投稿元:
レビューを見る
「守さん。これから旅に出ますので、一緒に来てもらえますか?」
突然、今日子さんに旅行に同行するよう指示された、唯一の従業員でありボディーガードである親切守。理由を訊くと、
「はい。つまり、営業です」
困惑する守だったが、その言葉通り、乗車した列車の中で事件が起きて、探偵が呼ばれることに――。
---------------------------------------------------------
今作でも今日子さん、己の欲望(笑)を満たすために、結構強引に事件を解決していきます。
今回は主にホワイダニット、なぜ事件を起こしたのか、動機に忘却探偵が迫っていきます。今日子さんが推理で導き出す動機は、いずれも「そんなことで」と思ってしまうものばかりだが、「ありえない」と一蹴することは、「まあフィクションだし」と一笑することは難しい。
なぜなら、現実でも「そんなことで」と思ってしまう動機で事件が起きるからだ。
「結果や結論ではなく、手順や手続きを重んじる……、実害よりも気持ちの問題を重視」(一九四頁)して、あおり運転をしたり、道路にロープを張ったりして事件を起こす犯人たち。
どこにでもある「そんなこと」で、いとも簡単に被害者にも加害者にもなることに、恐怖と警戒感を感じるが、しかし、そんなことも、寝てしまえば忘れてしまうのだろう。
投稿元:
レビューを見る
旅行ではなく営業活動先で次々行った事件を解決=無事営業成功。最後次巻の前章で出てきた厄介が胡散臭さ満載で、若干イラっとさせるキャラ全開。守がとてもマトモに見えた。
投稿元:
レビューを見る
今日子さんと親切さんの探偵は事件に出会うものだとういうのを活かした?営業旅行。
厄介さん語りだと自分はただの冤罪体質なんです感だけど、親切さん視点の厄介さんは、怪しいし素で喋ってるなら気持ち悪い。
しかし、色見本でもそうだったけど。親切さんは有能。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずハイスピードで刊行される…
今回は影響活動という名目の旅。
早速事件を引き寄せる名探偵。かっこいい。
次回作の序文が入っていてすごいなーと思いました。
投稿元:
レビューを見る
1日限定の探偵物で息抜き用になるかな?ガードマンの親切をパートナーにしての乗り物事件となるが、推理より見方を変えればって部分かな。まぁ、作者が常識的と誘導しておいて、発想の抜け道をさらりと突きつける感じになる。それにしても、今日子、親切、厄介のキャラが少し変わってきてないかな?まぁ、設定自体が無理あるんで、合わせるのも無理なんだろうけど・・
ともあれ、息抜きの軽い推理物としてまぁまぁかな。
投稿元:
レビューを見る
うーん、親切さんの語りはあまり好きじゃないなぁ。それと、あっさり過ぎて犯人の事も被害者のこともなにも掘り下げられないまま次々って感じ。五線譜は、今回より好きな話だといいな。それと、いい加減今日子さんの謎に迫ってほしいのですが……
投稿元:
レビューを見る
トリックネタがまずあって小説を書いたという感じ。
次作の遠大な前説とも言えるが・・・
というわけで話自体はそれほど面白いものでもなく、
なんか商売臭さだけを感じるという。。。
もうちょっとなんとかならんものだろうかなと。
投稿元:
レビューを見る
旅先で出会う事件や会話、5w1H 動機やどのようにしてなど従来とちょっと違った今日子さんの活躍。語り手である親切氏が振り回される笑いもある。
投稿元:
レビューを見る
今日子さんの旅行回です。
親切守さんがボディガードとして同行。
乗り物いっぱい。寝台特急、船、水上飛行機、バス。あとは宿のオーベルジュ。
さすが今日子さん。行く先々で事件に遭遇します。
正式な(お金の発生する)依頼じゃないので、あくまで推測、想像での推理。
なんだか、いつもより煙に巻かれた、狐につままれたような。
船のトラブルでの今日子さんの動きは流石です。
次回への序章?として、厄介さんも登場します。
あれ?こんなイヤな人だっけ…?
