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ナツイチの栞欲しさに、っていうのは正直あったけど。
湊さんのって今までに1冊しか読んだことないな、と思ってせっかくなので手に。
途中面白くなって一気読みしたけど、自分の感性が疎いのか頭悪いのか、最後よくわかんなかった。
あとあと考えて、あぁ、そういうこと…ってなった(*´Д`*)じわじわー
でもなんか、個人的に、いらない描写が多い気がした…
えらそうにごめんなさい
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湊かなえさんを初めて読みました。心の描写が鋭く、人の心の内面を見事なまでに書き上げておられます。あまりミステリーは読んだ事がないのですが、最後は展開は驚きの連続でした。
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都会と田舎、成功と停滞
本音と建て前、表と裏
妬み、やっかみ、邪推
善意と穏やかで隠れた害意
物語自体は筆者の映画化・ドラマ化された
他の作品に比べたらドロドロ具合も衝撃も少なめ小さめ
と感じるところもあるが、閉鎖的な社会(舞台)で
何らかの事情で内に向かう心情的に閉鎖的な
登場人物が現実生活では表に見せない
感情を小説だからあらわにして
どこに向かっているのかよくわからないが
ページをめくる手をとめられない。
ちりばめられていたパーツが、
最後に一つになっていくのだけど、
それをもたらしたのは
本当に誰も知らなかった偶然の産物で
しかし本人にとっては意図したもの、
それが意図せぬボタンの掛け違えというのは、
地味ながら最後の最後にやられたな、
(もしくはずるい)と思う。
この感想の冒頭に打ち込んだ単語とは
まったく無関係なのだもの。
帯の善意・悪意云々、何を言っているのかと
思いながら読んでいたが、最後の最後にわかるはず。
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福祉、家族、街の人との関係性、様々なメッセージがあり考えさせられる。
結末は殺人事件の犯人が関係してくるのか、、、と思いきやそんな簡単なことではなくさすが湊かなえ!と驚いた
それぞれのユートピア
私にとってはユートピアとは何だろう
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人間の偽善、田舎の閉塞感をよく鋭く描いているなあという感じ。時系列がいったり来たりするのが飽きなくもあり難解でもあった。オチはなんとなく予想通り。
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久しぶりに小説を読んだ。後半は一気に読み進められて、読書の楽しさをちょっと思い出せてよかった。
3人の登場人物それぞれの主観から描かれていて、同じ出来事に対してもそれぞれの事情や思うところがあるものの表面上は人間関係を取り繕ってる感じがリアルだった。
あと、都会の人と田舎の人の根本的な価値観の差みたいなのが随所に表れていたけど、ネットに対する意識の差ってところで一番それを感じたかな。
ラストについて。
最後の「神様へのお手紙」、最初の方はそうだったのか…!となったけど、マッチの件のあたりで少し疑問に。そして、最後の一文、「おでこの傷あと」という言葉でいろいろ考えさせられてしまった。
この日記にもちょっとウソがあるんじゃないかな、と。たとえ日記でも書いて記録に残すとなると、自分の中にある利己的な気持ちは隠したくなる気がする、特にサヤカちゃんみたいないい子は、と思っちゃった。
わざわざマッチを使ったのは、以前自分が名誉の負傷を負ったような状況をまた作りたかったからじゃないかな…と。そしたら思ってた以上の規模になっちゃった…みたいな?これは勘ぐりすぎかな…とも思うけど笑
何が真実なのか、最後まで謎な部分が結構あって、ちょっとむ〜んってなった。健吾視点の描写も欲しかったな笑
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誰にでも持ちうる、嫉妬、自分を良く見せたいという気持ち、私は正しい。という正義感、あなたなら分かってくれるでしょ!?みたいな、共感を煽る。。。そんな感情を登場人物の女性3人を軸に、上手く引き出していると思う。
そして、日本の田舎という存在。。。
この2つが上手く絡みあって、とても面白かった。
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読了:2018.9.8
湊さん作品にしては穏やか過ぎて物足りなかったなぁ。
湊さんの作品を手にとるときって、やっぱ悪意なき悪意、報われない善意のすれ違い、大義名分をこじつけたエゴのぶつかり合いとかを期待してしまうじゃない?(笑)
シャッター街になった商店街と昔の繁栄のプライドが残る田舎町。そこに住む地元の人、あとから住み着いた人、更に新しく田舎に憧れて移住したアーティスト達。優等生の娘、車椅子の娘。そして殺人事件。湊さんらしい条件がふんだんの作品。
インタビュー形式から始まり回想という形で話が進み、巧妙に語り手を変えながら、ひとつの事象をいろんな目線から見ることで徐々に全貌が明らかになっていく。いつもの形(笑)
それぞれの立場や性格によって、また見聞きした情報の違いによって、捉え方が変わり、事実が歪み、入り組んでいき、どんどん全貌が見えなくなっていく。明らかになれば元はとても純粋でクリアな真実。
◆内容(BOOK データベースより)
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。
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再読。積読棚に長いこと置き去りにしていたのは、中身を知っているために自分の中に手に取るパワーがなかったから。元気がないときは登場人物の毒気にあてられるのがコワイんだわ。でも読み始めるとスイスイ読んでしまうんだな。人は人と接することでその中に潜んでいるイヤな部分が浮き彫りになってしまうんだなあとつくづくイヤになる。それでも人って愛すべき存在だよね、という安直な甘えを絶対に許さない作家さんだよなあ。やっぱりしんどかった。
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ネット上への書き込み・誹謗中傷などが出てくるのが少しだけ現代風に感じた。
全編を通して登場する鼻崎町で過去に起こった殺人事件についての解説場面が簡単すぎて物足りなさを感じた。
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前半はなんと幸せな話と淡々と読み、中盤は徐々に深まる亀裂にハラハラし、後半は納得できない展開に拍子抜けしたかに思えた。それを最後の告白でストンと腹落ちさせるテクニックは流石としか言いようがない。
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いいところで別の登場人物の視点で展開していく為、一気に読みたくなり、キリが無い。田舎の特徴がよく出ていて、周囲を気にしながら生きる人生の何とつまらないことか、その辺りの描写が特に素晴らしい。主観のぶつけ合いとは上手に表現したと思う。伏線が回収しきれなかったので、皆さんの評価を読んで回りたい。
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自分で店頭買いした本。
なんかもうほんとに見事。
読んでいるとイヤな女ばかり出てきている気がするけど、みんな心のなかではこんな感じかもと思わせるのがうまい。
良かれと思ってしたことや言ったことが、全然違う解釈をされてしまうのはほんとにリアルにあると思う。
しかし、女性陣が主役とはいえ、男性陣がインパクトないというか、だらしないというか、良いと思える人物がいなかった。
あと私の実家も海の近くの田舎なので、菜々子が思うことにいちいち納得、共感するところもあり。
都会の人が憧れる田舎暮らしの格好という表現が非常にわかりやすく感じた。
うちは商店街もないほどの田舎だけど、地元民とよそから入って来た人がはっきり分かれている感じがとてもリアルに書かれていると思う。
で、最後はやっぱりすべてをはっきりさせず、もやもやしているけど、この話はこれで良いのではないかと思う。
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自分にとって湊かなえ作品は、「読みやすい」という点でついつい読んでしまうのですが、イマイチ心に響く作品には出会えない。 本作も、クセのある人物描写には惹かれたものの、オチがよめてしまった。残念.....
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何か起きそうな街、何か起こしそうな女性たち。
善意が疑心に代わり始める。
純粋で健気なのは子供たち。
湊氏らしい。