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「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」
突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。
解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。
作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが――。
ヤベー、夜に読んじゃいけない系のコワいヤツだった~~!!!w
ちょっとね・・・ゾクゾクっとしちゃいます・・・うん、ちょびっとだけ、だけどね・・・(/;゚ロ゚)/ヒィーーー!!!
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思わず最後まで読み切ってしまった。
怖いと言うか、面白いと言うか
フィクションなのか、ノンフィクションなのか分からないぐらい揺らぐ。。。
こんな書き方。こんな組み立て。こんな本が存在するなんて、なんてすごい事なのだろう。これは読んで損は無い。むしろ何回か読み返してやっとたどり着く何かがある。
ホントに凄い本だ。ホントに凄い作家さんだ。
しばらくこの作家を追っかけたい。
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作者が聞き集まった怪談話。実際にあった
話なのか、作られたものなのか…。
あったとすれば、この呪い?は読者に連鎖
しないのだろうか?
と、恐怖心を持ったまま、この話の結末は一体
どうなるのだろうか?と一気に読んでしまった。
霊的なものなのか、人為的なものなのか。
入り交じって書かれていて、更に恐怖が身近に
感じさせられました( ´;゚;∀;゚;)面白こわい!
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お決まり文句で※実在の人物と、地名には関係がありませんって言ってくれないともう安心できない。頼む。
中盤まではミステリ的要素が多く、怪異を論理的に謎解きしてくれる存在に心躍らせていたのが、あ、そうだよね…もうそんなん通じませんよね…というホラー的要素に殴り殺された。
めちゃくちゃ怖かったけど、その怖さがとんでもなく面白かった。
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「怪談」をテーマにした短編小説を依頼された主人公は、書いたことのないジャンル故、断ろうと思いつつもクローゼットの中に眠る一枚のポスターを思い出すのだった。やがて、取り憑かれたようにお祓いを頼み込みにくる女の話やせっかく買ったマイホームの奇妙な隣人の話など、主人公のもとに寄せられる怪談話を取り上げた短編集を上梓することになる。
作者が主人公なミステリー寄りのホラー。概ね人伝という形をとってるから薄まってるけど起きてることはわりとダイレクトに怖い。どこかで実際に起きていそうな雰囲気も良い。ただ、最終的に死んじゃうとそこで急にフィクション感を感じてしまうんだよなぁ。元表題の「妄言」は1.5倍くらいのボリュームでじわじわ隣人に侵されてく感じになっても面白いなと思ったけどそうなると別の話になるな。
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実録風の怪談短編集。残業して誰もいなくなった薄暗いフロアや夜の暗くなった病院の廊下とか、日中は何てことないのに日常に潜む薄気味悪さ、叫びたくなるほどじゃないけど、ひたひたと迫ってくるような怖さの中に人間の思惑が絡みミステリー要素も含まれていて面白かった。最後の一行にひえ~っ!それで、どうなったの?!となる余韻を残す絶妙な終わり方で全部がつまびらかにならない終わり方もこの作品の場合はよかったと思う。
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1話目の話が1番怖かった。
これだけ完成度がずば抜けていて、実話が混じっている小説はこれなのかな?と思った。
因みに、1話目を読み終えた後リアルに悪夢にうなされて眠れなくなる日が続いて、これは『恐い間取り』以来の完成度の高いホラー小説になるのでは?と思って期待したものの、それ以降の作品は、人間が本当は怖くて、そこにちょっとだけ怪奇現象や怪しい人物が関係していることが分かるとゾッとする、というようなオチばかり。
帯にあるような感覚には陥らなかったのが残念。
後から伏線がつながる構成を何度もやられてしまうと拍子抜けしてしまうんだなあ。
やはり、背筋がゾクゾクするような、そんなホラー小説が読みたかった。
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芦沢さんの引き出しは単に多いだけじゃなく、その引き出しの奥行きの深さというか広さにやられたわ。
読んでいてまず恐怖、そこから「あぁ、そういうことだったのね、そりゃそうよね」とほっとしてニヤリとしたあと、まっさかさまに落とされる衝撃たるや。うへぇー、こわいよぉ、と何度も震える。
「怪談」と書くとなんとなくレトロな雰囲気を感じるけれど、いま、この平成が終わろうとしている今このときだからこそ存在する「怪談」があるのだと思い知る。
久しぶりに背骨のあたりからじわじわとくる恐怖を堪能。夜中に一人で読み始めたことを後悔、けれど途中で止められない、あぁ、どうしよう、誰か他の人も誘い込みたい。一人じゃ耐えられない。
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5つの怪異話を作者がリアルに聞いて体験したそのまま文章にしたような作品。
最終話に5つの話が実はつながっていたことがわかりゾクッとする。
今までにない形式のよく出来たミステリー。
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人から聞いた怪異をテーマに、実話怪談調のタッチで描かれた連作ホラーミステリ。一見地味なのだけれど、読み進むごとにじわじわ来ます。来すぎます。もしやこれって実話? と思わされてしまう部分があるのが怖くて怖くて……これって、完全なフィクションですよね?
