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同じ事柄が、違った人の目線で物語が進んで行く、湊さんの作品でよくある感じでした。
が、今回の作品は少し違う感じがしました。
なんというか。。物語と思いながらも、真実に近いことが描かれていると思いました。
何か、自分も気をつけなければと思いました。
面白かったです。
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面倒だなんて
思ったりもする。
でも
それ以上の
ものをもらっていることにも気づいたりする。
家族って、そんなもの。
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自分で店頭買いした本。
まさに湊さんの本領発揮といったところか。
短編6作でうち最後の2作は関連している。
先の4作はどの話も終わりが怖い。
じわじわくる恐ろしさとイヤな感覚があるのに、先を読まずにはいられないところが湊さんの凄いところだなと思う。
蚤取りって、、えー、そんな感じでつぶしちゃうの?!とか。
なんだよ親友って、とか。
とにかく、思い込みの激しいバカ女がたくさん、って思いつつ、ここまでではないにしても?ほんとにいそうで怖い。
自分もバカ女の一人かも?とか。
多分、☆4つはつけて良いかと思うのだけど、やっぱり怖くて3つ。
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読み終えて、『……だから?』と最初に思ってしまった。
短編集だが、半分以上の話に『交友関係や進路にやたら口出ししてくる母親がいる女性』が出てきて、その母親に毎回自分がどんな躾を受けてきたか、という描写が登場する。くりかえされるそれだけでもややうんざりするのに、最終話「ホーリーマザー」で「(尊厳を踏みにじられるなど法律に違反するレベルで)本当につらい目に遭っていないのならそれを公言しひけらかすべきではない」というようなことを言う人物(彼女は母親にやっかいな躾をされたわけではないと当人が思っている)が登場する。前述した女性たちに感情移入させたいから毎度登場させていたのかと思いきや、その女性たちをまるまる否定する人物が出てくる。感情移入したまま読んでしまったので、すっかり嫌な気分になってしまった。それが狙いなんだろうか? 一冊通して読んで、何を思わせたかったのかがよくわからない。
この本の中で『ベストフレンド』という一編には前述の『女性』は登場せず、またなるほどと唸るような構成になっていた。全部読み終わってみると、『ベストフレンド』は何故この本に入っているのか逆によくわからない。箸休め的な位置なんだろうか……?
とりあえず、今の私向けの本ではなかったようだ。
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世の中は、全体の一パーセントにも満たない優しい人の我慢と犠牲の上において、かろうじて成り立っているのだと思います。結局ほとんどの人間は自分が可愛い。嫌なことや納得できないことがあったら、周りのせいにしてしまうことが多い。もちろん自分も。人間の嫌な部分がたくさん見えてきます。
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どれも意外な展開に驚かされましたが、
気に入った作品は「ベストフレンド」でした。
テレビの世界ではありそうな気がしてとてもリアリティがありました。
湊かなえさんといえば女性独特の複雑な感情と
関係を描いているのが特徴です。
特に今回の作品集ではそれが中心となって描かれていて
これでもかというくらいに細かな視点で描かれいると思います。
特に解決策ということはなくお得意のイヤミス感が残ります。
この本のタイトルにもなっている
「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」では
同じ人間関係を娘からの視点、母親からに視点として描かれいます。
同じ事柄を描いているはすなのに、視点を変えると考え方が
こんなにも変わるかと思います。
娘が自分の母親を毒親と思っていても、
母親の視点から見てみると毒娘と思ってしまうのが
何とも皮肉な話ですが。
母親と娘の関係をよくよく考察していると、
どんな母親でも娘の将来の事を思うからこそあれこれと口出しをしたり、
色々と注文をつけてしまいたくなるのだと思います。
けれどそれは娘だからというその一瞬だけでなく、
娘から結婚をし、そしていつかは母親になったり、
義母ができたりと母親以上に束縛やルールのきつい
関係があるからそれを耐えるための序章に過ぎないのだと
この作品では気が付かせてくれた気がします。
女性同士には嫉妬や確執、葛藤などと表面上にはあまり表れない
関係性なので、以前と変わらず男性社会に比べると
少し窮屈な世界だなと思ってしまいました。
これはいつの時代になっても変わらないものなのだろうかと
思ってしまいます。
それと同時に母親というのはいつになっても
母親なのでいかにして良い関係で母と娘で
