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教室、というか、学校がテーマの不思議話。
初っ端のインコ先生にはきれいさっぱり騙されました。
確かにもう一度戻って読んでみても、つじつまがあってます。
むしろ、読む前にもあってるのに、ものすごく騙された感が…w
目当ての有川さんは、驚いた事に恋愛色なし。
ショートストーリー云々よりも、そちらに驚きでした。
普通の話、新鮮です(笑)
読み終わって、という事は? と思ったのは『お召し』です。
掘り出された過去の記録は、三千年前。
では、今まさに読んでいる彼らは、一体どこからが大人なのか。
そして最後の疑問は…声変わり、ですよね?
これが半世紀も前の話、というのだから、驚きです。
作者によって長短がすごいですが
どれもこれも面白かったです。
が、短いので、本自体はすぐに終わってしまうかと。
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表紙の雰囲気から、自分は想定読者からほど遠いと思い、このシリーズは未読だった。でも本作はモリミーが載ってるし、やっぱり気になるので、娘が読むからと言い訳しつつ(誰に?何故?)購入。
まず驚いたのが最初の湊かなえ「インコ先生」。こんなのも書くんだ。一連のベストセラーは苦手だけれど、これはあざやか!こういうアンソロジーの巻頭作にぴったりだと思った。
一番良かったのは小松左京「お召し」。半世紀近く前の作品なのに、そしてアイディアは古典的なものなのに、全く古くさくないのがなんともすごい。SFならではの感動があって胸が震えた。小松作品はあまり読んでこなかったが、こういうのがあるなら読んでみなければ。
古橋秀之「三時間目のまどか」も爽やかな読後感で好感度大。モリミーはご愛敬、ということで。とりあえずこのシリーズは最初から読むことにしましょう。
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好きな作家さん数人に惹かれて購入。
知らなかった作家さんの話も、読んでみて興味を持ったものが多かった。
青春ものからSF、いろいろなジャンルが一度に楽しめてお得。
三時間目のまどか/古橋秀之
S理論/有川浩
の2編が特におすすめ。
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いつもなら短編集は書下ろししか読まないが、買ってきていただき、せっかくなので読んでみた。
カスヤナガト氏の表紙が印象的な、大森望氏編集のこのシリーズ。
「午後の教室」という、これまた自分では選ばないようなテーマなので、たまにはこういうのも良いか。
昨日読み終えた。
湊かなえ
古橋秀之
森見登美彦
有川浩
小松左京
平山夢明
ジョー・ヒル 訳=大森望
芥川龍之介
解説 「学園ワンダーランドへようこそ」大森望
と、豪華なメンバー。古橋氏、小松左京氏、平山夢明氏、ジョー・ヒル氏は初読。
小学生から高校生、教師まで、学校に居る人々の少し不思議な物語たち。
有川氏の作品は、この文庫の後に、StorySeller3(おそらく、3だったように思う)に収録されている。
湊氏、良いな。好みかもしれない。突き詰めると悲しい物語になりそうだ。
多くの方が語っている通り、やはり、学校というのは奇妙な場所なのかもしれない。
不思議なことが起こりそうな。現実にはないけれども。
小松氏は、名前は存じていたが…衝撃を受けた。
SFとホラーは、非常に近い部分に存在するのだろう。未知なるものの恐ろしさを感じた。
平山氏の作品も然り。
解説で大森氏が面白さをすべて語ってしまっている!
