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前作の”終わった人”を読んで面白かったので
この本も手に取ってみました。
何となく後期高齢者の思いや、悲哀、感じることについて
納得というか、そうなのか・・と思えたことも
多くありました。もうすぐ何年か後にはそうなってくる身
でもあり。ちょっと切実な感じもあります。
ただ、小説の内容というか、筋としてはちょっと
納得感というか、面白みはあまりなかったかと
少し薄っぺらい内容のように思えて残念な部分も
ありました。
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爽快で面白かった!
阿部恒之さんは化粧の心理学を研究し次のように書いている
『たとえば、「もう年だからいいや」とか「自分にはおしゃれは関係ない」という気持ちでいるとそれは外見に現れます。しかし自分の「見え方」に関心を持って、身なり・容貌を整えるとその気持ちが目に見える形で表れます。すなわちその人の外見に「意欲」が見て取れるのです。若さではない美しさ、それは活き活きと社会生活をおくる意欲の表明なのかもしれません。自分に関心を持っている、そして自分が他人にどう見えるかという気働きを持っている、こういう旺盛な意欲を持った人を周囲は美しいと感じるのではないでしょうか。』
スキンケアは自らを慈しむ行為であり、安らぎと共に癒される。メーキャップは自らを飾る行為であり、社会と対面する励みになっているとして次のように書いている。
『すなわち、自らを慈しむことで日常おざなりになっている自分自身の身体へと意識を向かわせ、癒しをもたらしている。そして自分の容貌を飾ることを通じて自分が社会的存在であることの自覚を促し、社会と対面するはげみになっていると思うのです。これは専門用語でいうところの「私的自意識」「公的自意識」の促進です。』
これを知ると、いわばセルフネグレクトと「品格のある衰退」は全く別のものだとわかる。「どうせ死ぬんだから」という免罪符は無精者の「葵のご印籠」なのだ。自戒をこめて胸に刻んでおこうと思う。 と内館牧子さんより
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「終わった人」に続き、タイトルが気になり読みました。内館さんの本は、メッセージ性が強く、勉強になり、共感できる。著者がいわんとしていることは、あとがきにわかりやすくまとまっているので、そこを読めば腑に落ちる感じ。夫が隠していたことは、予想通りだったが、主人公の忍が、迷い、悩みながらも、どんなときでも身綺麗にして品よく歳をとっていく姿は、まだまだ先と思っていても、案外あっさりきてしまうであろう自身の老後の参考にできそう。セルフネグレクトと対局の、品位のある衰退。自分もそこを目指せれば。
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高齢者の一つの生き方としてありだと思う。
せっかく女性に生まれたんだから、少なくとも身ぎれいにしておきたい。
女性か男性か分からないような高齢者ではなく…
そして中身。
認知は自分の意思とは関係ないから仕方ないけど、世の中についていけるよう、諦めたら置いていかれて老いていく!
ハナの夫の死後みたいな波乱はないことを祈りつつ、小説は楽しく読めた。
岩造、秘密を持ちつづけるとは、、すごい。
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おっしゃりたいことがよく分かりました
そうです
セルフネグレクトにならないようにしなっくっちゃ
今まさになろうとしてる私
ラストもなかなか良かったです
でも小説としては深みがないというか
物足りなかった
≪ ならないで くすんだジジババ ほらあなた ≫
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白髪を染めるかシルバーヘアに徹するか迷う年代です。
ゴマ塩頭のおばちゃんにはなりたくないし、でも黒々とした髪は不自然だし・・・
結局黒髪ではないが染めています。
シルバーヘアにしたら、もっとお洒落に気を使わねば婆さんになってしまう!これは嫌~~~
「すぐ死ぬんだから」今の年齢になったからこそ楽しめた本でした。
いいんだぁ~楽しもう\(^o^)/
一度きりの人生、お金もないけど悪くない人生だったと締めくくりたい。まだ、ちょっと先のことだけどね(^_-)-☆
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78歳のハナさんが主人公。私もいつかは老人になってしまうが、今のうちに老人の生活を予習しておこうと購入。自分がまだ老人ではないので、老人の気持ちがわかるとはいえないが、読んでいるうちになんとなく想像できるようになった。ハナさんみたいに年をとってもあきらめずにおしゃれしてすごしたいなあとおもった。
ハナさんは、近所に娘や息子が住んでおり、いつでも会いにいけるのはうらやましかった。
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「セルフネグレスト」ということばを初めて知った。
本来の意味とは少し違うようだが、本書での意味は、すぐ死ぬんだから…と自分に手をかけず、外見を放りっぱなしという生き方は、自分で自分を放棄することだから、セルフネグレストなのだそうだ。納得。これから年をとっていくなかで、心に留めめておきたいことばだった。
しかし、なんだかんだありながら…ハナさんは、心配し励ましてもくれる息子や娘が近くにいて、孫たちも優しくて-幸せですね(^^♪
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前作『終わった人』同様、中盤からまさかの展開!
めでたしめでたしの結末は、ドラマ向きだね。
しかしこの本に登場する不倫相手が美人な医者だったり、前作の「終わった人」は東大でのメガバンク、って設定が現実とかけ離れていて、ちょっとしらける。
あとがきに、化粧の効用として
『スキンケアは「癒し」をもたらし、メーキャップは「励み」をもたらす』
とあったのが印象的。
セルフネグレストに陥らないよう、『すぐ死ぬんだから』などという免罪符を掲げるような老人にはならないようにしよう、とこの本を読んだ人に思わせる効果はあるだろう。
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東北大学相撲部総監督で脚本家でもある内館牧子さんの新作です。『終わった人』に引き続きメチャクチャ面白いです。内館節が轟きながらも、学ぶ部分も多々ある人生読本です。
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図書館で借りた本。
主人公は78歳のハナさん。おしゃれで若々しくて、憧れの女性・・・と言いたいけれど。頑張っていない女性を常に見下して相手の言動を悪意に受け取るようなところがあるので、好きになれなかった。
それだから、面白かったのかもしれない。
頑張りすぎない程度に若く、美しくありたいと思わせてくれる本でした。
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後期高齢者の先、
終期高齢者→晩期高齢者→末期高齢者→終末高齢者→最後に臨死高齢者
ものスゴイ表現力!笑えないところもあるが(汗)
後期高齢者の女性主人公、小説上どんな展開になるかと興味あった。脇を固める濃いキャラクター、ハナさん節炸裂の一冊。痛快!
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2018/11/25 S 予約
内容も、なるほどね、と思うことが多かったが、何より、表紙裏表紙のイラストが、まさしく!だった。
なんてうまい!
ハナの若々しさの追求、努力は凄いけれど、あそこまでしたくない。
だからといって、ナチュラルも…
中間くらいを目指したいと感じた。
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78歳の主人公
久々にすごく面白い小説を読んだ
今後の生き方を考えさせられたし、年をとるということはこういうことかとよくわかった
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「終わった人」で味を占めた著者の第二弾。ナチュラルエイジングをセルフネグレクトと捉え、年に抗う事、何かに戦う事が生きる活力だと提唱しているような小説。色々なエピソードをうまく繋げているのだけれど、平穏な夫を演じてきた旦那が奥さんに死後に妾の存在を知らしめる理由が希薄なのがいまいちかなぁ。