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無事に『アイギリ』の脚本を書き上げた事で見てくる次の仕事
……の前にカエデ達が話すのはお金の話やアニメ脚本家以外の道について
カエデ達がしているのは趣味ではなくプロとしての仕事だから、そこにはプロとしての報酬やその道が潰えてしまった際の保障に対して思いを馳せる事も求められてくるのだろうね
今、目の前にある仕事や自分に求められる作業にだけ集中していればそれで良いというわけではないという事。第7~8話からはそういったプロとしての構えが見えてくるね
一つの仕事をやりきったカエデに舞い込んできた驚きの依頼
既に脚本家の第一線で活躍している人物とまだ経歴の浅い脚本家が組むって現実ではどれほど有るものなんだろう……?
それは兎も角、カエデとは色々な意味で傾向の異なるフミノと組もうとすれば様々な軋轢が生じてくる
まあ、フミノの場合は意図的に軋轢を生じさせているようなのだけど
相手がそのような姿勢で向かってくるのならば、それこそ決闘のように立ち向かう必要も出てくるのだろうね
定められた流れをぶち壊そうが面白ければそれで良いなら、カエデだってその路線で突き進むことの何処が悪いか
だからって3話の脚本を書けと求められて、5話まで書き上げてしまうのは相当に破天荒だろうけど(笑)
そんな破天荒が出来たのはカエデがまだ原動力を失っていなかったからで、今はその原動力が新たな繋がりを結び付けている
脚本は、そして物語はとても不思議な力を持っていると感じさせるエピソードだったね
この頃は2019年夏頃に第3巻発売の予定だったんだなぁ、なんて巻末を読んで思ってしまった……