投稿元:
レビューを見る
岸信介 密室の汚い仕事はすべて親友(藤山愛一郎)にやらせ、うまくいったらその親友を濾過器として捨て去り、自分はきれいな水だけ飲む。この岸の満州仕込みのテクニックこそが、安保改定後の日本社会において巨大な情報の断絶を生み、外交の大混乱を引き起こした最大の原因となっている
富士の演習場 事実上米軍基地
書物が焼かれるとこでは、やがて人間も焼かれるようになる ハイネの戯曲 アルマンゾル
立花隆 文明の逆説
ローマ帝国は権力、富、快楽にたいするあくなき追求をよしとすることの上に立てられた帝国だった。しかし、衰退期には、その同じものが、社会を解体させ、帝国を崩壊に導いた。はじめ成功をもたらしたものが、やがて失敗を導くようになり、はじめ良しとされていたものが、やがて悪しきものにとかわる。ここに歴史の弁証法がある
日本がなぜまったく報復攻撃を受けなかったかといえば、それは日米安保や憲法9条のおかげというよりも、むしろそられの戦争におけるアメリカの交戦国が、いずれも、日本にとどくようなミサイルや爆撃機をまったくもっていなかったからといったほうが、現実に近かった
文明の逆説 死ぬのは文明であって人類ではない。そして、一つの文明の死は、同時にもう一つの文明の誕生となる。ひとつの文明の成功の条件が、同時にその文明の失敗の条件になるおという逆説のように、一つの文永の死の苦しみは、同時に 別の文明の生みの苦しみになるというもう一つの文明の逆説もまたあるのだ
投稿元:
レビューを見る
前作よりは興味を持って読めた。タイトルの真意は、知らないで生きていくほうが精神衛生上、都合が良い。ということだと解釈した。知っていても今の生活が豊かになるようなデーではないから。
投稿元:
レビューを見る
所々に主観が混ざる。しかも本書の内容に重大な疑義を持たざるを得ない物の見方がある点が、全体の内容の印象を変えている。
投稿元:
レビューを見る
本の内容は実に興味深いが、これが事実としたら、本当に呆れる。密約とは言え、国家間の合意事項に対する政治家や官僚の誤解が迷走の元になっていると受け止めた。
投稿元:
レビューを見る
日米密約に関して、日本側の問題点を解説。
記録を体系的に残さず、継承しないことによる悪影響は、非常に大きい。
投稿元:
レビューを見る
力作である。著者は現在日本が軍事主権を放棄した状態にあることを証拠立てて説明している。この事実を理解した上で、「右派も左派も、それぞれの楽園から出なければならない」(290頁)と説くが、その通りである。厳しい現実から目をそらしてはならない。多くの人に読んでもらいたい。
ただし、272頁で韓国の文大統領の外交を賞賛しているのは見当外れであり、星ひとつ減じて星4つとする。
投稿元:
レビューを見る
日米密約説の第2弾です。
今回はその内容というよりは、なぜその密約
が表に出ず、現在まで両国ともに共有して
運用されているのか。
特に密約は日本にとっては米軍の「何でも
アリ」を認める内容なので、協議の途中で
普通は「いやいや、そうじゃないでしょ」
と反論することが十分に考えられます。
しかし、事実そうはなっていない。
なぜか。
今回はその密約が日米双方において、どう
いうふうに扱われてきたかに焦点を当てる
ことによって、日本の政治のイビツさを
炙りだす内容となっています。
投稿元:
レビューを見る
書きぶりが少々あざとい気もするし、若干推理も入り込んでるけど、外交文書を中心とした公文書管理の問題点の指摘あり。
投稿元:
レビューを見る
1を読んでないのにいきなり2から読みました(図書館は待つので買いに行ったら、地元の小さな本屋さんには2しかなく)。条文の文章とか、自分のような粗雑な頭にはなかなか(丁寧に説明されてても)入らず、箇条書きも苦手。前半は何度も中断しました。それでも頑張って読み続け、後半から次第に入り込めましたが、今度は別な意味で読むのがつらくなり…(70年前に戻って、日本はやり直せれば…とかため息ついたり)。でも最後まで読んでよかった。見てはいけないと言われるほど見たくなるのが人間。このタイトルはスリリングで秀逸ですね。「あとがき」にはウルっときました。
投稿元:
レビューを見る
残念ながら、世の典型例に違わず、イマイチなパート2。
密約告発本?暴露本?日本を売った政治家本?
