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次々に怪死する人々。御札、細かいパーマのかかったソバージュ、疑い、神楽坂、変な声。5つの短編がある一人の占い師によって繋がっているとわかった瞬間ぞわわわわ。
え?これってフィクションだよね?と思わず前後帯まで見直してしまった。
榊さんとは未だ連絡がとれないのだろうか。
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怪談を書いてほしいという出版社の依頼を受け、筆者が思い出したのは8年前、友人から紹介された人物が話した出来事だった。その後も多方面から怪談話を入手するが、それは全て…?
今までにない展開の怪談話で、最後まで一気読みしてしまう面白さ。最終章を読むまでは、ふむふむなるほどね〜あー怖い怖い、的な余裕を持っていたハズなのに、全てが一つに繋がった瞬間は戦慄。読んだのが夏で良かった…。
最後の6頁は、芦沢央さんの手腕が光る1番の読みどころ。ここ、深夜に1人で読むことをオススメします。
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2018.08.30
話題の本のようなので、ホラーとミステリに目がない私は早速購入。
著者が主人公で、知人達に起こった奇怪な体験を取材しているうちに…というような連作ミステリです。
とある人物が鍵となり、最後は読み手の想像に任せて終わります。
なんだか少し三津田信三さんの作品と似ているなと感じながら読み終えました。
もしかすると、続編も…無きにしも非ずなのかな?
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じわじわと怖い感覚を植え付けようとする一冊。
独立した短編小説のようで一連の話。
これが実話か創作かを明かしていないところもいい。
そういえば、小野不由美さんの本を見つけてから怪談噺によく当たる。いつもジャケ買いではあるけれど・・・喚ばれているのか、選ぶ感覚がホラーに寄り始めたのか・・・。
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短編集.6編
別件だと思っていたいろんな怪異が6話目の最終話で一人の人物によって繋がっていることがわかり,,,なんか宙ぶらりんのままぞわぞわした怖さを引きずることになる.読まなければ良かった.
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怪談話の6つの連作短篇集。どの話も実際に会ったのかと感じさせながら読みすすめていった。途中でフィクションなのかノンフィクションなのかわからなくなる場面もあったが、どちらにしてもホラーらしさは全開で、背筋がぞわっとするような話で、装丁の裏表紙の赤い染みがより怖さを醸し出しているようで終始、怖さを感じずには読めなかった。どの話もオカルトライターの存在が鍵となっていて、その人物がガッツリとした怖さを少し和らげる存在で救われるが、突如として消えてしまうのがまた怖さを増していると感じる。無事を祈る読後感である。
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ミステリというので期待して読んだが、どちらかというとホラー。ホラーだから出来事について解決せず「だろう」という結末。
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怪談を書いてほしい、と依頼を受けた作家の「僕」。何を書こうか悩むうち、ある苦い思い出が浮かび上がる。その怪談を書いた後、次から次へと階段が集まり始め…。
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この作家さんご自身の体験談なのか、と思ってしまいそうな程、現実と非現実の境目が見えない所に面白さがありました。怪談体験者の話を作家さんが一冊の本に纏めるやり取りが短編で区切られており、それを編集し最終的に出版するか否かの決定がラストに出てくるのですが、あまりにも不気味な繋がりに気付いてしまう。後半は読み手側を一行一句見逃せないくらいに追い込む。怪談体験者の内情と出版側の心情がとにかく上手く表現されており、最後の最後まで油断出来きませんでした。
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「ほんとにあった怖い話(ほん怖)」調の、実録っぽい語り口で語られるミステリー?ホラー?奇譚?が5話と書き下ろしの最終話からなる連作短編。
私がこのような語り口のホラーを信じていないからか、実際にそういう怖い目に逢ったことがないからか、今一つ恐怖感を覚えることなく、最終話でもっと怖くなる仕掛けがあるものの、それすら効き目がなく残念。
「背筋が凍る」とか「最恐の真実」とか恐怖を煽り文句が並ぶ割に、すんなり読めました。夜中に読んでもトイレに行けるレベル。
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謎の占い師を疑うだけで
悪口を言うだけで 呪われるという
感染系のホラーでした
かなり読みやすくかったです
怪異という目に見えない力も十分怖かったですが
どの短編も 人の怖さ というのが
よく出ていたと思います
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面白かった。なかなかミステリーの枠組みにはおさまらない作品かとは思うが、スーパーナチュラルな要素の中で、一本論理が通っているところが良い。ただし、あくまで怪談なので、当然全てが合理的に解決されるわけでもない。個人的には、第1話が好み。
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実話じゃない、と信じたい。実話風にしてる小説、だよね?違うのかな…本当の話なのかな…とドキドキする。が、書き方がうまくて、本当にしろフィクションにしろ、手が止まらない。
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間違いなく、
夜に読んで階段を一気にかけ上がらないと
背後が恐ろしくなる本。
私にしては読むペースが早かった本。
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本年度ミステリ・ランキングの大本命! この面白さ、《決して疑ってはいけない》……。「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!
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普段怪談など書かない作家が依頼を受け、過去の体験を思い出して小説にするが、それに紐づけられるように、次々と不思議な話が舞い込んでくる。論理的な考えをめぐらし、解決策を探ってみたりするが、知らず知らずのうちに、形のない流れに取り込まれていくのだった。どれもがまったく別個の出来事だと信じて疑わなかった作家が、ある共通点に気づいたとき、それまでの恐ろしさが倍増する。不安と恐怖の連鎖の物語でもある。物語が終わっても、恐怖は何も終わっていないと、さらに恐ろしくなる一冊である。