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小さな町に芽生えた善意?の行動。噂の独り歩き。ネットの怖さ。大人の思惑、子供の本音に気持ちがグルグルする。
語られた言葉はその言葉だけの意味ではいられないのか……何だか疲れる
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昔おこった事件と、今おきている出来事に、すごくもやもやしながらも、引き込まれました。
同じことでも目線が変われば感じ方も変わる。この街に住んでいる人、ひとりひとりの嫉妬や妬みや悲しさ、先の展開にすごく興味をそそられました。寝不足になりました…^^
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仏具店の嫁・菜々子は、夫が食品加工会社に勤め、交通事故で脚が不自由になった娘をもつ。光稀は転勤族の夫と社宅に住み、商店街で雑貨店を運営する。陶芸家のすみれは、美大時代の恋人と芸術家が多く住むエリアに住んでいる。
むかし殺人事件があった地方の海辺の小さな町でそれぞれが理想郷を求め、そこで出会った三人の女性たちが「クララの翼」というボランティア基金を設立する。
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善意で行っていた車椅子利用者を支援するブランドを
立ち上げたことから、思いもあるよらない方向へと噂が流れてしまう。
これと並行して過去の事件が絡み合い、
最後の最後まで予測不可能な展開でページを
めくる手が止まりませんでした。
湊さんといえば女性の独特な固執した世界を
描くのが上手いので今回も表面的には上手くいっている
仲間であったとしても、それぞれの女性から見ると
お互いを意識をして僻んでいるようにも見えて
この心理戦がまたリアルな感情でドキドキしてしまいました。
その反対に子供同士は特に問題なくどころか、
どんどんと親近感を持って付き合っているところが
子供らしいなと思いましたが、
この作品ではラストでそれを見事に打ち破っているので、
子供の方が大人のようにしっかりと周りを見て
行動しているのだと思ってしまいました。
今回もイヤミス感は多少ありますが、
他の作品よりもさほどなく、
割とさっぱりと読めた印象の方が強いです。
ラスト1ページで決定的な結末になるというのは
やはり湊さんらしくてこのインパクトは凄いと思います。
このインパクトが欲しくなるから湊さんの作品は
つい読みたくなってしまう一因かもしれないです。
女性は男性によって置かれた環境が様変わりしていくので、
その時の自分に合うユートピアを探すことが
大事だなと思えた作品でした。
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湊さんっぽい黒い話でした。その人の腹黒さが垣間見えてしまった瞬間、印象が変わってしまうことってあるよね。でも今回何故か登場人物がごっちゃになってしまったので評価が低めです。何度も読み返さないと、誰がどんな人か分からなくなってしまいました。。。
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主観と主観と主観と主観。
一つの事象に対して無数の主観。
たったひとつの真実は、多勢に無勢の主観に負ける。
真実は主観の中に埋もれて見えなくなる。
これが現実。
人は見たいと思うものを見ようとし、見たくないものから目をそらし、見せたくないものは隠す。
真実とはあまりにも脆く拙く儚く弱い。
そんなお話。 面白かった。
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一気読み。限りなく星4つに近い星3つ。
女ってこわいなー、というのが感想。最後は伏線がばばばーっと回収されていって、流石だなぁという感じ。読後感は最悪、ではないにせよよくはない。
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2020.04読了
最後の最後、おぉー。という結果が待っているが、
それにしてもダラダラとだる〜ぃ内容の作品。
設定のひとつひとつ、登場人物の一人一人が退屈なおもしろみにかけるものだからなのか?そんなことどーでもいいよと思ってしまい、なかなか先を読みたいと思えず魅力に欠ける作品となっている。
結果ありきの成り行きがイラつく感情を起こさせる。
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湊かなえさんの作品はいつもイヤミスなので、心が強い時でないと読めないですが、今回は殺人云々のイヤミス感が少なかったからか読みやすかったです。
イヤミス好きな方には物足りないかもです。
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やっぱり後味はよろしくない(笑)
でもそれが作者の狙いでもあるのだろうから、まんまと乗せられたと言うべきか。
なぜにこうも皆自己が強いのだろうか。結構ぶつけ合っているのが凄い。私はしませんね。疲れるから。ゆえに、この作品に登場する人物で感情移入出来る人はいません。
二人の女の子も、小学生にしてこんなにしっかりというか世知にたけているものでしょうか。いやはや、女は怖い。唯一理解できる人間は明仁ぐらいですね。
でもお話としては、この手のもの嫌いではないです。
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上手いとしか言いようがないなあ。ラストの、子ども目線で、三人は仲良しだったけど、それぞれに少しずつ文句がありそうで、親友には見えませんでした。だからまた会いましょうねって別れたけどママたちはもう会わないんじゃないかと思いますっていう表現、これがもう言い得て妙というか、あるなあ!という感じ。そして子どもの頃から引っ越しばかりしてきてどこが故郷なのかいつまでたってもわからない私にはユートピアというタイトルも良かったし、主人公3人の女性それぞれに感情移入してしまいました。
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なんとなくもっと事件があるのかと思っていたので、物足りない感。
すみれ目線がラストは子ども目線になってまとめられた。
田舎に来て活動する芸術家と地元の人たち。
上手くいけば素晴らしいけど、実際ユートピアは狭い現実社会であることに変わりはなく、幻想抱きすぎるとツライ。
そういう感じは伝わった。
実際光希は最後嬉しそうだし。
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承認欲求の強さが人のプライドを高めたりしているのではないかと思う。
本書の3人の主人公のうち2人はこの承認欲求の強い面倒くさい女だ!
しかし、それ以上に人への妬みや、善意に迄ケチを付けるという行為は本書の中だけでなく我々の世界にも強く存在しており、人の心を歪めてしまう一つの原因ではないかと思う。
それと、地元の人は地元の良さを知らず、街の良さを最初に発見するのは余所者であるという事と、その余所者を地元の人は中々受け入れてくれないというのは本書の世界観だけで無く、現実世界にも大いにあるものと考える。
そんな現代の人の嫌な部分を上手く寄せ集めた良作かと思います!
女性陶芸家と作文の上手な小学生、車椅子の小学生とその母親達がひょんな事から慈善活動を始める!しかし、その事前活動をしているうちに、変な噂が囁かれはじめる!!!
それとラストにビックリ!!!
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あ〜〜 湊かなえだなぁ〜という感じ。心理描写が。
最後はあっさり終わったから、あれれ?ってなったけど
後味の悪さはやっぱり嫌いじゃない…
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湊かなえさんらしい、期待どおりの面白い作品でした。表紙のどんよりした海と空とタイトルの、何とも言えない違和感は、この作品そのものを表していますね。面白かったです。