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山ちゃんて本当に面白いよなー
と日頃から信頼を寄せていたため、タイトルに惹かれて読んでしまいました。
前半はこんなに性格の悪い人がいるのか!それ以上に、こんな悪態を公開して大丈夫なの?と混乱に近い心情でした。自分の汚い部分をこんなに如実に客観的に綴れたのも、山ちゃんの省みる力ゆえだと読了した今は思います。
スポ根漫画みたいに、精神的に変わっていったっていうのが本のスジだと感じていますが、最後の若林さんのあとがきもまた山ちゃんの巧みな汚さを表していていい感じです。天才の定義が刺さりました。
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嫉妬を怒り、エネルギーへと変える、努力の天才でした。ご自身でも書かれていたように、クズだと思うような相方への発言もありました。でもそれは、自分がそれだけ努力しているからこその発言でした。ここまで全力で、傷もすべて晒け出す姿が素敵でした。
慕われていなかったのも、愛されるのも、わかる気がします。
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オードリー若林のあとがきまで含めてよかった。自分の弱さを認めて、いかにして自分がサボらないように、努力し続けるようにいられるかを考え、全力で実行する。なんどもなんどもやり方を間違え、色んな人を傷つけ、自分も傷ついてそれでも「何者かになりたい」自分をあきらめない。あきらめないための努力もする。新卒1年目に読ませても面白いかもしれない。
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ああ、芸人さんってこんなに考えてるんだ。テレビで見ている部分はある意味完成されたもので、それを創り出すまでの苦労や想いが正直に書かれてる。
芸能人には天才もいるだろうけど、ほとんどの人は努力家だ。それが知れて良かった。若林のあとがきもいいね。
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M-1の頃は苦手でしたが、テラスハウスでやまちゃんが好きになりました。本は読むか迷ってましたが、若林さんがこの本に触れていて気になったので購入。文章が特別うまいわけではなかったけど、ひとりの芸人さんの生き方を垣間見れた気がしておもしろかった!
以前、僕らの時代に家族で出演されていて、それはそれは素敵なご両親だったので、なんでこんな卑屈な人に育ったのだろうというのは気になってました。この本を読んで少しだけわかった気がします。私はテレビでのキャラだけを鵜呑みにしてましたが、万人にではないけどとっても愛されてるし、恨み辛みも強ければその分愛も強い。感謝の気持ちも強い。不器用だけどめちゃくちゃ真面目でまっすぐで捻くれてる。ますますファンになりました。
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2018年に読んだ本BEST10
第7位 :『天才はあきらめた / 山里亮太』
・お笑い芸人 南海キャンディーズ山里亮太による、芸人人生振り返りエッセイ。であると共に、歴代相方や周囲の人達にしてきた過去の横暴な振る舞いの数々に対する謝罪文。
・TVでは言葉巧みでガヤも司会者もできる芸人、ラジオでは毒舌パーソナリティーの山里亮太。その表現力や客観視する力はネガティブ思考と人見知りな性格から来るものだというのは周知のこと。自分含む世の中の内省的な人間(ウジウジした奴とも云う)にとっては、共感できる存在(オードリー若林君も同様 )。
・そんな自分でも、エッセイで語られる過去の悪行の数々にはゾッとさせられた。売れない頃は、売れている他の芸人を嫉妬し、自分の能力を認めない周囲を恨む日々。そして、売れない理由を元相方のせいにして指導という名のパワハラ三昧。南海キャンディーズになってから売れたら今度は、努力しないでチヤホヤされている相方しずちゃんに嫉妬して嫌がらせや無視。救いようのないクズ人間に見えるけれど、それを告白できるのは今 売れっ子になったから、なのだろう。
・でも、山里は昔から「努力の天才」で、周囲の人間や世間がその努力に付いてこれなかったという面もあるのでは。彼のように「嫉妬心は向上心の種」と考えられるようになったら、今悩んでて救われる人はいるのではないか。自分もそのような面がある。
・本著の名言「嫉妬は最高のガソリン!」とは、他者への嫉妬を溜めるだけだと引火して爆発するかもしれないけど、正しく燃やせば高速で目的地まで行ける、という意味。多分これからも、山里は「もっと出来るはずの自分」を目指して、新たな嫉妬や劣等感を生み出し、ガソリンに変えていくのだろう。他者に嫌われようが、ネットで炎上しようが。
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若林さんの解説含めて1つの作品。
でもやっぱり僕は天才にはなれない。でも、この事実をあきらめる材料にするのではなく、目的のために受け入れ、他人の想いを感じて正しい努力ができたとき、憧れの天才になれるチャンスがもらえる。
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努力の大事さを書いてる本。
山里さんは嫌いじゃないし、本も面白かったけどなんかしっくりとこなかったなぁ…
結局は自分が一番要素が多くて、私とは性格が違うため参考にはならず(笑)
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【今日もガソリンくべながらー】
南海キャンディーズ山ちゃんの、「装備」の話。
それは処世術でもあり、哲学でもあり、生き方である。
出発点はただ、ひとつ、「何者か」に成りたいということだけ。
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露悪的なまでに自分をさらけ出し全力で走ったありのままの自分を書いている.一種の感動を覚えた.そして,怨念ノートには驚きを通り越して恐いものを感じた.山ちゃんを怒らせるな!
