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原典は仕様書だろと思わんでもないタイトルだが、RISC-Vについて知りたいならまず最初に読んでおいたらいいと思う。
本の三分の一ぐらいを占める命令仕様は、疑似命令を含めて現在決まってる命令を網羅してくれているのでアセンブリを読むとき便利。
また、産みの親でもあるパタが著者なだけあって、選択の経緯やポリシーなどにも言及してくれているのが嬉しい。すこしRISCVを誉めすぎなのはご愛敬だろう。
V(ベクトル)拡張命令セットについては、2018年末時点では仕様書より詳しくかかれているのもさすが。
流行に遅れないように急いで出したのか、誤植が多いのが玉に瑕だが、理解できなくなるほどではない。
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RISC-Vの設計思想、アーキテクチャ、命令について現時点で網羅的に書かれている、まさにタイトルどおり"原典"と言える書。本文のボリュームは付録部分を除けば、たった100ページほどの少量で至って簡潔。しかし書かれている内容を理解するにはアセンブラの初歩的な知識は必須。複数の箇所でコードのサイズや実行効率化について、Intel/ARM/MIPSと比較し触れている点が興味深い。また、ところどころ挟まれたうんちく話が良いスパイスとして頭を休めるのに効いてくる。
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ISAを理解できるだけでなく、そのISAの背景にある「過去の別のISAの失敗からの反省」が豊富に得られる点が良い。RISC-Vを実際には使わないアセンブリプログラマ・アーキテクチャ設計者も一読すべき。薄いし