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朱音は、愛のために死のうとしてる。
って、そーゆうことなのかぁって、最後まで読んで見返した。
同級生6人が、それぞれの視点で朱音の自殺を語る話。最後と二番目の純佳と朱音の章がやっぱり切ない、どちらの気持ちも分かるから、どうしようもなさが歯がゆい。
重いなぁって思ったけど、読んでよかった。
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女子高生の朱音が、校舎の屋上から落ちて死んだ。
朱音の死をめぐって、同級生達にアンケートが配られ、それを書いた生徒視点で語られていく。
最初は朱音をかわいそうに思ったものの、読み進めると朱音に対する印象が変わっていった。
可愛くて彼氏も友達もいた女の子が、なぜ死んでしまったのか?という興味から、朱音の執念と執着のおどろおどろしさへと物語は変貌していくのだ。
世界は生きている人のためのもの、と、夏川莉苑は考えている。
その考えを貫きとおす、行動力と決断力がすごい。
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川崎朱音が学校の屋上から飛び降り自殺をした。章ごとに主人公が変わり、周囲の人々が朱音をどう思っていたか、その章の主人公は朱音がなぜ自殺したと考えるかを描いていくお話。
誰もが心に歪みと脆さを抱えている。朱音のような人がいると、とても厄介だと思う。思い通りになる、ということに味を占めてしまった人は、どんどん増長してしまうのだろうか。
結局、朱音は誰のことも好きではなく、思い通りになる人が好きだっただけではないだろうか。だから誰からも好かれなかったのだろうな、と感じた。境界性人格障害のように思える。
「この世は生きている人のためのもの」、本当にそうだと思う。死人に口なし、そうなるから。
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全部のキャラがなんか気持ち悪かった('-' ).........。朱音ちゃんめっちゃキモイ。執着しすぎ。純佳ちゃんの気持ちもわかるなーと思った。なんかこんな学校って壮絶か?って思った。女子は怖い・・・
(全員ではないと思うけど)
朱音ちゃんは生きるのに向いてなかったんだなーと思った。純佳がいないと死ぬくらいなら生きてる価値もなかったんだろうなー。
あと夏川さんの考え方が個人的に好きだったけどめっちゃ最後ゾクッとした。可愛い子やなーと思ってたのにぃ。
めちゃくちゃ先が気になる本だったし、実際にわたしが高校せいなのでさらにリアリティがあって、自分にも重なるところがあって面白かった。
超性格が悪い本だから、そうゆうのが好きな人は絶対好きだと思う。
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その日、朱音は空を飛んだ
「だから何?」
その言葉にゾッとした。
七章に分かれていて、読みやすく、1章1章を読み終わったあとにわかる小見出しにもゾッとさせられた。一気に読み進められるが後味は褒め言葉として最悪。
人間の負の感情がとてもリアルで身の回りの人も実はこんなことを考えているのではないかと現実の人間関係にまで疑いを持ち始めてしまいそうになったため、人間関係に悩みがある人にはあまりおすすめは出来ないが、本のしてはとても良作だと思う。
章を読み進めていくごとに登場人物への見方がどんどん変わっていき、死んだ朱音への見方も変わるが、とてもリアルで各々の気持ちが想像できる分惹き込まれ、読後も物語を引きずってしまった。
自殺を「空を飛んだ」と表す表現は好きだった。この作者のほかのものももっと読んでみたい。
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最後、ゾクっとした。学校という世界の中で、人によってこんなにも見方が変わるのかぁと思った。読み進めるごとに朱音の印象が変わっておもしろかった。
個人的には莉苑の性格、考え方は好きだな。他の子たちと明らかに違う感じ。後味は悪い(笑)。
ラストの「だから何?」は誰の言葉なんだろう。
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「お前なんかに会いたくない(乾ルカ)」を思い出した。スクールカーストと、それぞれの立場からのストーリーは共通するところがあったけど、わたしはこっちの方が好きだった。
各章を読んで初めてわかる章のタイトルもすごく良かった。
