紙の本
独自の言語感覚に引き込まれた。
2018/12/02 12:59
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の音楽スタジオを作り上げていく話が、素人にもわかりやすく書かれています。
その説明の例えが、独特で楽しいです。
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ごっちの文才!ロックミュージシャンと侮るなかれ、ですね。豊富なボキャブラリーが笑いを誘います。彼の豊かな脳内世界が素敵な音楽を生み出すのですね。
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アジカンが好きだから、ゴッチはこうやって音楽作ってたんだなあって思えて楽しい。音楽のむずかしい話は全然知らないけど、むずかしいことをわかりやすい例えで話してくれて面白かった。
無理を承知で、一度でいいからコールドブレインスタジオ、訪れてみたい。
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プライベート録音スタジオを作り改造し使っていくにあたっての奮闘記。
宅録的なことがちょこっと好きなので、壁の反響のことやら、電源の調整やらケーブルのことやら、アンプのことやらマイクのことやらで七転八倒する部分はとても興味深く読める。
作品中に随所で繰り返し続けられる冗長でしつこいこだわりや追及が、個性ある作品を作り活躍をつづけるアーティストには「やっぱりこういうこだわりの強さや執着心や個性が大事なのね」という説得力みたいなのはあるけど、やはり冗長だとは思った。 全体としておもしろかったけど。
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バンドのレコーディングの裏側や、スタジオ作りの
裏側が覗けるので、バンド好きにはおすすめの1冊。
プリアンプとかマイクの繊細さとかレコーディングに使うアプリやソフトとかこれ読んで初めて知った。
文筆家としてゴッチが紡ぐ文章はテンション&温度低めで、アジカンの言葉遊びみたいな歌詞とはまたイメージ違って面白い。
「脳みそが凍る」という表現が多用されてて印象的だった。
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日本のロックバンド「アジカン」で作詞作曲とボーカルを担当する著者が、「コールド・ブレイン・スタジオ」と名付けたプライベートスタジオを作る。そのスタジオ完成までの試行錯誤を記すエッセイ。
多くのファンが期待するであろうバンドや曲作り、私生活の裏話は本書には含まれず、書かれているのはスタジオのことだけ。不動産屋めぐりにはじまり、賃貸契約、内装リフォーム、音楽機材購入、ホームセンター通いなど、メジャーミュージシャンがそんなことやる暇があるのか、マネージャーはいないのかという疑問を感じずにはいられない。
とはいえ、ファンであれば、スタジオ作りにフル回転する著者の凍った脳みそから発せられる軽妙なコトバは、著者の作り出す曲と同じくらいのありがたみがあるのだろう。
一応、巨大なミキシングコンソールの設置でスタジオは完成し、本書は完結。が、著者のスタジオ愛が落ち着くことはあるまい。マグロのごとく、音楽業界を走り続けなければ死んでしまう著者にとって、プライベートスタジオをより良くしていくことは最高の趣味であり、音楽活動になくてはならぬものだ。
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アジカンのゴッチが自分のスタジオを作る過程を描いたドキュメントなんだけど、表現や比喩がぶっ飛びすぎてて、サイコーだな、コレ。
凍った脳みそってのも、頭がフリーズしたり、思考停止したり、猛烈に驚いた時に発生するんだな。
いやー、歌詞書ける人の頭の中はこんななのか。スゴイ
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たとえ話が時々お腹いっぱいだったけど面白くて笑えた。そうやって作られているのかといろいろ興味深し。個人的にはステレオとモノラルの話を教えて欲しかった。
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2019.4.28 図書館
政治色が薄くてよかった。
日常の些細な事と、スタジオ作りと、レコーディングと。
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文体が面白すぎて一気読みしてしまった!音楽制作を特にしていなくても充分楽しめる内容です。あとがきで急にシリアスになるので要注意。
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ゴッチのギャクセンスがすごい。
こんなに笑いが取れる人だったっけ?というくらい笑えました。
音楽に対する愛もすごく感じて、ますます親近感が湧いて好きになりました。
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後藤正文氏という個人についても、彼が属するというアジカン(もしくはアカフー)というバンドにも全く予備知識はなく(悪いけど)読み終わった今もどんな音楽なのかな?という関心も興味も湧かない悪徳読者です。
ミュージシャンにとってのスタジオというものの価値は、多分芝居屋にとってのちょっとした公演もできちゃう規模の稽古場といったようなものなんだろうなぁ、と思えば、それなりに認識しているつもりではあるけれど、それはもと魚屋の物置をリノベしてでも作るべきものなのか、というところまでは理解が追いつかないのが現状であります。
まあつぶれかかった(文字通り)喫茶店を稽古場にして二桁やっとの観客を前に公演する芝居屋もいるから、そういう人類にとってはとても共鳴できる話なのかもしれない。
ただ、ただですよ。この後藤正文なる人物は、実はGotchなる別人格もあるようで、そのツイッターにはもう大共感できてしまうのでした。いろんないろんな日常のあれこれについて、ちょっとだけ少しだけもっと大きな枠を通して考えてみる、そういうことが「創作」にどれほど影響するかどうかはわからないけれど、でもそういうことを加味した上で聞く音楽にはとても信頼を寄せられる。感覚だけじゃなくて理性で受けとめることができる。そんなことを思わされたのでした。
後藤正文氏には☆5つね。
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スタジオが出来上がってゆくまで。とても面白かった。
こんな文章を書く人なんだなー、というのが分かりやすかった。
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冷たくなった脳みそ じっと固まって
無傷のまま 引き離されて
ようやくひとりぼっち
何の考えもなく 何の思いもなく
災いの爪痕の陰で 腐っていく
BECK / Cold Brains
引用はBECKのMutations、1曲目のVerseより。
本書の冒頭にもちゃっかり登場しています。
著者のプライベートスタジオのあれこれを物件探しから害虫退治に機材投資、後輩のレコーディングなどなど、町田康リスペクトな軽快な文体で綴られています。
音楽づくりにおける、『拠点』『設備』の大切さも面白おかしく、ときに丁寧な語り口でするする楽しく読めました。音楽づくりに限らず、ものづくりにおける拠点の重要性は計り知れませんが、こと音楽に関してはお金がかかるのがそれこそ切実に伝わってきました。
例えば、俺が以前に音楽の滝壺へ飛び降りるつもりで買った「NEVE 1066」というプリアンプ(マイクや楽器とレコーダーの間につなぐ前置増幅器)のペアは、三桁の福沢先生をジョージ・ワシントンに変換させ、海外に旅立たせたのだった。
機材選びにともなう様々な困難 より
メジャーなロックバンドのフロントマンですら、こうなのだなと。どこかの媒体で、アジカンの恵まれた環境や後ろめたさなどを語っていたかと思います。そんな彼が綴るからこその説得力があります。アップルビネガー賞も新人のミュージシャンへの支援も兼ねており、賞金?協賛?もそれなりの額で、音楽に対するこだわり、愛情もさることながら、別の視点で見ると、執念、もはや呪いのようにも見えなくもないです。
ちょっぴり苦目のあとがきも彼の人柄が垣間見えます。
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比喩がまどろっこしいが、そこがゴッチさんの良さでもあり、思わずクスッとしてしまう。時には、だから早く言葉をまとめなさいよ。と思うこともある。アーティストとは常に脳内に小さいおじさんが存在して、あちらこちらとオッサンが走り回ってるんだろうなー。と読んでて思った。面白かった。