うそつき狐の恋草紙 みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：フー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

過去を隠して式神として頑張っていたハルが健気で切なく、時輔もハルに嫌われたくなくて素振りも見せないで過ごしてたのが焦れます。悲惨な事件も絡んで読み応えあり、最後は甘くもふもふでハピエンです。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「平安の闇を斬る凸凹コンビの恋草子」あとがきより。

ネタバレがあります。

父親を妖に殺された陰陽師攻め、狐の妖から式神となった受け。攻めと受けの両視点。

かわいい表紙に誘われて購入しました。

あらすじから、受けが攻めの元から離れる展開と知り、健気な受けかなぁと思い読むと受けの空腹時のお腹の音からその予想は外れ、コミカルなお話かと思いきや・・・

裏切られました！

受けが素直で常に攻めファースト、いい子過ぎる〜。試し読みの際、お腹の音にイラッとして購入するのをやめなくてよかった〜。攻めも身体をはって受けを守っているし、攻めのお手本です。

内容も読み応えのあるお話でした。

受けが努力の末に攻めの式神となった過程や、攻めの父親が亡くなった事の真相、そして受けの悲しい過去と正体・・・ちゃんと纏まっていて、おまけにラブとエッチとモフモフもあるなんて！す、すごくない！？

ただ惜しいことが二つあります。

一つは『時輔覚え書き』。結局これ、どうなったのかなぁ。攻めがこれを発見して受けに問いただすかと思ったら、そのシーンはなかった（？）し。隠したまま？

二つ目は二人が両片思いの頃、攻めが女の匂いをつけて朝帰りをして、受けはその度に嫉妬（？）していました。だからカップルになった時、なぜ女の所へ行ったのかを（多分、受けに手を出せないから外で発散していたと推察）受けが詰り、攻めが釈明して仲直り、という流れを期待したらなかったので勿体ないなぁと。

作中に書かれているのに、私の読み落としであれば申し訳ない（汗）。

攻めと受けが互いに認め支えあい、精神的にも肉体的にも強く成長していく様子がとても良かったです。