「こんな事があった、あんな事があった!とんでもない!」のオンパレード。もっと読者の事を考えて、分かりやすいだけでなく、日本人として何をすべきなのかの具体的提案が欲しい。
投稿元:
レビューを見る
様々な密約のもとにある日米安保体制、戦犯である岸信介がなぜ8年で首相の座に上り詰めたのか? CIAからの巨額資金はどのように送られてきたのか?全自衛隊の米軍共同使用計画、在韓米軍の撤退問題、富士山にある米軍基地、
軍事主権の放棄、日米安保には指1本触れるな、憲法9条には指1本触れるな、日米安保堅持と護憲、日米同盟、主権なき軍事的従属体制、さえ続けていけば日本の安全は守られるのだ。一切の軍事力を持たずに国を守れ。軍事主権の放棄とは、戦争をする権利の放棄であると同時に、戦争をしない権利の放棄でもある。
比核三原則を国是として、日本に核兵器は存在しない、と正式に表明し信じ込まされていた事は何などなのだろうか?そんな事はないだろう、アメリカ軍が核を外して日本に来る、米軍基地に核兵器が存在しない、などの様々な論議は一体何だったのだろうか?
投稿元:
レビューを見る
公文書の廃棄や隠ぺいは、日本政府のお家芸であることを喝破した好著だ.安保条約自体が胡散臭いものだと感じていたが、本書でその直感が正しかったことが分かった.アメリカの思い通りに軍事主権を放棄した日本.「戦争をする権利」も「戦争しない権利」も放棄している日本.本書は最後に今からでも遅くないから、正常な日米関係を構築するべきだと強調している.その通りだ.
投稿元:
レビューを見る
第二次大戦のあと、日本と同じくアメリカとの軍事同盟のもとで主権を失っていたドイツやイタリア、台湾、フィリピン、タイ、パキスタン、多くの中南米諸国、そしていま、ついに韓国までもがそのくびきから脱し、正常な主権国家への道を歩み始めているにもかかわらず、日本の「戦後」だけがいつまでも続く理由とは?
前作が読みやすくて興味深い内容だったので購入。平然と嘘を並べる政治家は問題だが、薄々嘘だと分かっていてもそれを追及しない国民、野党も問題あるよなあと思ってしまう。そして今の日本にはもうすでに政治家や官僚を信用していない空気で満ちているよね。過去を変えることはできない。これから、私たちはどうすべきなんだろう。
投稿元:
レビューを見る
知ってはいけない2 矢部宏治 講談社
各章を4コマ漫画を入り口とするアイディアは良いけれど
絵が命の絵がいま一つコナレていないのが残念
三権分立が建前にされて「政治三流・経済一流・官僚超一流」という逆三角形の型にはめられている傀儡政府
民衆が選ぶ唯一の国会の権限が形ばかりで官僚に占拠されていることに始まって責任の所外を隠した競争優先のお手盛り政治が蔓延する中で国民も洗脳教育に飲み込まれてきた
そんな中で進駐軍は日本の戦前につながる象徴天皇を祭り上げた
更に利他という魂を捨て利己のかたまりとなった岸信介を
戦犯から掬い上げてCIAと軍部による傀儡政治を成功させた
岸の心情はイイトコドリに徹することであり
ろ過器としての窓口を用意し危ない橋を先頭に立つこと無くロンダリングされたモノのみを受け取れば
利己的な不法性が発覚したとしても腹心のろ過器止まりで
自分に及ばないという逃げ道を常に確保することであった
この使い捨ての罠にはめられたのが藤山愛一郎だった
これ以来真綿のような密約の枷という麻薬に酔わされた国民は
自民党による独裁を未だに支持し
岸の孫が総理大臣の席で傀儡政治をしながら重たい荷でしかない私腹を肥やしているのである
この本を読んで思うことは
トランプが日本や韓国に何代を持ちかけてくる一つの要素が
傀儡に甘んじている洗脳から目を覚まさせる力尽くの反作用を逆手に取った
作戦なのだろうと気づいたことだ
投稿元:
レビューを見る
<目次>
はじめに
第1章日本は記憶をなくした国である
第2章外務省のトップは、なにもわかっていない
第3章CIAの金は、ロッキード社が配る
第4章辺野古ができても普天間は返ってこない
第5章米軍は、どんな取り決めも守らない
終章外務省・最重要文書は、なぜ改ざんされたのか
あとがき 歴史の法則は繰り返す
対米国のと密約