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それぞれのエピソードは、ありふれた日常に転がっていそうなものばかりで読みやすかった。各エピソードが微妙に繋がってるのが逆に困惑した。繋がりをしっかり持たせるか全く関係ないかの方が良かった。
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他人から見た人生が幸せそうだからと言って、
心の中のことなんて誰にもわからない。
もしかしたら『幸せそう』だからこそ、
自分の本当の心がわからなくなってしまうんじゃないだろうか。
周りからはわからない秘密が、この短編集の主人公たちにはある。
その秘密はもしかしたら世間的には不道徳だったとしても、人の心はそんなに四角四面なものじゃない。
主人公たちのたどたどしい生き方が
人間味を感じて、いいなぁと思いました。
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知らないふたりの話がよかった。
ずるかったのはどっちなのか。
最後、女性のたくましさがあってよかったな。
最後の話は肩透かしに感じた。
ひとりで海外旅行に行ける女の子なら、多分とっくに家出てるよ。
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6話の短編集。
登場人物が何処かしら繋がってる。
不倫、浮気、恋愛ともどかしいお話や、いいお話などなど。
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「このご時世、がっぷり不倫かい」とタイトルから思ったが、そうでもなかった短編集。6編中3編は浮気や不倫の話なのだが、なんだか繊細でライトな感じ。ひと昔前のディープな不倫小説ではなく、第三のビールくらいの味わい。女性達の浮気のはじめの一歩が驚くほど軽やかに行われているのには全く感情移入できなかったが、その他の描写は同じ女として、わからないでもない。残り3編は不倫とは無縁の話で『氷の夜に』『あなたの愛人の名前は』の2つが素直に良かった。本全体では前半よりも、半ば~後半が面白かったので、読後感は悪くなかった。
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面白かったです。
一部オムニバス形式の6つの短編集。
対になっている女性視点の「あなたは知らない」と
男性視点の「俺だけが知らない」が個人的には
お気に入りです。
少し前の本ですが「冷静と情熱のあいだ」
(江國香織・辻仁成)を思い出しました。
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短編集。
つながっている話とそうじゃない話とあり。
この人の作品の女性は自分に自信を失ったり揺れ動いたりしても強かに強く生きている。
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なんて美しい文章なのか。綺麗とは違う、本当に美しいとしか言いようがない。そしてところどころにドキッとするフレーズがのぞく。それぞれの話は少しずつリンクしたり繋がっていたりして、単に短編集を読むよりも読みやすく想像も広がる。女性のどうしようもない心のさざ波をこの美しい文章で表現し、痛々しいはずの落としどころも彼女の文章は私を抉らずに淡々と突きつける。そういえばナラタージュもこんなだったか。私には彼女の文章は美しすぎて現実感がないのかもしれない。
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短編集6編
自分のことがわからない不安と寂しさを抱えたそれぞれの主人公たち,それぞれの短編に顔をのぞかせたり関連しあったりするので,読み手に想像の幅を広げてくれる.そして何かしらの自信や再生のきっかけのようなものを得て一歩踏み出す結末に良かったと思える,そんな本.
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短編が6つ。どのお話も、ちょっと艶めかしい。
最後のお話で、前の話が結びつく。
感想としては
ちょっとズレるけど
愛人の名前は、相手に知らせない方がいい
かな。
正直な女性らしさがあるようで、何だか読み心地が良かった。
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後半に行くほど良くなる。一つ目の「足跡」はいかにも島本理生という感じですいすい読める。二つ目のはよくわからない、急に、猫…蛇?
そして三作目からがつながりあり。この手の感じ、好きな人にはたまらない、それぞれの視点で描かれる。読後感が清々しい島本理生、初めて読んだかも。
とてもよかった。…よかったなぁ(しみじみ)
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ー 今、この瞬間に
深く、深く、理解されていればいい。
たとえ恋じゃなくても。 ー
✳︎
〝その昔 あなたのことが大好きで
そして今では 嫌いになった”
✳︎
寂しさや物足りなさから誰かに触れられたいと思ったり、誰かを求めてしまうことって、きっと誰にでもあると思う。
「あなたは知らない」と「俺だけが知らない」は特に胸が熱くなるシーンが多かったなぁ。。
読んでいるうちに感情移入しちゃって、まるで自分が恋しているような気持ちになった。
島本理生さんの書く本は個人的にツボすぎて。。。♡
前回読んだファーストラブとは全くジャンルの違う、
すれ違う大人の心情を繊細に描いた作品。
2020年読了、5冊目
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連作短編集のような感じだけど、どことなく関係も有りそうで無さそうで。
「氷の夜に」は題名とは裏腹にホッコリさせてくれて、個人的には一番良かった。
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何かで勧められていて手に取った本。不倫や浮気など、出てくる状況はあまり好ましくないのに、なんだかほっこりしてしまった。
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わたしこういうの好きなんだよなあああああ
強かで愚かな女はすきだよ。清い女よりすきだよー。
瞳や千尋の気持ちがわかってしまうわたしはきっといろいろダメなんだろうが、こういう作品が形としてあることにわたしはとても救われる。