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うわ、こっわ!
背筋がぞくりとする怖さ。現象は本当に怖いのだけど、営繕かるかやが件の家に来て解決法を導いてくれると、一転してほっとでき、なんとなく心が温かくなる気がするのはどうしてだろう。
怖いのになんとも不思議。
怖いけど、いつまでも読んでいたくなるそんな本。
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文庫化も表紙が漫画、蟲師の絵で良かったです。ホラーは普段読まないのですが、営繕屋が出てくるから、きっと助けてくれる、大丈夫だろうと思って読みました。小野先生舐めてました。映像が浮かぶくらいに怖く、しっとりと脳裏に焼きつきます。ホラー落ちはない短編ですが、もし、あのとき営繕屋が来なかったら? と思ったら怖い話ばかりです。営繕とは、修復する方々のようです。ひとつの城下町を舞台に古い家屋に纏わる6編。私は「雨の鈴」が1番怖かったです。
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結構意外性のある怪異の解決方法。
スパッとズバッとはいかないのね…。
余韻のある感じがいいような、そんな残るものがあっても実際困るやん!?とも思ったり(笑。
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怪奇短編集……なのだろうが、これってホラーかなぁ……? それらしき現象は発生するものの、ストーリーとしてはどれも割といい話。
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出来事は、背筋の冷たくなるほど恐ろしく、そちらの事象そのものについては、何ら解決していないのに、読み終わるとほっこりと胸のあたりに温かなもの残る短編集でした。
尾端さんが、ひとにも怪異にもあるがままに対面して、そのうえで優しいように感じるからかもしれませんね。
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『残穢』を読んでみたいが、怖過ぎると思って手が出せなかったけれど、こちらは怖さ度セーフ。
じわじわ背筋が重たくなってくる怖さ。もう勘弁してくださいと思う絶妙なタイミングで営繕かるかやを営む尾端くんが登場。一気に心拍数が下がる安心感ときたら、お化け屋敷を抜けた時の日の光の如し。
なので、読後はあたたかい気持ちになる。
短編集なので、1話読了後には、「尾端くんが出てくるまでの我慢だ〜」と思って次を読む。しかし尾端君の登場は終盤。結果、次の話を読み始めると途中で止められるないので注意が必要。
『ゴーストハント』シリーズが好き又は怖さ度セーフなら、一気に読めるくらい面白いし、怖さも丁度良い。
このシリーズ、長編でも読みたい。
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「家」に憑いた怪異を、「営繕 かるかや」を営む大工の尾端が、当事者がその怪異と折り合いをつけられるように「修繕」する6つの怪異譚。 ―― https://bookmeter.com/reviews/73811135
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城下町の旧市街地。古い家々で起こる“異常”を営繕屋の尾端が修繕する短編集。
それぞれの物語で語られる障りや異形との接触にじわりじわりと恐怖が満ち、終盤に尾端が出てくると怖さがやさしさに変化する。後味がたまらなくやさしい。
暗闇で見る水は真っ黒で濁って見えるけど、明るい所で見ると透明できれい。
そんな視点の変化。
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これは新しい〜
営繕屋尾端さんが登場するまでは間違いなくヤバい怖さです
しかし読み終わったあとはじーん…となります
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ミステリというかまあホラー。でも前の”残穢”みたいなガチじゃなく、カバーイラストby漆原が示すように、世界観としては”蟲師”に通じるものがある。解決する営繕やさんが共通だけど、それ以外の部分は殆どが独立した短編集。家に憑くのも、霊的なものから魔物的なものまでさまざま。基本的にはポジティブな解決を見るから、読後感も不快じゃない。逆に平均的というか、本作じゃなきゃ!っていう孤高性は見出せなかった次第。
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古家の不思議。その不思議を拒絶し追い出すのではなく、ゆるりと解きほぐす感じ。この感じは好きです。
"霊感工務店リペア"ー漫画ですが……ー
に似た雰囲気を感じる。
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やっと!文庫化!長かった…
家にある不思議な現象。小野不由美だなあというお話たち。相変わらず、怪異と物理の対策が共存するのが面白くてなんとも言えない。あんまり怖くないです。切ないです。でもその切なさの理由は上手く説明できない感。霊現象があっても、すぐに逃げられる訳でない。毎日の生活があるから。カバーイラストあるけども、折り合いの付け方が蟲師と通じるところある気がする。
閉じ込めるから出てこようとするんだねえ。生きてても死んでても、どこにも行けないのは苦しいよね…
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文庫落ちするの待ってました!
久しぶりに早く読みたい!と思って本を読んだなあ。
残穢とちがって、共存していけるタイプの怪異(とはいえ私は無理だけど)。危惧してたよりも全然そういう類の怖さではなかった。
ていうか尾端さんすごいな…。どんなに普通ではない気味悪いことでも、普通のことのように家を直して(物理的に)状況を解決していく…。いるだけで安心できる人だろうなあ。
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古い家には何かしら傷があるーー
それは嬉しい傷もあり
時には哀しい傷もある
人が住まい、生きて来た"家を継ぐ"
と言うことは、これまで住んできた人の
「息吹を受け継ぐ」と言う事…
そんな行き場を無くした
"想い"が時に人の言う
「怪奇現象」を起こす時があります
本作は、家 にまつわる怖い話。
ただ怖いだけではなく、その
怪奇現象を取り払う
「家の営繕屋さん」が登場する
面白いのが
その営繕屋さんは
お坊さんでも無ければ
霊感も無い、いわば普通の
修繕屋さんみたいなものなのですが
「怪奇現象」が起こる理由と想いを
考えた上で、家の営繕をする…
すると、なぜか怪奇現象が鎮まる。
と言う流れ。オムニバス形式で
6作品収録。
霊現象=お祓い
消し去る、取り払うのではなく
家とその歴史に
どう向き合い付き合っていくか
とても納得の行くホラー
殺人的猛暑の夜は
怖ろしいけれど
ちょっぴり切ない
怪異譚をどうぞ…
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「残穢」より少し軽めの怪異集。場所や家にある障りを、営繕屋の尾端さんが、抑えたり払うのではなく、お互いにうまく関わらずにスルーできるようにしてくれるという…尾端さん、素敵です。
小野さんのホラーは、これ以上読んだら絶対怖いって分かってて止められずに読んじゃうところが、すごいですよね。