夏川さんは本当に頭の作りが他の人とは違うくらい頭がいいんだなぁ…
最後の笑いはどういう感情だったのかな?人にあからさまな敵意や悪意を向けない彼女らしくない気がするけど。
彼女の考えは「世界は生きている人間のもの」という祖母の考えをしっかりと引き継いでいるんだな。
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莉苑最っ高wwwwww
朱音キモすぎ死んでくれて良かった!サイナラ^^
愛と美月の顔見てみたいから漫画出して欲しいな〜
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朱音が屋上から飛び降り自殺した事件を中心に、朱音の周囲に存在している各生徒たちを主人公として各章が書かれて物語が進んでいく。
ずっと不穏な空気で進んでいくけど、先が気になって一気読みしてしまった。
私は朱音みたいな弱い人間は大っ嫌いだし、莉苑の冷淡さというか強さ?が好きだな、と思った。世界は生きてる人のためにある。
ほんと、だから何?って感じ。
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とんでもなく恐ろしい悪意に満ち溢れた作品だった。
進学校に通う16歳の川崎朱音が学校の屋上から飛び降りた。
その自殺の真相を解明する為に行われたクラスメイトのアンケート。
ネットに流れ拡散される自殺現場の動画。
友達の自殺と言うショッキングな出来事の裏に隠された高校生達の放漫と嘘。
人間の心の奥に潜む利己主義が溢れていて苦しくなる。
教室内カースト、束縛、嫉妬、攻略、16歳だとは思えない悪がそこここにあった。
各章の最後に記載されているタイトルもクールだが、読了後ページを捲り、目に入るタイトルに付け加えられている一言も超絶クールだ。
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章の最後に記された本当の章題
本の最後のタイトルに付け加えられた一言
読み進めなければ出てこない言葉を楽しみに、読む手が止まらなかった。
人間の黒い部分が上手く表現されてるが故に、読んでいて爽やかなものではなかった。最後の数ページを読むまでは。
この数ページのために読んでいたんだなあ、と本を閉じて1番に感じたことだった。
とにかく、莉苑ナイス!
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#読了 #その日朱音は空を飛んだ #武田綾乃
学校の屋上から飛び降りた朱音。彼女の自殺の原因は―そもそも本当に自殺だったのか…
学校という閉鎖空間。パーソナルスペースが近い中で、友情や愛情や憧れや嫉妬。色んな感情を粘土のように捏ねて固めた感じ。朱音は一周回ってピュアなのかも…
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あの先生の目の前で空を飛んだら、先生にとっての永遠の生徒になれるんだろうな、と考える生徒の思考にドキドキした。
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思っていた話と違っていて読んだ後もうまく整理できず何度か読み返した。
そうかこれはイヤミスだったのかと他の方の感想を読んで腑に落ちました。青春ものだと最後まで信じていた…
最後の「だから何?」は、りおんの文字に見えるのだけど、彼女は頭がいいからと大上段に立って朱音の演出を邪魔した、訳では無く、
その場で最良と思う行動をとっただけなのかなと思う。
なので、「だから何?」とりおんが言っている、のは朱音の頭の中で、朱音はそう感じながら死んでいったのかと思うと不憫だ。
ただ朱音のいやらしさあふれる遺書がかなりの内容だっただけに、彼女に感情移入はできず、そのおかげか、後味がそれほど悪くならずに読み終えられた。りおんグッジョブ。
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高野澄佳が屋上にたどり着いた時、目の前で川崎朱音の体は宙を舞った。朱音はなぜ飛び降りたのか。自殺だったのか、それとも…。学校はクラスメイトたちにアンケートを書かせ、事件の真相を明らかにしようとする。
章によって語り手が変わり、それぞれの人物が本当の朱音について明かしていく中で、読み手だけがその真相に気づくことになる構造。スクールカーストや、女同士の嫉妬、そしておそらくはパーソナリティ障害を抱えているであろう朱音の心情もどれもよく描かれていて、ぐいぐい引き込まれた。最後のダークさも好み。おもしろかった!