紙の本
またしてもドラマ化
2019/12/12 15:04
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投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読む前にWOWOWで放映されてしまった。
最近、いいなと思う作品が直ぐにドラマ化や映画化されてしまい、実写とのイメージの違いで面白さが半減することもある。
本作品はわりとイメージ通りでした。
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湊かなえの真骨頂?女性の心の裏側を描いた短編集。ワールド全開。
読んでて気持ちよくないというか、知ってはいけないことを知ってしまったような、なんとも言い難い読後感。でも自分も女なのでそういうところが少なからずあって、共感できるところもあったり。
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デビュー作を思わせるイヤミス。
悪趣味と言ってしまえばそれまでだが、かつてのワイドショー的な底意地の悪さが面白いし、気持ち良いw
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短編集。
どの話も、ひとつの事柄に対して両側面から書かれている。
優しい人の裏側。毒親と言われた親の裏側。
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人の心って怖い。
いつもは語り手や主人公に寄り添って読むのに、語られる
"ひどい人"に気持ちを持って行ってしまった。
じわじわきますよ この怖さは
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短編なのでサクッと読み終えました!
しかし、どれも不気味で、モヤッとする感じが。。
でもその展開が面白くて、またこの著者の小説を手にしてしまう。
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頭がおかしい人の心理描写がリアルで
こういう人とは本当に関わりたくないし
自分の親だったらと思うと恐ろしくなった。
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ザワザワ感MAX。コワ面白いって感じ。親子で合っても互いのことはよく分からないものだ・・・
あらすじ(背表紙より)
女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き…。(「ポイズンドーター」)母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!
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久々の湊かなえ作品
(嫌いな人が好きな作家さんの本って、手が出しづらくなるんですよね。それで東野圭吾も読めなくなりました……)。
『ベストフレンド』
綺麗に締めてるけど、blogに殺害予告を書いた人物が誰なのか、ちゃんと調べなかった警察の手落ちなのでは? とすごくモヤモヤしました。
『ポイズンドータ―』
『ホーリーマザー』
「娘に身体を売らせる」ようなのが本当の毒親、とか、結婚すれば姑の方がずっとめんどくさいから母親との関係とかどうでも良くなる、といった意見には賛同できませんでした。「娘に身体を売らせる」のは犯罪だし、結婚すれば云々は、逆にいうなら「結婚しなければわからない」ということになってしまう。ていうか里穂が弓香のことを嫌いなだけですよね?
まぁ、「大人になった以上、いつまでも全てを親のせいにしていてはいけない」とは思いますけれども。
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湊かなえさんにはしては珍しいのかな短編集。
毒親と娘を題材にした一冊。
この本の凄いところはどちら側の立場からも主役となる短編が書かれていること。
特に最期のポイズンドーターとホーリーマザーはお互いの立場を分かりやすく描かれていてとても面白かった。
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母と娘、難しいよね。私も母とは仲良しではなかった。常に弟優先、大人になってからは実の娘より弟の嫁。自分も二児の母になっていたけれど、あまりの差別的扱いに声をあげて泣いたこともある。そんな過去を思い出させる本だった。一番身近な人間関係だもんね。
己の中のマイナスの感情を文字化してしまうって、本当にえげつない。殺人よりも何よりも残酷なのは人の感情なのかもしれない。
ベストフレンドが一番好きな話でした!
