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エッセイかと思って借りたら小説だった。
大衆小説は退屈で嫌いなのでどうしようかと思ったけどタイトルが強烈だったので読んでみた。
端々に出てくる中途半端な若者言葉は痛いし展開も不自然だし心理模写も薄っぺらいし得るものは少なかったな。
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図書館で借りた本。78歳のハナさんはオシャレでマニキュアもして見た目年齢は65歳位のお婆ちゃん。同窓会に行っても周りが年相応の同級生達を内心見下していた。ある日、仲良しのダンナが突然死してしまう。遺言から他に家庭を作っていた事がわかり一悶着…といった内容で妾がハナさんより10歳程若い女医で婚外子の子が一級建築士でバリバリ活躍してたりする事実を知り、ハナさん一家も騒動するが遺産相続で法的に揉める案件ではなかったのは妾の自立と強かさがあったから。最後は浮気を40年も続けていたダンナへの憎しみは薄れ、結局夫婦の人生といえど違う人間だという事。自分はすぐ死ぬんだからと残りの人生を、憎しみで過ごすのでは無く生き甲斐を他に見つけます。という話だった。
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前作「終わった人」が結構面白かったので続けて読んでみた。78歳で老化を否定する主人公が突然亡くなった夫に二号がおり子供まで成していたことを知り、その後の葛藤を描いた作品である。しかし妹同然に思っていたという女性を二号にしたという夫はちょっと鬼畜すぎないか、それと前作もそうだったが経済的に恵まれている。主人公は同年代が老け込むのを軽蔑しているが、ただ経済的に恵まれているだけではないのか、その辺の考察がないのは、この著者はお嬢様作家なのだろうか。
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読みやすい。すんなり頭に入る文章で楽しく読ませてもらった。私はまだ70代ではないが、引き込まれて自分までも高齢者ハナとして過ごすことができた。
なるほど・・・こんな風に思っているのかな・・・などとたまに現実にかえって高齢者の心情を斟酌したりした。
まだまだブレまくりの私だがハナを見習って芯の通った生き方をしてみたい。まずはおしゃれから勉強していかなきゃだ。もっさいオバハンと見られないよう気をつけたい。
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一言面白い。
「終わった人」は定年の男性が主人公。一花咲かせたい、という欲望から大変な(逆に素晴らしい)生きがいを。
こちらは78歳の女性。やはり簡単には年寄りなんて呼ばせない、と強い。
主人公の毒舌が軽快で楽しい。歳をとれば言いたいことを言うんだ。そしてご主人が亡くなってから大変なことに。
自分も還暦を過ぎたけど、まだまだ40代のつもりで生きていこうと決意。くたびれた服も着ずに颯爽と生きよう。
やる気が出ました。
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面白かった。忍ハナさんの生き方は、勇気を貰えて共感できます。しかし、人生最後まで何があるかわからないなぁ、という展開でした。
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妾妾って、いつの時代かって思った。経済的に自立してたら妾って言わないんじゃないのかな?
森さんは何も悪くないし、岩太郎も悪くない。森さんもすみませんすみませんって謝る必要ないし。読みやすいけどどの人物にも共感できなかった。
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主人公ハナは78歳。アンチエイジングをモットーに、常に美しく装って10歳は若く見られることが自慢。苦労はあったが、仲の良い夫と幸せに暮らしてきた矢先に夫が突然死。その後予想外の展開が訪れるー。...それにしても、登場人物皆、口が悪っ!!内館さんの本いつも、人間関係修復不可能なくらい、相手に毒吐きすぎてる気がするのだが...。物語としては、自分の年齢ではこれが70代・80代のリアルかは分からず。さらに不自然な展開もあったりでちょっと入り込めなかった。ただ、いくつになってもお洒落に装うという意識は高まった。
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ハナの年齢まではまだまだ先のことだけど、老いについてリアルに考えさせられました。
出会って良かったと思える一冊です。
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内館牧子さんの本はこれが初めて!
こんなに面白いことを書く人だったとは!
もちろん、面白いだけではなく、
人生の捉え方がまた素晴らしい!
僕は色々なところで共感してしまった。
まだ死なない人も、まだまだ死なない人にも
薦めます、ぜひ読んでみて下さい!