このコントラバスの話、もしくは瓶詰め手紙が次に繋がってるのでしょうか。
次も楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
久し振りの親切守さん視点で新鮮でした。
こうして見ると、今日子さんと四六時中一緒にいるのは
いろんな意味でしんどそうです。
荷物の大半は洋服だから軽いけど嵩張る、と言っていますが
布は相当重いですけどね。
作中で親切さんが
推理が的中しているかどうかは容疑者の自供を待たねばわからず言葉遊びならぬ空想ごっこみたいなもの
と言っていますが、全くこの通りです。
掟上シリーズがミステリーとしてはイマイチとなってしまうのは
これに尽きます。
動機やトリックなどが弱く、犯人を追い詰めることも無く
乏しい状況証拠から今日子さんが妄想を繰り広げるだけで
それが合っているかどうなのか、合っているとしてもご都合主義な感じです。
キャラ小説のラノベとしては地の文が読みやすく面白いのですが
この辺りを掘り下げてもらえたらミステリーとしてきちんと面白くなるのでは
と思うのですが。
そもそも営業活動は今日子さんには必要なのでしょうか。
なぜ旅に出ようと思ったのでしょう。
単に乗り物が現場となる事件を描きたかったという可能性もあるかもしれませんね。
ラストに出てくる厄介さんが、厄介さん視点で感じていたキャラクターと全く違ったので驚きました。
親切さん視点だからこういう感じ、というよりも、
本当は周りからこう見えているということなのでしょうか。
キャラが変わったくらいに感じて、厄介さん派だったんですが結構がっかりしてしまいました。
こんな感じの人なら、冤罪体質にも理由があるのでは、と思ってしまいます。
勿論冤罪は許されるものではありませんが、疑われないように
怪しい行為や尊大な言動を慎むくらいはした方が良いですね。
投稿元:
レビューを見る
今日子さんにとって旅の疲れの感覚ってどうなんだろう。日数の自覚はなくても体は疲れるからそれなりに実感するのかな。行く先々で事件に遭遇し、被害者の意識が戻る前や警察が来る前に最速で推理。答え合わせはないから、今日子さんの思考実験集みたい。守と厄介の面会は面白かったが、厄介はこんなに面倒くさいタイプだった?
投稿元:
レビューを見る
今日子さんと守さんの営業二人旅短編集。
オーソドックスなパターンに真っ当な推理ですが帰りのバスで疑われる守さんの話が一番面白かったかなぁ。
今回はトリックではなくその動機がどの話も斬新でした。
目的じゃなく手段が殺人という意味では仲の良い兄妹のお話も印象深い。
次回五線譜に繋がるらしいお話も載ってましたが守さんと厄介君がついに対面してるのが楽しかった。
第三者目線の厄介君は芝居がかりすぎてて怪しい・・・!
投稿元:
レビューを見る
全編乗り物ってのが、おもしろかった。
守くんは信用されてるんだなぁ。ちょっと、厄介くんが不憫になったりして(笑)
しかし他人の目から見ると、いかに厄介くんが不審か、よく分かった。本人が思ってるほど、小心者でも臆病者でもないよな~(^^;
しかし、これだけ煽っといて、次の新刊が「掟上今日子の五線譜」じゃないのは、なぜ?!
こーいうとこが、西尾維新!
投稿元:
レビューを見る
おっ!引き続き親切さんだ(^^;)今回は営業活動という名目の旅行へ出かける今日子さんと親切くん(^^)そして当然のように、行く先々で事件に遭遇して解決(^o^;)最後は次回への序曲(゜゜;)
投稿元:
レビューを見る
営業活動という名目での旅行先で起きる事件を相変わらずの最速で解決する今日子さん。その活躍ぶりを探偵事務所唯一の従業員親切守視点で語られる短編集。常識人の親切氏が今日子さんに振り回される姿が面白い。寝台列車や水上飛行機、観光バスの中でと密室状態の殺人事件縛りの内容だけどハウダニットは弱めでホワイダニット重視。でも突拍子もない結末で軽くまとめた感じかなー。裁判官の語るオーベルジュの話が一番好きかな。最後、留置場に放り込まれている厄介君と親切氏対面の話があるけど他人視点だと厄介君が得体しれなさ過ぎる。次巻に続く話の様だけど遂に冤罪じゃなく犯人にでもなるのか…?