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シェアハウス、ネットニュース、モンペ、、イマドキのよく聞く話題をモチーフに描かれる短編集。
1話目は気を抜いており最後で衝撃。その後はどこでどんでん返されるか注意しながら読み進めたが見破れず。
期待した通りのエンタメ感。
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一話目に怖い系、それ以降は最終話になるにつれてコメディタッチな話を持ってくる構成が正にドラマと同じで、作者は本当にドラマの熱狂的なファンだということが表れていた。
ぞっとしたオチ、朝井らしい社会に対する風刺が効いたオチなどどれも面白かった。
特に「リア充裁判」は『何者』と同様、就活と若者に関する皮肉がたっぷりで、こういうネタは尽きないだろうなとまた期待してしまう。
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新境地を開く作品だとは思うし、多少の捻りがあって面白さもある。ただこの作者に期待する所ではないと思う。
自分なら純文学の分野を期待したいと思っていた。
あとがきは読まなかったので、どのような気持ちで書いたのかは分からないが、読み進めるうちに違和感が増してきた。
作者の名前って、読者に作品の雰囲気や色の様な物を想い抱かせるパワーがあるのだと思った。
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20190713読了。世にも奇妙な物語が好きな筆者がタイトル通り、世にも奇妙な物語を書いた話。おもしろかったし、読みやすくて、すらすら読めるけど、あんまり期待値を高く読まない方がいいかもしれない。
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朝井リョウ版の世にも奇妙な物語。短編5編で構成されてる。どれもテーマやオチに"世にも"らしさと"朝井リョウ"らしさがあるのがよかった。
①シェアハウさない
駆け出しライターの主人公がひょんなことから自身初の企画テーマでもある"シェアハウス"の住人たちと出会い、なぜ年齢も性別も価値観も違う住人たちがシェアハウスに住んでいるのか?何をシェアしているのか?を探るお話。ところどころに違和感や含みを感じさせつつも、それらの伏線を最後にばっちり回収するサマはおおおおってなりました。
②リア充裁判
これはテーマ的にも朝井リョウ感が強めな話。世界観は世にもだけど、朝井節が散りばめられているような話でした。コミュ力とかリア充風刺をして読者の共感を呼びつつ、最後にしっかり後味の悪さを残してくる捻くれてる感じがよかった。
③立て!金次郎
ストーリーとして普通に好きだった。まさに世にも奇妙な物語の中盤あたりに出てきそうなほっこり要素もありつつ、しっかりオチもつけてくるお話。
"「かもしれない」を奪っていくことは、良くも悪くも、予想外の出来事が丸ごと奪われていくことに等しい。陥るかもしれなかったトラブルと同時に、拡がるかもしれなかった可能性も潰えていくのだ。自分が何を好きなのか、何を苦手だと思うのか、子どもが自分の頭で考える前に、親がありとあらゆる選択肢を奪っていってしまう。子どもに降りかかる情報をせっせと振り払うより、たくさんの情報を浴びた子どもが何を選び取り、何を捨てていくのかを見守り、ときに助言をするのが親の役目ではないだろうか。"
④13.5文字しか集中して読めな
まさに現代風刺なお話。週刊誌のライターとかにも刺さりそうな内容。
タイトルと要約3行で要点をまとめて伝えるWEBメディアでライターを務める母が主人公。自分に言い聞かせるかのように尊敬する上司の言葉に心酔しつつ自らの仕事を正当化する母が、無邪気な息子の容赦ない行動にしてやられる話。
⑤脇役バトルロワイヤル
脇役論がたしかにあるある〜ってなって面白かった。
"客観じゃなく、主観で生きてるやつが主役なんだ。"
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朝井さんは、物語にリアリティを持たせるエピソード部分が秀逸で、いつも感心してしまう。実際のところは確かめようはない、いわゆる人の裏の顔についての描写なのですが、「こういう人いるよなー」と思ってしまう。さじ加減が絶妙なのです。
エピソードに関するセンスは、「世にも奇妙な物語」のオマージュである本作品にいかんなく発揮されていると思います。本家「世にも奇妙な物語」の脚本も書けるんじゃないか。と思わせるほど、楽しめました。
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世にも奇妙な物語の脚本を自分が書くならば…という着想だったとのこと。
惹きつける設定と展開とオチでプロの技巧を篤と拝見できた一冊で、まさに映像化待った無しといった印象。
世にも奇妙な物語SPってホラー、皮肉系、コメディ、感動モノで上手く構成されてるけれど、この一冊もきちんとその辺も踏まえて構成されており、まさに公式を観ているかの気分さながらキャストを主役から脇役まで自分の中で自由に当てはめて読み進められるという楽しみ方もできるよー!
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短編の話しが5話。
内容は最後以外読みやすかったです。
『立て!金次郎』は感動。
『13.5〜』はそー来たか!で面白かったです。
世にも奇妙な物語りはここ数年見てないのですが、そのドラマが好きな人は手にとって読んでもいい小説かなーと思いました。
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著者の社会に対する風刺がいっっっっぱい練り込まれた奇妙な作品。奇妙なんやけど、グサグサ刺されたわ。本当に2時間のアレ見てるみたいで。
" 13.5文字しか集中して読めな "
タイトルだけで風刺よな。朝井氏のセンス。
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世にも奇妙系は怖いので読まないぞと思いつつ朝井リョウだから違うか?と思い読み始め。
結果……最後まで読んでしまった♪
最後の章になって最初から読み直し☆楽しく読めたけど、読後はやはりあまりよくないので☆3
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これは面白い。世にも奇妙な物語が好きではなかったけれど、今すぐ観たくなりました。それぞれの話も見事ですが、やはり最後の話が圧巻でした。
いつの日かこの本が本家の方で放送されることを願わずにはいられないです。
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5つの短編小説で最後に繋がるような繋がらないような。
読んでいて確かに世にも奇妙な君物語だった。割と気楽な気持ちでサクサクと読める本です。
でもオチのもっていきかたはスゴい!
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【いちぶん】
それは、“世にも奇妙な”という言葉が持つ、すべてを無にするほどのパワーである。
(p.315)
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もともと世にも奇妙な物語が大好きで「あ、本出たんだ」
と思ったら微妙に違うタイトル 興味本位で読んだら本家にも勝る面白さ。買って正解でした。続編出してほしいです
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80ページ以内の短編が5作。世にも〜らしい、オチを楽しめるお話ばかり。小説というよりは映像を小説化したようなかんじかな?映像化されることが前提にあるような説明文がやや多く、少し読みづらさを感じるところもあったかも。
最後の話は…発想は面白いなあと思ったものの、具体的に顔が連想できる固有名詞は出さない方がよかったかも。だって名前が出てる方たちが脇役のポジションをどう捉えているかなんて誰にもわからな…
あ、そうか、これも奇妙な世界の中なのか。現実と混ざってて境界線がわからなくなっちゃってたわ。だとしたらぜひお名前の出てる役者さんに演じてもらって映像化してほしいなあ。