- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本
サファリの代償
2018/07/22 23:19
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天空にあるアリアドネ皇国から地上に降り立った皇女レアナへ差し向けられた追っ手と主人公ラシルとの戦いは、本巻でひとまず決着するが、レアナが半年後に他国に嫁入りする経緯が明かされた事により、期限のあるお姫様の物見遊山が、実際にはアリアドネ皇国国内の政争と無関係ではなく、それは第一巻で追っ手を差し向ける人物の不遜な態度からもある程度は示唆されていたとは言え、今後、第二、第三の姫の追跡部隊の派遣とラシルの追討命令の発令は不可避だと思われる。
本巻を読み終えると、ヒト以外の十二の種族のうち、四種族の名称を知る事が出来る。前巻から登場するシウ族に関しては、突発的な事態の発生によりシウ族の村へと足を踏み入れたラシルとレアナは、そこで追っ手以外の敵と遭遇し交戦する。
先の大戦で特殊な能力を有する兵器にされたラシルが、旅の途中でその力を発揮する相手が、次の大戦を惹き起こしかねない連中であるのは運命的で、地上と天上、それぞれにある国家間の紛争が、レアナとラシルが出会った事で複雑化して、全面的な世界大戦へと発展しないか不安である。
しかし、第二巻も真剣な戦闘の場面だけに紙幅が費やされてはおらず、浮世離れしたレアナがシリアスなシーンにおいてもラシルに茶々を入れて、その物言いが周囲の者へと伝播するので、気分が和む。
また十二の種族の姿には、それぞれ一見しただけで分かる特徴があり、前巻においてはズネ族を見てはしゃいだのはレアナのみであったが、今回、シウ族の女性に圧倒されるのはレアナだけではない。シウ族の男性は上半身裸で外出する。少年も同様だが、少女と成人女性は半裸ではない。
十二の種族以外の、少し不思議な生き物にも、二人は旅の途中で出会うだろう。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |