紙の本
期待が大きかった分
2018/10/22 08:18
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投稿者:わんわん - この投稿者のレビュー一覧を見る
QEDに慣れていると読み易さはあるが、少し薀蓄が少ないためか軽い読み物になっている。その分、今後の展開に楽しみ。でもQEDシリーズの新作がやはり欲しい。
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前作『鬼棲む国、出雲』の続き。橘樹雅が出雲から奥出雲に移動、それなりに大学人としてやっていけそうな感じを漂わせる2巻となった。相変わらず殺人事件はいらんといえばいらんが、前回の殺人事件と繋がって、それなりに必要感は醸し出されたような、そうでもないような。祟りとか伝説的なものはこういうのがきっかけで語り継がれるようになるというような示唆的な人死の重なりなんやねぇ。本作で雅が訪れるコースは、金屋子神社、金屋子神話民族館、伊賀多気神社、鬼神神社、稲田神社、奥出雲たたらと刀剣館、絲原記念館、三澤神社、八重垣神社、鏡ヶ池、木次神社、佐世神社、斐伊神社、斐伊の郷八本杉、川邊神社、三屋神社、八口神社。名前だけでてくるのが石見銀山の佐毘売山神社、石壺神社、尾呂地神社など。そして、斐伊川を介して櫛の謎を解く、というストーリー。相変わらずの高田本すべてが鉄になるという一貫したシームがあって、非常に安定感あり。以前、奥出雲を旅したルートとほぼ同じで、色々と思い出が蘇り懐かしく楽しさ倍増。いい旅行本とも言える。次は元出雲らしい、京都やねぇ。続き楽しみだ。
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物語を楽しむというより、古代出雲に対する作者の解釈を楽しむ方が正しい。すなわち、ストーリーはつまらん。話の要点である作者の解釈については面白いが、確認しておきたい点が多過ぎる(もやもやが残る)ので、保留。
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事件そのものはあっさりと解決。事件解決というよりも歴史ミステリーがメインになりまくり。途中で出てくる「先生」とは?QEDにつながるのかな?と思いながら読み進めていたが、分からず。QEDのような事件解決の爽快感は無し。
時代背景がいまいち掴み切れないので、QEDのように読み進めてみたら、実は・・・ってこともあり得そう。
もう少しシリーズが進むことで、そこら辺が分かってくるのではないか。次回作に期待。
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古事記、出雲の第二弾ですね。
QEDの頃から、現在の事件の意味がだんだんと希薄になってきていると感じていたけれども、この作は、現在の事件、どうなのかなあ。意義深いものはあると思うけれども、
この作の中心となるオロチに関わること、櫛に関わることとはどうなのかなあ。
しかし、そんなことは作者は十分承知しているのだろうから、敢えてそうしているのでしょうね。
鉄に関する論考は大層面白い。この世界は好きです。
ただ、音韻にかかわる部分を広げすぎると、かえって説得力が低くならないかな、と心配になりました。これも、いつものことです。
さて、次回作でどうなるか、
早く読みたいものです。
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ヤマタノオロチの理由が分かった。八は縁起が悪いと聞いていたがヤマタノオロチの名前でも関わるとは思わなかった。
古代の人の言葉使いには感服する。今よりも言霊が生きていると感じた。
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奥出雲で殺人が起こるが四柱推命学に関わるもので、うーんどうなんだろうね。トリックも何もない殺人で添え物だね。祟りはそれを信じる人間が起こすというのは頷ける。主人公の大学院生橘樹雅はなんか軽い感じだ。作者の奥出雲に関する解釈を楽しむ本。
三貴神と言われる天照大神、月読命、素戔嗚尊は実は三鬼神で大怨霊という。出雲の主役は大国主命ではなく素戔嗚尊で、たたら製鉄を行っていた出雲族(オロチ)側の者らしいよ。うーむ、本当にそうなのか。スサは朱砂で水銀を表す。八岐大蛇の八頭は谷神(ヤチガミ)で蛇の邪神だとか。素戔嗚尊が奇稲田姫を櫛に変えて髪に差すのは呪の力を持つからだとか。びっくりすることがてんこ盛り。