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『アダムは余裕を見せてニヤつき、「危険な状況で冗談(しばしば下ネタ)を言うのがタフな男だと信じて疑わない典型的アメリカンマッチョ」を完璧に演じているようである。』
「いやあみなさんがこの素晴らしいボロアパートの住民ですね。お聞きになりましたか先程の美しい軋み音! 私の推測では五十年物クラスですね。どんなに素材を加工しても十年や二十年ではここまでの深みは出ません。自然のみが生み出せる奇跡ですよほら」
「じゃあ念力だ」
「素晴らしい。あなた念力使えますか?」
「無理だ。セネガル人なら分からないが」
「偏見だよ。セネガル人は念力、できないよ。タイ人なら分からないけど」
「偏見です。中国人じゃないんですから」
「偏見だ。中国人はみんな気功が使えるって思ってる人、いまだにいるんだ。まあ内陸に行けば分からないけど。そういうのは日本人が得意なんじゃないのかな? 忍術とか式神とか」
「偏見だ。あれは厳しい修行を積まないと」
「現行犯逮捕できなかった責任、と考えるのですか? そういうのは指揮命令する立場の人間が考えることです。君が気に病む必要はありませんよ」
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2019/02/04 読了。
図書館から。
あとがき…好きだわー。
推理しながらというよりはだまされるの
楽しみに読みました。
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2019.2.5.
単純に面白かった。特に最後のニッポンを背おうこけしは、そういうことか〜とちょっと笑ってしまった。
ただ、叙述トリックだと分かって読んでいるせいか、期待が大きすぎた気がする。最初の作品はそういう意味では面白かったが、○○でトイレが詰まるってちょっと無理があるのとなぜ外から分かったんだろうと疑問が残った。
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トリックは、あとからあ~みたいな感じでやられた感強かった。トリック無しでも背中合わせの恋人なんかは楽しく読んだ。
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や…変な作者ですね…(褒め言葉)。っていうのが最後まで読んだ感想。『ちゃんと流す神様』で楽しく読み始められたものの、『背中合わせの恋人』で失速。『なんとなく買った本の結末』で失速、あとは順調に楽しく読めました。しかし、叙述トリックとしりながら叙述トリックを読むっていうのはどうにもモヤモヤする感じがしますね。
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まぁ読み終わった時に、こんな気持ちになるだろうなってままの気持ちになりました。面白くないわけじゃないけど。
1話目からしてそんな理由でそこまでする?って感じだったけど、概ね悪意のない優しい話が多かったです。
叙述トリックが好きなので、それに果敢に挑戦した事に、好感は持てます。
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面白かった。一番わかりやすいはずのアレをすっかり見落としていたのが悔しい。似鳥さんにお疲れ様でしたと言いたくなる一冊。
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ひとつとしてトリックに気付くこと出来ず。全編きれいに騙されました。
「なんとなく買った本の結末」が一番あからさまだったのに、それでも気付けず。
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【収録作品】ちゃんと流す神様/背中合わせの恋人/閉じられた三人と二人/なんとなく買った本の結末/貧乏荘の怪事件/ニッポンを背負うこけし
遊び心に満ちた連作で、楽しい。
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ここまで正々堂々とタイトルで表してしまっていいものか、と思えるほど潔く手口が公開された(笑)連作ミステリ。だけど分かってても騙されちゃうんだよねえ。ものすごーくわかりやすいヒントも差し出されたうえでの勝率は半分くらいでしょうか。ま、騙されるのが楽しいんですけどね。
お気に入りは「なんとなく買った本の結末」。ミステリとしてのトリックは「なーんだ」って思ってしまう部分もあるけれど。本好きはこれを読んで、ますます本に対する愛着が湧くのではないでしょうか。そうだよね、本って素晴らしいよね!
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たぶんすぐ内容を忘れてしまうけど、これくらいライトな奴もたまにはいいかも。
あとがきは読み飛ばしてしまおうと思ったけど、読んでおいてよかった。
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Twitterで帯の紹介を見て、面白いことを考えつくなーと。中身も面白いに違いない。
もう叙述トリック本とタイトルから公言しているので、特に詮索をせずに第一印象だけで読み進めて真っ向から騙されにいく。もちろん読者への挑戦に挑んでもよし。本はまだまだ可能性を秘めてますね。
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叙述トリック使いますよと宣言した実験的小説。
面白かった!すごい…なんていうか…楽しいんだろうな、書くの…と感じました。楽しそうに書いてるのは読んでても楽しい。
明るいお話ばっかり(明るいっていうか)だったのも良かった。トリックの話なのにニコニコ読めるのはありがたいし、かわいい。ミステリは大好きだけどなんだか年々どぎついのは受け付けなくなっているので……。
私は見事に全部わからんかった笑。
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最初から叙述トリックってわかってると、全て疑って読んでしまう分、たしかに書く人にとっては難しいんだろうなー。
「背中合わせの恋人」はなかなか。
「ちゃんと流す神様」はネタが分かってからもう一度読むと、思ってたイメージとだいぶ変わって面白かった。
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この短編集に収録されている短編にはすべて叙述トリックが使われておりますので、騙されぬように慎重にお読みくださいませ。と冒頭でご丁寧に書いてあるにも関わらず、騙されました。やられた!というよりあーそういうことね~~と納得する感じでしたが、叙述トリック大好きなので楽しめました。
「貧乏荘の怪事件」が一番盲点を突かれて、笑ってしまった。
似鳥鶏さんの本は枠外の注釈が遊び心満載で好きです。