大河ドラマ繋がり
2018/12/24 18:31
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投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
西郷隆盛と明智光秀が登場して意気投合するとはちょっと思いつかないなあ。大河ドラマの主役繋がりからの作劇ってことだったか。
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貶すつもりはないんだけど、ほんと、よく続くなぁ、この歴史×食漫画
英雄や偉人は星の数ほどいて、彼らが抱えていた悩みに絡む、現在の厄介事も尽きぬから、ネタには困らないんだろうけど、その二つを、どちらも活かすストーリーを考えるってのは、相当に難しそう
ただ、この『最後のレストラン』や『妖怪の飼育員さん』を読んでいると、何となく、藤栄先生が、ちょい変態なのかな、と思う事はあるので、その大変さも楽しめているのかも知れない
この作品に、私も含め、ファンが多い理由は、色々だろう
英雄が好きで、藤栄先生は、彼らの良さを活かしてくれているから、って人もいるだろう
凌が来店した偉人らの注文に応えて出す、アイディアが光る料理が面白くて、美味しそうって人もいそう
どちらかと言うと、私は、凌の料理よりも、考え方や、それから生じる言動に好感が抱ける派
小人物のように見えて、意外に懐が広く、器が大きく、底が見えない
大物っぽさはないんだけど、妙なカリスマ性がある
中々に愉快な人物だ、園場凌は
そんな彼が作る料理だからこそ、クセが強く、一筋縄じゃいかない傑物らも満足し、そして、その料理に彼が込めた真意に納得するに違いない
この(12)では、注目すべき新展開となっている
ジャンヌを聖女と崇めすぎた結果、性根が歪んでしまったジルドレの放った火によってダメージを被ったヘブンズドアだけど、ついに、リニューアルオープン
それに伴い、この店にも、新たな戦力が加わる事に
これまでいなかったのは、美味しい料理に合うアルコール飲料を提供できるプロ・ソムリエ
洋食店に必要不可欠なポジションに、かつて、ヘブンズドアの金を持ち逃げした奴を再雇用するって展開が、これまた、藤栄作品らしいんじゃないだろうか
そのソムリエ・一瀬の愛娘、風美ちゃんも、何気に、味の濃そうなキャラになりそうだ
言仁君の妹ポジションに収まる事で、どんな活躍(大暴れ?)をしてくれるのか、今から楽しみなような、ハラハラするような
この巻で来店する偉人も、これまた、インパクトがある人物ばかり
目玉と言えるのは、やはり、歴史上に何十人もいるであろう、逆臣の中でも、特に有名な明智光秀と西郷隆盛じゃないだろうか
それぞれで来店するのではなく、共に来て、凌の料理と言葉で、かつては気付けなかった大切な物が、やっと、自分の目で視え、同時に、無二の親友を得るって展開が、実にグッと来る
もちろん、ホセ・リサールやアレクサンドロスⅢ世の回にも、学ぶべきことは多かった
この台詞を引用に選んだのは、藤栄節だなぁ、と感じたので
さすがに、私は、まだまだ、こういう心持ちには到れん
面白い小説を書けた、その自信を持って過ごそうとしても、やはり、事あるごとに不安に揺さぶられ、オロオロしてしまう
中々に、チャンスを掴めないのも、私の精神的な脆さが、文章に出ているからなのかも知れん
それにしたって、現実には、こんな政治家や大臣はいないってのが悲しいやら、呆れるやら
「ま、やることはやったんだ。あとは、なるように���らあ。すべきことをしたなら、男はな、あとは大いばりで寝てりゃいいんだよ」(by岸外務大臣)
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もう12巻なんですね。早いなぁ。
今回は西郷&明智の大河ドラマコンビ、
そしてアレクサンドロスⅢ世を中心に
結構じっくりと描かれた巻になっています。
新登場キャラクターの一瀬さんや
進路のことが現実味を増してきた千恵さんなど、
サブキャラクターをメインに据えたお話が増えて、
層が厚くなってきたなぁと感じますね。
好美さんとジャンヌの立ち位置がまだ微妙…。
どちらもいいキャラクターですし、
いい感じに幸せになる展開になってほしいなぁ。
というわけで?だいぶ頼りがいは出てきたけれど、
そっちの方もそろそろしっかりしよう凌くん。