いられるかというのもテーマかと思います。
それぞれの作品に複雑な心境にさせられてしまい、
ラストには思いがけない展開が
待ち構えていて驚かされてばかりの作品でした。
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母親とはどういう存在か。境遇によって違ってくるなんて声もあるかもしれませんが、少なくもとこの作品では親であれば、こどもを自分よりもいい境遇にいてもらいたいという気がします。ただやり方が不器用なだけ。誰とも良い関係なんていうのは無理だと思う。
女優と活躍する一方で、毒親との関係に悩む女性を扱ったポイズンドーターには、最も身近だからこそ最も憎いという思いが良く伝わってきました。一方で、自分がこどものうちは親の有り難みはわからないという同級生の言うこともわからなくはないと思ったり。
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図書館で。再読。姉と妹、友達と自分だったり、恋人だったり、同じアパートに住む住人同士だったり、それぞれの物語の【女性】達。物語の核としての、【母と娘】。母側からの視点、想い。娘側からの視点、願い。私もそうだけど、【その中心】に居るとどうしても自分側からの視点が重視されてしまう。でも、もしかしたらその中には【白】になることも、逆に【黒】になることも多々有るのだろう。湊さんの作品は痛いところにズバズバ切り込んでくるけれど、決して突き放された感じは受けない。まだまだ違う作品も読みたくなるな。
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オチにいくまでが面白くない。一体なに読まされてるんだろうと何回か現実に引き戻された。
イヤミスとわかって読んでるけど、本当にイヤ~などんよりとした気持ちになる。
ほかのイヤミスの女王と呼ばれる作家さんのだと、確かにイヤな感じで終わって後味は悪いけど、どんよりとした気持ちにはならない。
「ただ単に救いのない結末や暗鬱な心理描写があるというだけでなく、それがあまりに極端なので、むしろ厭を通り越してどこかに突き抜けたような痛快感さえ漂わせる作品こそ、真のイヤミスと呼ぶに相応しいと思う」
上記は、千街晶之さんの某イヤミスの解説の引用。
まさしくこういうイヤミスが読みたい。
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短編で読みやすく、おもしろかった。まさにイヤミス系。この作品に関しては少し極端かもしれないけれど、同じ出来事も人によって捉え方が全く変わってしまうということを改めて教えられた。片側だけみて判断するのは危険。
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読み終わった後、しばらく息が苦しくなるほど【しんどい】物語たちであった。頭の中には常に自分の母親、姉、パートナーの姿が浮かんでいて、一文一文に対して「自分はどうだろうか」と問いかけながら、そして「自分はいい環境だ」と安心しながら読み進めていた。安心しながら、と言っても安心しきれるわけもなく、ホーリーマザーのストーリーが頭をぐるぐるしている。
短編集であるのでひとつひとつの話は短く読みやすいはずなのに、一度本を閉じれば気合いをいれないと再び開くことができない…。そのしんどさをもたらす湊かなえがとても好きだ。
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思い込みが激しすぎて一線を越えてしまった女たちの短編集。”イヤミス”系です。
”こうしかない”と思い詰めてがんじがらめになっていることも、他人は真逆に受け止めていたり、何とも思っていなかったりする。何事も肩の力を抜いていきましょう!
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「イヤミスの女王」湊かなえの短編集
母娘関係を基軸に、インタビュー形式や回顧録などの様々な形で綴っています。
ミステリな作品より母娘の確執といった面を描く作品が多く、「イヤミス」とは言えませんが・・・読後感の悪さは相変わらずです(^_^;)
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初めて読んだ湊かなえさんの本。
告白とかは映画で見てて暗い部分が多いなって思ってた。
ショートで書かれてて、色んな少数派の人のダークな部分を知れた。
ちょっと共感できる部分もあったり、、
世の中のハッピーな部分だけ知ってて生きてはいけないと思った
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日常に巣くう、それぞれの思いの掛け違い。「正しさ」とか「正義」の本当の意味を鋭く問いかける極上の傑作集。
どんな出来事でも、一方の側から見ただけで真実は判明しない。でも両面から見ても、どちらが正しいのかも分からない。人の気持ちが科学的に解明できないのであれば、結局は物的証拠と第三者の感情で正義は決まってしまう。