投稿元:
レビューを見る
ネットカルマとは、現代社会に現れた新しい「業」と「苦」です。
技術には良いも悪いもありませんが、インターネットが普及した世界では、私たちの行動や情報など、あらゆる場面が刻々と記録されていきます。
古代インドで、ブッダは「生きることは苦しみだ」と気づきました。
ネットに縛られた苦しみの世界を抜け出すために、ブッダの教えが役立ちます。
子どもたちにメディアリテラシーを教える際にも、とても役立つ本です。
これからの時代の必読書です。
他人の悪口を言い、貶めることで喜びを感じるというのはなんとも醜い姿ですが、それは人が生まれつき持っている獣性の一部です。仏教で言うなら煩悩です。それが自分の中にもあることを積極的に認め、それを自力で消していこうと心得ることは、悪業を重ねないためにきわめて重要なことです。仏教ではそれを修行と言うのです。
「いや、自分は獣でいいから、炎上を楽しみたい」という人に対しては、私としては「ならばどうぞ獣でいてください」としか言いようがありません。しかし、ネットの中で積み重ねた悪業は、いつか必ず自分に返ってくるというのは法則であり、真実です。これからの社会システムがそうなるのです。 ー 185ページ