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湊かなえさんの作品にはいつも良い意味で心を抉られ考えさせられますが、今回はいつもの比ではありませんでした。
私は自分の母が大好きですが、毒親気味だと思っています。というか、思っていました。これを読んだ後では、分からなくなってしまいました。
私の母は、私が物理的にも精神的にも怪我をしたり苦労をしないように、転ばぬ先の先の先の先の先の先あたりまで杖を用意してくれるような人でした。私の幼馴染のsちゃんのお母さんは、ウチと対称的な方で、良い意味で子供を野放しにしていました。学校がテスト期間だということすら知らなかったというくらい、勉強のことにも口出ししない方でした。
私とsちゃんは、勉強の成績では小学校まではほぼおなじ、もしくは私の方が少し上くらいでした。それもそのはず、私は塾にさえ行っていませんでしたが、進研ゼミを(溜めまくってたけど)小一から続け、漢字練習の宿題が出されれば、指定された量の倍やらされ、百ます計算は毎回母がタイムを計測しました。ちなみに私は上記のことを自分からは一切やると言っていません。全て母が、これをやったほうがいいわよと課してきました。なので進研ゼミをあまりにも溜めていたとき激怒され、私が別にこっちから頼んだわけじゃないのにと反論すると、ママはあなたのためを思ってとさらに激怒し泣きました。
中学に上がってからは、塾にも行っていない、進研ゼミもやっていないsちゃんのほうが成績が良くなりました。もともとの地頭がいいのもあるかもしれませんが、sちゃんは、私がやっていた自主勉強(やらされていたのだが)をみて、私もやろう!と自分で思い、自分でコツコツ自主勉強をしていたのです。親からは全く何も言われていないのに。
私の母がsちゃんのお母さんに、sちゃんは塾にも行ってないのに成績優秀ですごいですねと言うと、sちゃんのお母さんは私の母に、sはcちゃん(私のこと)に影響されて、追いつきたいって言って勉強し始めたんですよ、だからcちゃんのおかげなんですと言われたそうです。
私はその話を聞いて、私もsちゃんのお母さんに育てられたかったと心底思いました。あなたのためを思って、は呪いの言葉です。死にたくなりました。
というようなことがあり、私は自分の母を毒親(この言葉を知ったのは最近のことですが)だと思って生きてきました。そして私は絶対母のようにならないようにしよう、子供には最低限のことしか口出しせず、のびのび育てようと。
この作品、特に最後の作品を読んで、自分のことを言われてるかのようで脳にガツンときました。どこまでが毒親で、どこまでが子供のためといえる許容範囲なのかなんて、どこに基準があるのだと。
私は今でも、私は将来sちゃんのお母さんのようになろうと未だ思ってはいますが、前ほどの決心はなくなり、もやもやと考えさせられています。
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6編の短編小説。
最後2つのタイトルナンバーとなっている「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」はそれぞれ視点が違うと捉え方が違うというお話。
よく出来てるとは思いますが正直どの話も後味が悪くて好きになれないです。
でも一気に読んでしまえるのは筆力の成せる業か。
そもそもこの方の作品って、嫌な人はとても嫌な人という設定も多くてあまり後味良いものはないですね。(良い意味で)
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支配、依存
子供が幼い時には親の保護の傘のもと、
守られながら親が正しいと導く道を歩み
あるとき、親のもとを旅立たなければならない。
親は子供を自分の分身ではない独立した人格として
対等な立場に立って付き合わなければならない。
子は自立した人間として親から離れて自らの意思で
自らの足で人生を自分の責任で歩まなければならない。
な~んて感想を考えてみたけど、思い込みや、
帯にもある思いの掛け違い、藪の中的な
Three Sides To Every Story。
それがとてもねっとりと、暗く、にがく、重い
それまでの世界の逆転、悲劇の謎解き、物語の真相
=ラストシーンへと。
一作一作、そして一冊、一気に読み終わる。
作品やテーマが、というより、ガラリと価値が逆転する
瞬間、そのテクニックを読んでいるかもしれない。
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脚本家を目指し新人賞に応募を続けてきた涼香は、やっと最終選考に残ることができ、今度こそという思いを募らせるが、結果は優秀賞に終わってしまう。
最優秀賞はやはり新人賞応募の常連で、大豆生田薫子という女性だった。授賞式で彼女に出会い、メールを交換するようになった涼香は彼女へのライバル心を募らせていくが……。(「ベストフレンド」より)
善意と正しさの掛け違いから生まれる心理サスペンスの短編集です。
人の奥底に潜んでいる思いを上手に引き出していて、一歩間違えればあなたの身にも起こりうるのよ、という警告のようにも感じられました。