紙の本
ストーリーはさすがです。
2018/07/07 17:13
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投稿者:K - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーはどんどん引き込まれて行き、とても良かったのですが、
中のカラーイラストが本誌掲載の時の正しい色で処理しなかったミスがあった事が面倒です。
やはり本誌に掲載したカラーの方が良いし、正しい色の単行本と交換してくれるそうですが(こちらが着払いで送り、新しい単行本も白泉社が送料を負担して送ってくれる)面倒なのでどうするか私は今の所決めていません。
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7巻はこの一冊で一話。season0だけど時間は遡って2061年、薪さんと青木が当たり前のように毎日一緒にすぐ近くで仕事できていた頃。
なぜ第九だけが脳を見ていいのか、という重いテーマをシビアに突き刺してくると同時に、読者に自然に納得させるよう話を運ぶ手腕はさすが。
どうして薪さんがこんなに冷酷なほど非情なまでに第九としての倫理を守ろうとするのか…そこにはやっぱり、大切な存在だった鈴木さんへの思いがあるからということを切ない思い出と絡めて描いてくるあたりもさすがで、この巻もやっぱり泣かされました。
トップシークレットからシーズン0まで通して、一番好きな話は可視光線だったけど、この冬蝉がいちばん好きな話になったかもしれない。話の視野が狭まった分だけ、世界観の切なさと美しさが凄みを増している。
しかしほんと、友情だろうと恋だろうとなんだろうと、鈴木さんと雪子さんと薪さんの関係は切ない。しんどい。きつい。
今回のエピソードを読んで更に確信が強くなったのは、雪子さんが薪さんを好きなのは確かだろうけど、それは恋ではないよなあという点。鈴木さんが誰よりも大切に思っている相手だからこそ、薪さんを意識して目で追ってしまうだけで、鈴木さんと付き合っていなければ、良くも悪くもあんなに薪さんを意識することは彼女はなかったと思う。絶対に勝てないライバルであると同時に、絶対にライバルになり得ない相手を、つい見つめてしまうだけなんじゃないだろうか。それを鈴木さんも青木も雪子さん本人も誤解しているだけなんじゃないかな…
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「第九」の原点。なぜ死者の脳の中を見るのか。これを描かないと。そういう意味で、現転位に立ち返った物語。
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秘密シリーズの中では、まあまあというところ。話の設定が雑。医学の門外漢が、誰の協力もなく脳を摘出してその内部を見られるものだろうか、とか脳を見る許可を故人から得ているのなら、警察の出番はないだろう、とか白血病を患っているにしては犯人が元気すぎる、とか気になることが多い。
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もともと一番最初の1話読み切りであった「秘密」がすごく好きだったのだけど、今回の話はそのときのテーマに通じるものがある、派手さはないが良作だと思う。
薪さんは強い信念の為には誤解されるのを恐れない反面、とても繊細なところもあるのがこのシリーズが長く愛される理由のひとつかもしれない。
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毎回『秘密』は難しいテーマで凡人には中々理解し尽くせない所はあるけれど、普遍的なメッセージはびんびん伝わってくる。ほりおこさないで。
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何故、他の臓器は良くて脳は駄目なのか。うーん、難しい。薪さんが、人間として許してはいけない一線を守ろうとする気持ちが真っ直ぐで痛々しい。他人には分かってもらえない優しさで、一人で背負っていこうとするところが切なすぎます。薪さんが甘えられるのは鈴木だけだったのかなぁ。
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科学者はこう思うかもしれないなあ、としみじみ感じました。ハレー彗星、、、30年前わざわざオーストラリアまで見に行ったなあ。次回は見られません。
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欲の線引き。
性的欲求。知的欲求。
誰がどこで区切るのか。
意図したことが、正反対にも捉えられてしまう、事象。
相反するものが、他者から見たら同じにしか見えないという現実。
今回のお話。特に好きでした。
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もうね。
いつもながらに、絵の美しさに息を飲み、取り扱われる倫理問題の重さに、ぐぐっとなる作品。
彼のもろさと強さと。
象徴的です。
今回は、一冊完結で、ちょっと設定に「ん?」と思うようなアラがなくもなかったですが、
特に今シリーズになってからの練りに練られた重い作品ではなくて。
静かで、だけど、ずーんとくる、やっぱりファンを満足させてくれる作品でした。
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MRI捜査の根幹に関わる考え方…なぜ犯罪捜査なら許されるのか、いずれ出てくる疑問だった。
青木君も、薪さんも、そして他の捜査員たちも、悩みながら進んでいるのだろう。
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恩師が絡み、非情とも思える判断をしなければならず、恩師には理解してもらえず…。恩師としても理解できたとしても納得はできないだろう。
青木は本当にいい癒しだわ。
そして、鈴木とのこのエピソードはどう繋がってるんだろう。昔の話につながってる?
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ハレー彗星の接近。
公に故人の脳を見ることへの是非。
薪さんは、いろんなモノを背負いすぎる。