最初はありがちな実話怪談。次はそこにやや現実的な解釈を加え、解きほぐされた感のあるミステリ。なのだけれど、やはりどこかしら解決できない部分は残って……という、個人的には理想的なホラーとミステリの配分だったのですが。最後に明かされるすべての物語の繋がりに驚愕。たしかに伏線はあったのだな、と気づかされ、しかしこれでミステリとしての整合性のほうが上がったかと思いきや……あれ? なんだか余計に怖くなっていませんか???
……迂闊に怪異に関わってはいけないのだなあ。でも読むだけなら大丈夫……だよね?
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読むたびに違う顔を見せてくれる芸達者な作家さん。これを読む前に『バックステージ』を読んでいたので、あまりのギャップに驚いた。
こちらは、これ、実話なの?と思えるほどの臨場感たっぷりに実録風に描かれていて、読み終えた今もなお思考が追いついていかない。正直、実話と言われた方がしっくりくるくらいで、これをフィクションと言われた方がビックリしてしまう。
それにしても、後からゾクゾクくるホラー。芦沢さん本人が怪談特集の依頼を受けるところから物語が始まる。周りでそういった経験をしている人たちにインタビューをし、それを短編集として本にするわけだが、その一つ一つのエピソードが怖く、インタビューを受けた本人であったり、その周りの人が亡くなったりする。そして、最終章では、それらのエピソードには、必ずといってある占い師が絡んでいることがわかるー。
第5話で、娘を亡くしたおばあさんが、隣の大学生のところに霊が出る話を聞き、その霊を感じ取れるようになりたい。というような内容がある。
確かに普通、霊とは誰も関わりたくないってのは当たり前のことだろうが、その人には特別の霊ってのがいるわけで、それは怪談ではなく、もう一度新たに触れることができる娘との物語だったとある。私も兄、父親、祖父母を失くしているのだが、そうした気持ちは痛いほどわかるなぁと思った。遺族としては、絶対にそう思ってしまうもの。芦沢さんは、そうした経験をされているのかはわからないが、その捉え方に関心してしまう。
さて、ラスト。このラストは本当に怖い。芦沢さん、フィクションなんですか?ノンフィクションなんですか?
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染みが一番怖かったかなあ
人為なのか怪異なのか、呪いとか悪意とか負のエネルギーってめぐる。連鎖をどう断ち切るのかが難しい。でも、この連作は原因は1つか。作中作者は逃れられたのだろうか。そんなはずないよね…
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論理的に説明のつくもの、つかないもの。偶然だと笑い飛ばされそうなもの。だけどこの作品のなかにあるリアリティーはすごい。目に見えない力、抗うことのできない力。その恐怖が一話進むごとに積み重なっていく。怖いけど面白い。一話ごとに怪異があり、さらにミステリーの謎解きの要素もあってグッと引き込まれ一気読み。人々の恐怖がどんどん繋がっていくさまには圧倒される。短い作品ではあるけれど中身は濃くて怖くて面白くて小説を読むことの楽しさ、嬉しさが詰まっている。
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短編集。
それぞれ独立した現代の怪談として面白かった。
読んだあと、ちょっと怖かったし。
ので、最終篇は1冊の本として成立させるために取ってつけたように読めたので、あえてなくても良いかなと感じた。
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作家である「わたし」は出版社から執筆の依頼をうけた。テーマである怪談は書いたことなかったのだが・・・
印刷したての車内広告にシミが入る・・・染み
読者から不躾な来訪を受けて・・・お祓いを頼む女
買ったばかりの新居にて隣人が妻にあらぬことを吹き込む・・・妄言
ある家で身体を苛むまでの悪夢を見続けて・・・助けてって言ったのに
格安のアパートでおこる不気味な現象を祓おうとしたら・・・誰かの怪異
この本を出すにあたっては・・・禁忌
以上六本の短編集
こわい怪談ながらちょっと引いたところで淡々と語る作者の後ろで安心して読んでいられる感じ。
怪異そのものは実感したことがないので、あるとかないとか考えたことすらないですが、
「あぁ、そんなこわいこともあるのか」なんて他人事でいられるのはほんの偶然なのかもしれない・・・と、最後にチラリと思いました。