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Wikipediaで登場人物の確認をしていたら、うっかり結末が目に入ってしまったのが悔やまれる。オチを知らない状態で読みたかった。。
ナスターシアとアグラーヤのどちらを選ぶか?と問われたら、世間の男子の意見は割れるでしょうが、私はナスターシアかな。。
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怒涛の展開だった。なんともやりきれない話なのだけれど、引き込まれた。
相手のことを思うがゆえに、二人にとってよくない方向に進んでしまうのは、どこに原因があるのだろうと考えてしまう。素直に享受すればよいのに、どこかで自分を卑下してしまうのか、傷つくことに快を得るからなのか。
純粋な気持ちにも、いろいろな表れ方があるのだなあとも思った。周りの人にとって気持ちのいい表れ方もあるし、表裏がなくても苛立たせる表れ方もあるし、陰湿で苛烈な表れ方もある。表面だけでは内面はわからないし、内面が同じでも表面は異なることがある。
そういう人間の性質も、小説が尽きない要因なのだろう。
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完結巻。
終幕近く、正気を失くしたムイシキンとロゴージンが、ナスターシヤの遺体とともに夜を明かす場面は、象徴に満ち絵画的で、美しいとさえ言えるかもしれない。しかしムイシキンの無垢さ、純真さ、聖性は、その場でも遺憾なく発揮されるものの、そこに至るまでの悲劇を思うと現実に生きる人間たちには(ムイシキン自身も含め)手に負えないものなのだろうと感じられる。
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かなりモヤモヤ感のあるラストでしたが、まああれはあれで四人にとってベストな結末だったのでは無かろうかと^^;。あと、ムダに長すぎる会話文も、あれはあれで、善と悪に分かれがちな各登場人物それぞれの多様な一面であったり心情であったりが読み取れて面白かったかな~☆…全ての作家があの方式を採用されるとちょっと困るけど(笑)。
<以下、ネタバレ有り>
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以下、主要な登場人物4人に対する僕のざっくりとした感想。
●ムイシキン公爵
=八方美人は嫌いです^^;。相手の事を思ってわざと冷たくするのが本当の愛じゃないのかな~。
●ロゴージン
=あれを一途とか言ってたらストーカーが大喜びするだけだと思う^^;。結局彼は自分の事しか考えてないし、それを愛とは呼ばないと思う。てか、そもそもまずなぜナスターシャを好きになったのかの理由がさっぱり分からない。ただの独りよがりな執着では??
●ナスターシャ
=この子、絶対にホントは良い子だと思うな~♪おかしな行動を取っているように見えるけど実は常に一貫していて、ムイシキンの事が大好きなんだけど、大好きだからこそムイシキンは自分を愛していない事が分かっちゃって、根っからの自意識の低さであったりロゴージンの異常性などもあったりして何度も身を引こうとする。でも、最後の最後でやっぱり自分の気持ちを裏切ることが出来ない苦悩と戦っていたんだなと思う。ムイシキンが心の底から彼女を愛していたら絶対に二人は幸せになってたと思うな~。
●アグラーヤ
=ハンパ無いツンデレ感は嫌いじゃないけど(笑)、この子もやっぱり自分の事しか考えてないからあんま好きにはなれないかな~。
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ムイシキン公爵、ロゴージン、ナスターシャ、アグラーヤの4人をめぐる恋愛小説である。ナスターシャが殺され、アグラーヤの素直な性格のみ際立つ感じがする。皆が幸せになっていない分、幸せとは何かを考えさせられた。
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ムイシキン公爵とアグラーヤの諍いはアグラーヤがハリネズミをプレゼントして収まる。公爵を紹介するために開かれたエバンチン家主催の夜会で、公爵は恩人・パヴリーシチェフの改宗の話を聞いて興奮、自説を弁じたのちに発作を起こし、中国製の花瓶を割ってしまう。
アグラーヤとナスターシヤが面談、2人はロゴージンとムイシキン公爵の前で言い争いになり、公爵はナスターシヤと結婚することになるものの、結局は結婚式当日にナスターシヤはロゴージンと逃走、加速して悲劇的な結末へと向かう。
本筋は悲劇的ですが、途中に入るコミカル部分もかなり味があり面白かったです。4巻では、著者が「凡庸な人間」とするガヴリーラ・イヴォルギン、およびその父親・イヴォルギン将軍が目立ちます。
恋愛小説と言われますが、昨今の恋愛小説とはまったく様相が異なり、暗喩に次ぐ暗喩、当時の社会状況、常識、善意の在り方も異なるため、そこに自分を落とし込む作業がなかなか難しかったです。
4人の恋愛、ですが主人公のムイシキン公爵以外のナスターシヤ、ロゴージンにはあまり出番がなく、アグラーヤは3巻から目立ってくるというのも、現実の恋愛とはそういうものでしょうけど、創作物としては珍しいのではないでしょうか。
巻末の読書ガイドがなければスルーしてしまう箇所が多く、私にはキリスト教的思考と素地がないので、浅い読み方になってしまいました。
とりあえず4巻まで完走できて一安心。『カラマーゾフの兄弟』は挫折しました…。いつか再読読したいですね。
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『罪と罰』『カラマーゾフ』に続いて五大長編に取り掛かったが、一番読むのがつらかった。途中何度も挫折しそうになったが何とか読破。
結びの前の結末まで読み進めた時、ここまで読んできて良かったと思えた。
主人公のムイシキンには全く感情移入ができなかった。[完全に美しい人?]自分の価値観では、空気の読めない八方美人としか…
結婚式の際のナスターシャ、さぞ美しかったんだろうなぁ。