思う。
東洋哲学と言いつつ実質中国の話ではあるが、内容に引き込まれるのは確か。特に仁という考えは、個人的に共感している。
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京大で一番読まれた本、という触れ込みだったので読んでみた。西洋哲学をこれまでとは違った観点から捉えるハーバードの人気講義をまとめたもので、非常に興味深い内容だった。
中でも、孔子の教えにある「かのように」と礼を元にしたより良い人生を切り開く方法については、多くの人に一読の価値があるものだと思う。冠婚葬祭のような決まった行事や子供との茶番、日常の挨拶など、一見形式だけの行いも、私たち人間同士の関係に大きな影響を及ぼしている。そのことを自覚し、相手の心情を慮った行動をすることで、自分と自分を取り巻く環境を変革していくことができるのだ。
まだまだ自分にとっては難解な部分も多かったが、これからの人生で行き詰まった時、またこの本を読み直すことがあるだろう。持っておいて損はない一冊である。
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NOTE記録
https://note.com/nabechoo/n/n3f4cf6cc5ef3
数年前に読んで、思いのほか気に入って、手元に残してある本。新たなときめく知見に出会えたのが嬉しかったー!たぶん、そもそも古代中国哲学好きなんだろーけど。
詳しくは知らないのだけれど、元々は孔子がなんとなく苦手だった。老荘の方がすんなり共感できていた。しかし、本書を読んでからは、孔子の教えにも俄然興味がわいてきた。
その他、孟子や墨子、荀子、「内業」などについてが語られる。ほとんど知らないものだったので、大まかにだとは思うが知れて良かった。それぞれに学ぶべきところがあった。
「礼を実践して周りの人との関わり方を向上するよう努める。体内のエネルギーを養って、もっと活力に溢れた生き方をする。心、即ち感情と理性の修練に務め、パターンを打ち破って日々の決断をくだす。経験するのが億劫になりがちな自分に抗い、常に新しいことを受け入れられるようにする。」
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この本で人生が変わるのは間違いないと思う。
世界で良いとされている考えに対して抱えていた感情が、この本を読んですっきりした。
特にポジティブシンキングに対しては疑問に思っていたし、就活中に何回も行った自己分析に対する疑問も、この本を読んで解消された気がする。
自分を制限しないこと、変化を受け入れること、物事をつながりのあるものとして捉えること。
この3つが印象的だった。
今からでも世界を構築しよう。
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礼とは、かのように振る舞うこと。
いつものパターン化された自分から抜け出て、同じ生活パターンからも抜け出て、何か違う役割をしてみることで自分自身の多様な面を開発できる。
仁とは、定義できない、実践してこそ理解できるものだが他人に対する思いやりの行動であると言える。
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いかに日本が西洋•欧米的な価値観を猿真似しているかがわかった。
今日本で課題だと叫ばれていることは実は、
国民性に合致しないシステムからもともとの自然な姿への回帰を行う自然なサイクルのように思えてきた