紙の本
理想と現実の狭間で
2019/02/04 21:29
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰だって親の壊れていく姿を信じたくない。
しかし現実はだんだんと親の記憶に霧をかけていく。
同居する娘と、家を離れている息子の考えの差など多方面からの考え方の違いなどを、明るく前向きに描き、最後には親子愛、家族愛に涙ぐんでしまいました。
阿川さんの実体験もかなりあるのでしょう。
色々と考えさせられました。
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切ない、全く違うのに、全く同じ!!親って凄い本当に切なくて心が、つぶれそう!でも、あの時を、又感じられて、幸せに成りました!
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さて、これから自分の人生を謳歌しようと思ったら、母親の様子が変。父親と協力し合えばなんとか…と期待していたのにそのお父さんも…。
弟や義妹も協力したいと思っているのだろうけど、こーこの性格を知っていれば口出しできないか。
他人に頼るところは頼る、と決めておかないと身動きが取れなくなりそう。友人、知人がいて本当に良かった。そして、仕事もあってよかった。
母親本人も苦しいのだろうな。
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認知症の母と娘の話とあったのに、本の表紙の絵が合っていないように感じていたが、読み終えて、わかりました。
眼鏡の出し方が、うまいなぁ。
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主人公と自分の境遇がもろに合致していたので
感情移入が半端なく一気に読めた。
介護という内容にもかかわらず、深刻な空気感がなく
て妙に軽快な母娘の会話が心地よく楽しめた。
これから訪れるであろう我が家の将来像の
希望 理想となる小説であった。
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2019/01/21M予約
読みやすく、どんどんページが進んだ。
どこの家にも起こりそうなことがつぎつぎ出てくる。
でもコーコみたいには、頑張らないと思う。
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母がのこしてくれてるレシピって偉大。
自分自身が忘れていく事を認識してて、それを書き留めているメモを見つけた場面に胸が苦しくなった。
自分の親が認知症になったら…って思いながら読みました。こーこのように頑張りすぎてることに気づけず、いつのまにか一人で背負ってしまって、なかなか周りに頼れないという人も多いのかなぁって気がする。
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自分にとって、身につまされる内容だった。多かれ少なかれ、阿川さんの実体験も反映されているのだろう。
お母さんに変化が起きて、それを指摘するお父さんにまさかの出来事が…。
お母さんが明るくところ、明るくて良い人な麻有ちゃんやいろんな人が力になってくれること、呆けてもなんでも母は最後まで母であること、娘の香子はフードコーディネーターなので食欲をそそるなど、悲壮にならずに読める。
自分も一人で気負って頑張って肩肘はっていると気づかされた。人は助け合ってしか生きていけない。
ちらりと出てきた音声くんとは、いい感じになったりしないのだろうか。だったらいいな。
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いや〜良かった!
まさに同じような現実に直面しているからだけど・・
呆けていく母の姿に戸惑い、信じたくない思いやイライラや自責の思いは誰もが経験する思い。決して一気に進むとは限らない認知症は、時にシャッキリする時もあり家族は、もしかしたら元の母に戻るかもというはかない期待と現実に翻弄される。
直近の事を忘れる親との会話はまさに漫才
呆けていても親はいつまでも子供の心配をする
施設へ行く前日の母と香子の会話はぐっとくる。
母はいつまでも母、決して逆転はしないのだと思った
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『介護』は苦悩のイメージしかなかったし
認知症は悲しい病気だと思っていたけれど
この本を読んでいると、なんだかクスリと笑えてきて微笑ましくさえ感じてしまう。
悲しいのに笑えるし、笑っているうちにやっぱり悲しくなる。
泣き笑いの状態で読み終わってみれば
呆けても娘を心配する母の思いと、
母を思う娘の優しさで
私の心の中は温かいものでいっぱいに満たされているのでした。
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『ことことこーこ』??何だそれ?と思ったら『琴子と香子(こうこ)』という母と娘の物語。出戻りバツイチの駆け出しフードコーディネーター、香子、38歳。仕事頑張らなきゃ!と思った矢先の母の認知症....。ところどころ感性が合わないな、と思う表現があり(高齢の母とのおへそツンツンごっことか、母がトコトコ歩くとか)、微妙にむず痒い気持ちになってしまった。しかし病気の話で重くなりがちなのを、阿川さんの明るい雰囲気がそのまま本に表れていて、「大変だな」と思いつつも悲壮感のない仕上がりになっている。(新刊発掘本)
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介護の実態を巧みに盛り込みつつも、筆者のユーモアセンスが絶妙に織り込まれていて、小説として楽しく読むことが出来た
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離婚して出戻った香子、認知症になりかけている母とのやりとり。悲壮感や暗い話にならないのは、美味しい料理の描写と、お母さんの明るいボケ、可愛い発言だからか。介護する方もされる方も大変なんだな。
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結婚十年目に離婚し、老父母の暮らす実家に戻った香子。
フードコーディネーターとしての新たな人生を歩み出した矢先、母・琴子に認知症の症状が現れはじめる。
弟夫婦は頼りにならず、仕事と介護を両立させようと覚悟を決めるが…。
(アマゾンより引用)
何か切ない終わり方やったなぁ
弟の嫁がキライ
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前知識なしで、阿川さんだからエッセイかな、くらいの気持ちで読み始めたら、小説でびっくり。タイトルの意味が途中でわかって納得。母を介護する娘の話ですが、阿川さん特有のライトにすくい上げる書き味で、暗くならず、だからこそ、ラストにかけては涙が止まらなかったです。