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久しぶりに購入。ホントは半分近く連載小説なので、毎月買った方がお得感があるのかもしれないが、連載小説は苦手だ。あんな中途半端な途中でブチ切られると、ストレスが溜まる。今回はこの前観た「空飛ぶタイヤ」の記念特集、ならびに好きな脚本家の野木亜紀子さんの対談記事があったので、買ってみた。
私の周りには労組関係者が多いので、お仕事界の水戸黄門小説、池井戸潤作品を観る人が多いが、私は一冊も読まないと一応決めている。読んでもし気に入ったら困るからだ。私はお気に入りの作家は半分以上は読まないと気が済まないタチで、これ以上お気に入り作家が増えると困るのである。
ここは、「空飛ぶタイヤ」解説は少なくて、既存作品の解説が多かった。予想よりはるかに多くの既刊本があって、ますます読まないと決めた。
和歌山のドンファン事件でも問題になっていたが、監察医の絶対的不足の問題(常勤監察医13人)、法医学者の不足(全国で100人ちょっと)の問題を野木さんも海堂尊さんも扱っている。日本の年間死者は130万人、20万人が異状死体、うち2万人しか解剖されていない。病理解剖含めて、97%は解剖されない。見逃している「殺人」は、たくさんあるのかもしれない。
枝元なほみさんが師匠を務める「せめて昼メシ」講座も楽しみなコーナー。今回はめんどくさい料理が多かったので、どうかな、と思ったが、ポーチドエッグだけは目からウロコだった。一リットルの沸騰湯に酢を大さじ3入れて、湯をぐるぐる回して落として2分とは知らなかった。簡単だ、と思いやってみたら、白身がまとまらない。でも簡単なんで次回も挑戦します。取材時がちょうど憲法の日、枝元さんが主婦の目線できちんといまの日本のきな臭さを警告しています。説得力あります。
2018年6月読了