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さすが内館牧子さん。映像が目に浮かぶよう。
前半 岩造とハナが仲良く暮らしてるあたりが1番面白かったかなぁ。岩造がなくなって 実はもうひとつ家庭があって
子供もいてっていうのが あまりに急展開すぎて しっくりこなかったし 森薫親子とのやりとりも なんだかなぁ。
やっぱり この人は作家ではなく 脚本家だなぁとしみじみ思った。
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印象に残ったこと。
裏を見せ、表を見せて散る紅葉。
自分のための趣味を楽しみながら、死ぬ日を待つしかないのか。
フェイドアウト。
品格のある衰退。
快適な文章運びで面白く可笑しく読めました。
その中に考えさせられること有りでした。
品格のある衰退を考えねば。
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主人公は78歳の女性。
「60代になったら、男も女も絶対に実年齢に見られてはならない」というモットーで生きている。
その女性が、夫亡きあとに意外な事実に遭遇して…という物語。
女性って、ときに男性よりも残酷で人を傷つける言葉をチョイスすることができる。それもわざと。主人公のハナが岩太郎、森薫にぶつける言葉は、もうやめてーというくらいひどい。そこは女性が書いているのだから容赦ない。
心が痛んで読むのをやめたくなった。
心に残ったところ
p198
それでも「人間は中身よ」と言う人はいる。その言葉が好きな人は、たいて中身がない。それを自覚し、外側から変えることだ。外が変わると中も変わってくる。
P273
相手の人生に対して他人は何の責任も義務もないの。基本的に無頓着なんですよ。それを知ることは、今後の生き方に影響するわ。
あとひとつ面白かったのが、森薫に会いに行く主人公が、カシミヤのコートを着るシーン。やっぱりここはダウンなんかだめ。ダウン愛用者の私は、ちょっと笑えた。
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先に『終わる人』の小説と映画を見たので、これも面白そうだと思い、文庫本を待たずに買って読んだ。主人公は78歳になる女性忍(しのぶ)ハナ。すでに店(酒屋)は息子に譲り、折り紙が趣味(いや趣味が高じて折り紙の会の会長もしている)という夫岩造と悠々自適の老後を送っている。しかし、ハナの持論は、年に任せ何のおしゃれもせず、ただただ怠惰な生活をして老いていくだけではだめで、しゃんとした服を着、メイクもばっちりしなくては堕落するというものだ。下手をすると若作り、痛いと言われそうだが、ハナは街で雑誌の記者からも呼び止められモデルばりの写真と記事を載せられる。このハナ、周りからどう見られているか。その日の同窓会では男性陣がよってくる。しかし、仲がよかった女性たちはやっかみからかあまり好意的なことばはかけてこない。娘はこれがぎりぎりで、これを超えると痛いと忠告する。しかし、ハナは今の姿勢を変えることなく、突き進んでいく。物語はこのままどう進むのだろうと思っていると、2章の終わりで意外なことが起こる。夫の岩造がぽっくり亡くなるのである。平凡だったが、幸せだった生活を思い出しては悲嘆にくれるハナ。そのハナを立ち上がらせる出来事がつづいて起こる。それは夫が残した遺言であった。家や財産はおくとして、そのあとに愛人とその息子のことが出てきたのである。後半6章は、したがって、この愛人と子どもにハナたちがどう立ち向かうかが書かれている。こここそが本書の醍醐味なのだろうが、ぼくはちょっと違和感を覚えた。それはハナやその家族が、愛人に対し「二号」や「妾」「犯罪者」のようなことばを使い責めるのである。夫の岩造はたしかにハナたちを裏切ったかもしれない。しかし、愛人をつくるというのは、それなりに理由があることである。すでに死んでしまった夫に聞けないにしても、そのところをもっと掘り下げるべきではなかったろうか。岩造はいつもハナに、「おまえはきれいだ。おまえと結婚してよかった」と言い続けてきた。いわば善人ぶってきた。だからこそハナは怒りが収まらないのだが、岩造としては、ハナにないものを愛人にもとめていたのではないだろうか。ましてや、愛人は仕事ももち、息子も立派に育っていて、決して認知してほしいとか言ったことはない。いわば日陰の身をずっと通してきたのである。ハナは最後は菩薩になり、この二人を許すのだが、ぼくとしてはなにかすっきりしない展開だと思った。
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高齢化が進んで進んで気づけば人生100年時代。
電車に乗ったとき道を通ったとき、色んなところにいるthe高齢者
見え方としてはピンきり。
どう見ても萎びてるよな(失礼)っていう人から
え?すごい若く見える!ってまさに魔法使いの様な人まで千差万別
で、そんなthe高齢者素敵マダムが主人公の小説
見た目が残念すぎる同窓会の人や嫁姑問題から
無難に過ごしている夫とか孫とかいろいろ。
でも、そんな無難に見えた夫が急死した後に驚きの事実が隠れてたっていう話
エンディングノートとか遺産とか
今書いておいた方が良いのか悪いのか
老いってなんだろうとか、衰退後退ってなんだろうとか
普段あまり考えないことを考えた。
100歳越えなんて今ザラにいますしねぇ