投稿元:
レビューを見る
海面上昇により地表の大半が水に覆われた25世紀の地球。ミドリムシの変異体であるエルグレアが支配する環境。その地球を調査するために宇宙コロニーからやってきたケンガセンが、島嶼部に住む巫女ヨルと出会ったことから物語は始まります。
宇宙コロニーと地球の異文化交流。ヒトとエルグレナの未知との遭遇。
ケンガセンとヨルを巡って、二つの物語を紡がれていきます。その裏で雌伏し続けていた電脳体の執念。
新たな時代への導き手となってしまったヨル。神話・宗教を否定してきた彼女が、そう奉られる存在になっていくのはシニカル。
ヨルが成長していく物語でもあるか。
少女から大人へ、という道程ではないけれど。結果を見ると。
彼女から時折感じられる初恋のような感情とその喪失。
そうか、やっぱり少女から大人への成長を描いた物語だったのか。
投稿元:
レビューを見る
多少ラノベっぽいところがあるのは、もう昨今は普通のことと思う。タイトルや表紙のイメージよりはSFらしいので書店で表紙に臆せず買ってもいい。
内容は、近未来の環境が変わった地球が舞台。そこで発達した未知の知性体との物語。ハードSFではなくスルッと読んで楽しむタイプのSF。
投稿元:
レビューを見る
はるか未来の地球を舞台にした、オヤジミーツガールセカイ系海洋ロマンっていうお話。
主人公ケンガセンの脂ぎってないオヤジ振りに好感(^○^)
投稿元:
レビューを見る
SF。連作中編。
可愛らしい表紙、可愛いキャラクター、軽めの文章に、イラストだけのページもあり、ライトノベルと言えそう。
ただ、作品自体はしっかりとしたSF。
個人的に連想したのは、レム『ソラリス』、オールディス『地球の長い午後』、ベア『ブラッド・ミュージック』。
マイルドな『ソラリス』という印象が強いかな。
期待以上に楽しめた一冊。良作だと思います。
投稿元:
レビューを見る
ミドリムシの変異体が知性を持ち生態環境を支配している未来の物語。
面白いです。ワクワクしながら読みました。でもそれを言語化する蓄えが自分の中にないのです。まだSFを読み足りていないのです。この不確定な気持ちもSFを読む魅力でしょう。