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精神文化と身体文化
2020/07/24 21:54
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
道徳を精神文化と捉え身体文化との関わりを重視して、それらの継承がうまくできていなかったとおっしゃる。「現代は伝統や社会性を重んじる精神文化が揺らぎ、鍛える習慣のなくなった弱い身体の上に自分の欲を満たしたいという心がドーンと載っかっている状態です」とおっしゃる。
齋藤先生の作品はよく読ませていただきます。よくもこんなにたくさん、書けるものだなあと思ってます。中にはおすすめの本という業界の回し者かというものもあったりします。でも勉強になるからこれからも読むと思います。応援してます。
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「道」とは「人がなすべき生き方」のことです。
そして「道」を「まっすぐ歩んでいく」ために
必要なのが「徳」です。
具体的には「相手を思いやる心」であったり、
「その社会が設定しているルールを守る」という
ことを指したりします。
これが「道徳」です。英語では「モラル」です。
本来、人が社会を営む上で必要とされる資質が
「道徳」であり「モラル」です。
そんな人として最も必要な要素を学べる一冊です。
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多角的な視点から道徳についての解説をしている。これを読むと、「確かに大人にこそ道徳が必要だな」と感じる事が多い。
歴史的な背景のつながりがわからないと、理解しづらいものもあるが、その分説得力は高い。
分かりやすさで言ったら、北野武さんの道徳本の方がいいと思うが、やはり齋藤孝さんの本書の方が奥が深い。
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道徳すこ。道で誰かにあったら挨拶するという行為はうつくしいし、話をきいてるときは静かにするという行為は思いやりがある。すごくすき。
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子どもには、道徳という授業がある。しかし、大人には道徳をしる機会がない。そんな大人へ向けた教科書になる一冊。
論語や歴史的人物、現代の成功者の方を参考に、道徳を説いている。また、現代によくある問題も取り上げてくれ、分かりやすく、納得感がある。
道徳は、精神文化、身体文化の上に心が乗っている。現代は、その土台が弱くなっている。心による道徳を行い、その場の気分で道徳の判断をしている。
また、GHQが日本人を弱体化させた話も印象的。今の教育や制度が本当に正しいのか、今一度考え直すきっかけとなった。
論語をもう一度勉強したい。
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道徳とはなんであるかを、考え整理することができた。自分が絶対に正しい、という考えは衝突を生む。絶対に守らねばならないルール(法)とその周りにあるこうあるほうがいいよね、というマナーの関係を整理して考えることができた。寛容に生きることで、人としての世界が広がる。
※メモ
53 動物には攻撃を止める儀式がある
58 書道と不良は両立しない
68 精神文化と身体文化という土台をしっかりつくり、その上に心をそっと載せておく
77 形式を通すことによって心がこもってくる
83 この場を一緒につくっていこうという意思をお持ちならば、自分にとって面白いかどうかではなく、相手がそれをジョークだと思ってリスクを冒して言ったのですから、返礼として笑う。
92 道徳のクッションが薄いと非常識と見られる
99 道徳的に強過ぎる人間は面白味に欠ける
124 BATNA すでに決定されたことに対するもうひとつの別の最善の選択肢
134 インターネットの発達は、図らずも憲法の保障する国民主権や表現の自由を国民一人ひとりに与え
153 なぜ日本人は極東まで来たのかというと、気の弱い私たちの祖先が、押しの強い隣人との争いを避け、どんどん押し出されていった結果
163 不機嫌は罪である 不機嫌でもいいのは赤ちゃんと天才だけ
178 知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず
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世の中には、モラルを疑うような事例が多い。 子供に道徳教育を行っているが、大人も道徳を意識することが必要。 様々な社会の事例や自身の経験を取り上げて、道徳とは何かについて考察する。著者は、モラルに必要なのは心・技・体。つまり心と精神文化と身体文化を合わせたものが道徳と考えている。文化を理解して行動することが必要と言う。
自分も自分の道徳観に照らし合わせて行動するようにしているが、機転が利かないことが多い。頭で判っていても行動に結び付かない、それが問題。この本ではたくさんの事例、著者の経験や考察が紹介されていたが、ひとつ気になったのは、著者が自分が書いた本をやたらにPRすること。これは道徳的にいかがなものか。