ここに収録されている作品以外も紹介されていて、そちらも気になるところ。
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学校をめぐる不思議物語8編の短編集。
作者も芥川龍之介から湊かなえまで多種多様。
小松左京の「お召し」が面白かったです。
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前半は面白くスラスラ読めたけれど、後半は私向きじゃない(--;) 不思議な話は好きだが、ほのぼの系が良い
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前半は今注目の作家さんたちで面白く話に入っていけた。小松左京は初めて読んだけど上手いなー。ネタバレ的な文章は読んだのにまったく気づかず、解説を読んでわかった・・・。
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不思議の扉というのは、これで4冊目だとか。
芥川龍之介の小説「保吉の手帳から」まで入っているという異色のアンソロジー。
午後の教室というテーマなので、とっつきやすいですね。
湊かなえ「インコ先生」に始まり~
「三時間目のまどか」古橋秀之
「迷走恋の裏路地」森見登美彦
「S理論」有川浩
「お召し」小松左京
「テロルの創生」平山夢明
「ポップアート」
ジョー・ヒルの切ない…少年時代の親友の、もちろんファンタジックな設定の!話も載っています。
編者は1961年生まれ。
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お召しが面白かった。
子供がしっかりしていく様が良かった。
そして、権力を持つ前にいなくなってしまうのがかえって良い世界を作るのではないかと思えた。
政治家もふっと消えちゃえばいいのに。
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学校を舞台にしている、少し不思議な短篇のアンソロジー。本当の意味で古今東西の作者を集めている。ざっと並べてみると、
「インコ先生」湊かなえ
「三時間目のまどか」古橋秀之
「迷走恋の裏路地」森見登美彦
「S理論」有川浩
「お召し」小松左京
「テロルの創世」平山夢明
「ポップ・アート」ジョー・ヒル
「保吉の手帳から」芥川龍之介
実はこの中には、名前は聞いたことがあるけれど読んだことがないという作者の方が多かったので、ひとまず短編から、と思って読んでみることに。
噂に聞いてはいたけれど、森見登美彦はやはり独特で、森見ワールドと呼ばれるのも分かる。でも素直に好きになれないのは、少々言葉遊びに過ぎるからかもしれない。常に小波が立ち続けている感じで――それが持ち味でもあるのだけど――落ち着かない。個人的にはもう少し濃淡があった方がアレルギーが無いかも。とりあえず長編での別波長に期待。
この中で、特に印象的だったのは「ポップ・アート」。風船人間のアートと親友になった少年の話。アイディアだけが独り歩きしているSFもあるけれど、これはそんなことはない。風船人間という絶対ありえないフィクションで読者の想像を”膨らませ”ておきながら、それを設定だけで終わらせずに、主人公とアートの友情にまとめ上げ、”弾け切って”いる。この作品のためだけにこの本を読んでも損は無い。
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アンソロジーにしては珍しく、面白い作品が多かった。
小松左京「お召し」や、ジョー・ヒル「ポップ・アート」も良かったけど私好みなのは、湊かなえ「インコ先生」と古橋秀之「三時間目のまどか」。古橋秀之の話は若干軽くてベタなのが気にはなるものの、他の作品にも興味が湧いた。
「インコ先生」はむしろこの続きが読みたいな。こういう幽霊話なら大歓迎。
余談。
その後「ポップ・アート」の短編映画を鑑賞。
アートの風船人間っぷりが想像と全く違った。風船というより布で出来たマネキンのような感じ。原作とは違い、犬はいい子だった。
ちょっと前歯の大きい主演の男の子がチャーミング。
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古今東西の作家の中から、芥川龍之介や湊かなえなどが描く選りすぐりの学校にまつわる不思議な短編を集めた。
心の病に向き合う変わった相棒を持つ保健室の先生、三時間目の授業中にだけ映る女の子に恋をする男子学生、
あの手この手を使ってひと目惚れしたクラブの後輩の女の子にアプローチする大学生、謎の言葉を残して失踪をした大学教授、
運命に翻弄される少年、不思議な友達を持った中学生など、バリエーションが豊富で面白い。
まとめると『学校は 不思議な世界を つなぐドア いきはよいよい 帰りはこわい?』といったところでしょうか?
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不思議シリーズ。
期待の湊作品は切れ味一本勝負の「インコ先生(湊かなえ)」、ハッピーエンドでなかなか面白い「三時間目のまどか(古橋秀之)」、さっぱり面白くない「迷走恋の裏路地(森見登美彦)」、これまた面白くない「S理論(有川浩)」、古いながらも漂流教室みたいに恐怖と異次元さが目立つ「お召し(小松左京)」、クローン作品でかなりできた作品の「テロルの創世(平山夢明)」、スティーブン・キングの息子であり、傑作といわれるが私には面白くなかった「ポップ・アート(ジョー・ヒル)」、文豪のお遊び「保吉の手帳から(芥川竜之介)」。
まぁまぁかなぁ。短いから一気読みできる。もう一度読みたいとは思わないけれど。
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森見さんの作品しか読んでないので、他のはよくわかりません。
「夜は短し、歩けよ乙女」のサイドストーリー?なんだけど、あの悪名高き四畳半の名キャラクター小津がちょこっとだけ出てくるのが嬉しい。
かと言って、これが初見の方には森見って一体なんなんだ!と憤慨されることまちがいなしなので、森見ファンとしておまけの★3つで。
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このアンソロジーのシリーズ本を見かけたことはありましたが、好きな作家の未読の短編があったので初めて読了。特にお気に入りは3編。森見登美彦「迷走恋の裏路地」、「夜は短し歩けよ乙女」のスピンオフ短編。ナカメ作戦実行中の先輩と小津の共演が見れるとは思いもよりませんでした。方向性は違うけど二人とも相変わらず暗躍しているなあ。ジョー・ヒル「ポップ・アート」、風船人間の親友の話。別れに至るまでの流れは切ないけど、それを受けてのラストの一文が素晴らしいです。「三時限目のまどか」、高校の窓を通したボーイ・ミーツ・ガールストーリー。主人公の名前が対象だったり曜日がずれないようにしたりと色々と凝ってるのを見つけるのも面白かったです。