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お笑いマキャベリズムとでもいうかダメな自分を奮い立たせる山里亮太氏のメソッドが秀逸。ある種の自己啓発本としてもいけるのではないか?
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山里臭が鼻につくのです。うわぁーと思いながらそのうち、負の感情をここまで昇華できる才能に感心したりし始めるけど、また山里臭が気になる(笑)。最後までその繰り返し。モラハラ体質に気付き修正できて良かった。それにしても負の感情がスゴイ。多分その反対の感情については意識的に書いてないってことなんでしょうけど。
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何でこの人はいつも面白いのか、面白さが廃れないのか不思議だった(失礼!)のが、全て解決した。解説の若林さんの寄稿もすごく良い。
敢えてネタバレは書かない!みんな、読んでくれ!!
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南海キャンディーズの山ちゃんの自伝。とても面白かった。
テレビで見る山ちゃんは、つまんないタレントのコメントも面白く昇華させる返しをしているから、すごい才能があると思っていた。でもこの本で本人は天才じゃないと言ってるから、これは努力の賜物なのか。
前半の、コンビを組んで解散に追い込んでしまった2度の過去は酷いものだ。
でもしずちゃんがボクシングに打ち込んでから「山ちゃんが言ってた『全力でやれ』って言葉の意味がわかった」という言葉を聞いたとき。ここで本当に山ちゃんが人並み外れた頑張りをしてきたことがわかる。そしてコンビの距離が縮まる。この本で1番好きな箇所。
あとがきの若林も書いているけど「やる気と集中力のある人とやるとこんなに捗るのか!」と思わせるほど、やっぱり山ちゃんは凄まじい。
自分より売れている人への嫉妬をエネルギーにして頑張る。誰かが遊んでいる時間に自分はもっとネタのことを考える。むしろ自分を虐げてくれる存在のおかげで芸に磨きがかかる、ありがとう!
ーこの根性、見習いたい。自分も人を妬む方だけど、そこでちゃんと努力するかどうか。それで実力が備わるということがよくわかる。
ブーイングされながらもネタを細かく調整していくのも、やり手だと思った。
山ちゃんは仮に天才じゃないとしても、相当の実力者であることは間違いない。頭の回転が速いし、語彙も豊富。
若林が40代になり物腰柔らかく達観し出したのと反対に、山ちゃんはまだまだ世間に噛み付いて尖っていこうとしている。どちらもどういう芸になっていくかとても楽しみ。
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お笑い芸人の方が書く本が最近面白い。
多才な人が多いのだと感じる。
南海キャンディーズのブサイクメガネこと山里さんは出たての頃はそのルックスから引っ張りだこだったけれど、徐々に喋りの才能の方が評価されている芸人さん。
相方のしずちゃんはずっとマイペース。
僕はこのコンビがデビューからずっと好きだった。
その山里さんが書いた自叙伝とも言えるような作品。
自身のお笑い感もふんだんに盛り込まれていて読んでいてあの独特な発想の裏にこんなにも緻密な考えがあったのかと驚かされます。
文中、ほとんどの部分で後悔や自分の酷い行いを悔いていて、お笑いはクズでないと成功しないという先人の言葉を再確認出来ます。
誰もが楽して有名にはなれない、その中で恨みをパワーに変えて頂点を目指した山里さんは本当に天才だと思います。
あとがきの若林さんの文章も最高です。