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本書は前著『ホロコースト 女性6人の語り部』に続く、大内田わこ氏によるホロコーストドキュメンタリーです。
小学生上級生から読める、やさしい社会学本でもあり、大人が改めて平和とは何かを学べる内容でもあります。
現在の日本のあり方、これからの日本について、私たちはどのように考えていけばよいのかを、ホロコーストを通して考えていきましょう。(アマゾン紹介文)
こういう本こそ、カラーで写真を掲載するべきだと思います。
ただ、気になったのが、ナチスの人びとをあたかも『自分たちと全く違った存在』と語っている方々。狂気に至る過程には正常な思考もあったことを切り捨てるべきではないと考えます。
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ポ-ランドのユダヤ人絶滅収所アウシュビッツ、マイダネク、トレブリンカに先駆けて建設されたという「ベウジェツ」と「ヘウムノ」のナチス強制収容所跡の取材記録です。戦後70年を過ぎてなお、人間の悍ましき行為の犠牲となった数百万人の魂の叫びが聞こえてくるような震えを覚えました。後世に引き継ぐべき負の遺産として、記憶に刻み込まれねばならないという著者の強い想いが伝わってくる人類への告発の書です。(校正ミスによる誤字・誤植が数カ所あり)
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ポーランドのユダヤ人絶滅収容所跡地を訪問したルポ。
文字が大きく、平易な言葉で書かれているので一時間程度でサクッと読める。
写真がカラーだったり点数が多かったりしたらもっと伝わるものが増えたと思う。
著者の地の文よりも、博物館の方の言葉や収容所脱走者の手記からの引用にナチスの恐ろしさ、差別が生む悲惨さを感じるところが多かった。
タイトルから日本にいて中々ポーランドに足を運べない私達に現場の空気を鮮明に伝えてくれるような内容を期待したが、著者の文章からはそういったものはあまり感じられず期待外れに終わった。
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ユダヤ人をただ殺すためだけに作られた施設。ユダヤ人のホロコースト関連の本は読むたびにあまりの生々しさに驚愕するが、今作もそう。薄い本でありながらもずしりと重たい一冊。慰霊碑の名前が仮というのがユダヤ人を人としてみていなかったという事実に改めて震えた。