紙の本
たぶんヒルティの幸福論をわかりやすくまとめた本
2021/02/20 20:45
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
元々のヒルティの幸福論を読んでいないのでわかりませんが、たぶん斎藤孝さん流にアレンジされていて簡単にまとめられているのだと思います。人に好かれる人の3条件が刺さりました(取り繕わず他人に自分を開陳する、気分にムラがなく穏やかというような趣旨だったと思います。もう1つは忘れました)。
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齋藤孝氏の超訳本です。
原本はなんと明治26年に日本に紹介されています。
スマイルズの「自助論」、福沢諭吉の「学問のすすめ」
に並ぶ明治時代の三大ベストセラーの一つなのです。
「幸福とは何か」というテーマは、今も明確な答えが
出ていない永遠のテーマのような気もしますが、実は
明治時代には道しるべが出来上がっていたのです。
そんな原点を学べる一冊です。
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・1つの事象に対し、自分にとって良いと思われる側面だけを見つめる
・求めるべきものも、避けるべきものも、どちらも自分がコントロールできる範囲の中で考える。例えば病気や死や貧困を避けるのは不可能。
・自分の持っているものを自慢するのではなく、自分の考え方や正しさなどを誇るべき。例えば美しい馬を持っている、というのは教養がない。
・人生に勝ち負けはなく、自分らしく生きることしかない。人生を豊かにする宝は自分の中にしかない。
・人生の目的を定め、目的から反するものからは遠ざかり、自分の能力を磨き上げていけば目的に到達するはず。自分が正しいと思ったら周りの意見は気にしないべき。
・幸福とは、不幸や失敗も含めて喜んで自分の運命に従えること、毎晩明日朝を楽しみに穏やかに眠りにつけること。
・仕事をしない休息には耐えられない、自分の納得できる仕事を生き生きとほどよいペースで進めているときに幸福感を味わえる。いかなるときも人生を支え、不幸に直面した時にも人を慰めるものは仕事と愛しかない。
・やる気が出ない時もとにかく着手する、そうすれば自然と没頭できる。
・ハードルの高い仕事をこなすことで自分自身が成熟していく、そのことが仕事の最大の報酬であり収穫である。主体的に自分らしく、自分の意思を持って仕事をすることで、仕事の奴隷になることを防ぐことは必要。
・人生を賭けて求めるのに値するのは、道徳的な信念、愛、誠実、心身の健康、本当の喜びを与えてくれる仕事、ほどほどの財力。富や名誉はそうした仕事をすることで結果的についてくるものであり、目的にするのは誤り。
・人が生涯を通じて目指すのは幸福になることであり、幸福とは、自分自身が幸福だと感じること。
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基本的な内容としては、一般的な自己啓発書に書かれていることに近くはあると思います。
今の時代的には若干根性論的な部分はあるのかなと思いますが、個人的には自分は仕事を楽しんでいる方だと思うので共感する内容は多いです。
細切れで読みやすいので、ビジネス書初心者にもオススメかもです。
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極めて実用的な幸福術。
・自制心がないのは人として未熟な証拠
・不幸は幸福の種
・時間がないからではなく、ただ、だらしないから
・休養が必要という思い込み
・幸福になりたいなら何よりもまず、仕事を求めること
・仕事はスピーディーに、見た目はほどほどに
・悪い習慣をやめよう、よりも良い習慣を身につけよう
・病気はあなた自身を蝕むものではない
・家族の縁は簡単に切れない。関わらないエネルギーを使うくらいであれば、相手を受け入れるために使ったほうがずっとよい
・謙虚に淡々と。自慢しない、高慢にならない
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ヒルティの『幸福論』の中から大事な部分を訳出した内容であり、訳者解説を含め、非常にわかりやすく参考にしたくなった。
幸福になるための方法、考え方が書かれている
訳者解説に書いてある通り、ヒルティはゲーテのような「特殊な才能を持つ人の特殊な幸せ」ではなく、「日々、実務をこなしていく中で幸福を得る」ようなアドバイスなので、わかりやすかった。
幸せも考え方次第で、オセロゲームのように、どんなに「黒」(不幸)がたくさんあっても、一気に「白」(幸せ)に変えることができるという考え方がしっくりきた。
心に残った言葉メモ
・その人自身が幸福だと感じること。それご究極の幸福だ。
・真の幸福は自分一人のものではなく、まわりの人すべてを幸福にする。
・一番つらいのは悪天候が続くことではなく、雲一点ない快晴のような日が続くことだ。
→多少の心配ごとがあった方が幸せ。
・人を愛することが習慣のように自然に身についている、、、、そうなれば、、本当の幸福は自然にあなたのものになるだろう。
・「どんな状態が幸福なのか」を考えるのではなく、「幸福を感じる心構えをつくる」