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世界三大投資家がいるそうです、ウォーレンバフェット、ジョージソロス、そしてこの本を書いた、ジム・ロジャースです。前者二人は、私の理解では対照的な考え方を持っていると思いますが、三人目のジム・ロジャースの本を読むのは初めてだと思います。
投資はこの20年間ほど色々やってきて、なかなか難しいというのが私の教訓ですが、今後に備えて、帯に書かれているフレーズ「数々の予言を的中、その彼が次に来る国」に惹かれて読んでみることにしました。
以下は気になったポイントです。
・現在、世界の負債は西洋(欧米)に、資産は東洋(日本、ドイツ、中国、香港、ノルウェー)にある(p29)
・今後1-2年のうちに、最悪の経済危機が起きると予想している、世界中の負債額が史上最悪の数字を記録しているから(p36)
・リーマンショックが起きてから10年経過し、株式市場は上昇し続けている。歴史を学べば、いつか必ず止まるということは誰にでも予想できる(p40)
・日本は50年か100年後には消えてしまうだろう、借金があり、しかも子供を作らないので。農地法が2016年に改正されて農業への参入の壁が低くなったのは改善された点(p44、68)
・人口が減少し、さらに移民を受け入れない国の将来に問題があるのは歴史も物語る。例えば西アフリカのガーナ共和国、かつて大英帝国で最も裕福だったが、国境を閉鎖した7年後には軍事クーデター、1962年アジアで最も裕福な国はビルマだったが国境を閉鎖、国名をミャンマーに変えてから50年、最貧国になった、東アフリカのエチオピア、中国、アメリカも同様(p47)
・歴史を見ると、インフレによって景気づいた国はない、経済発展は、国民が一生懸命働き、貯蓄率・投資率を高めてお金を儲けることによって起きるものである、経済活性化している国はインフレに依存しない(p51)
・お金の安全な避難先は株・不動産になる(p53)
・低価格にして長続きした会社は、歴史的にみて存在しない、消費者は、概して高品質の製品を欲しがるもの。低価格商品に走るのは、一時的なもの(p76)
・北朝鮮には自由貿易地域と呼ばれる場所が15か所ある(p107)
・いまは中国こそがものづくりの中心である、中国は毎年アメリカの5倍、日本の15倍のエンジニアを輩出している(p125,126)
・シベリアはロシアの領土だが、ロシアが植民地化する1636年以前では、中国やモンゴルが支配していた。地理的にも中国に近く、中国企業が進出しつつある(p131)
・歴史的に見て、世界で唯一の安全な避難先は、米ドルである。中国は為替レートをコントロールしているという疑惑があるので、このせいでドル価格が上がっている、いずれは元が米ドルを凌駕するかもしれないが、それには管理通貨から脱却(自由に売買可能)する必要がある(p159)
・中国の強さは、宗教、自然環境でもない、中国哲学が関係ありそうである。中国は昔から、教育、とりわけ技術に重きを置���国で、儒教では、教師と学者が得に尊ばれている(p161)
・アメリカが1929年に関税法を通すことで大規模な貿易戦争をはじめた、そして第二次世界大戦がはじまり、世界中の経済が崩壊した(p168)
・投資で成功する方法を挙げるとすれば、誰も目のつけていないものをすぐ買え、ということ(p197)
・AIの時代だからこそ、AIにできないことを探す、それが成功への近道となる(p223)
・100年前、価値のあるものなら何でも通貨として使っていた、物々交換もあった。世界大恐慌の1930年代、イギリスの定めたスターリングブロックによって世界はブロック経済へカジをきった。イギリスは自国・自治領、直轄植民地に住む人々に「ポンドを使わないと背信行為となる」といいだし、人々はポンド以外での商取引ができなくなった(p228)
2019年5月3日
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ジム・ロジャーズのことは名前を聞いたことがあるくらいだったけれど、この本で一気にファンになった。歴史を学び、世界的な視野を持ってその時々に適切なものに投資する、というのは僕の理想とする投資スタイルにとても近い気がする。
一見、あまり聞いたことのない視点だけれど、情報もしっかりとしているし、話の筋も通っている。世界に対してそんな見方ができる人になれれば、適切に投資することは難しくないのだろう、そんな気にさせてくれる。
ただ、やはり世界の潮流を読みその流れには乗るが世界を作り上げていこうという意識は少し弱いように感じた。ジム・ロジャーズは投資家という職業がとても好きなのは伝わったが、お金を使って何かを成し遂げたいのかどうか分からなかった。
次はそこをどう考えているかを知りたい。
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アジアの将来と日本の将来と歴史の重要性を説いた本。日本の将来は暗いが希望もあるので、どうしたら対応できるかを説く。
ただ若者には外に出よというが、残念だけど今の若者は内向きだなって思う。難しい。ETFが拾わない会社に原石あり。これは一理ありです。
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歴史に学べば世界の動きが読める、お金の流れもわかる。
それは確かにそうなのかもしれない。すごい。
でもちょっと待てよ。株の短期売買等で資産を創ろうと思っているわけではない者にとって、世界のお金の流れを予測する必要って…ある??
株や投信にもお金をのせておくべきなのは分かる。円だけに頼るべきでないことも分かる。でも世界の名だたる投資家たちと肩を並べて利益をしのぎ合いたいわけではないんだ。
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ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズが日本向けに語ったものを書籍化した本書。
客観的に日本について知ることができるのは良いのだが、多少リップサービスもあるのかな。と。
それを考慮して考えると日本は世界情勢の中で見てもかなり厳しい国に今後なることだけはわかった。
新書だしズバズバ結論が書かれているので本として読みやすかった。逆に言えば予想の根拠については細かく書かれているわけではないので、このジムの予想の根拠不足と感じる人もいるかもしれない。
本書で知ったことを頭に入れておくのは決して損では無いし、5年後、10年後そのとおりになるのか以下知ったことなどのメモ。
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・ジム・ロジャーズはジョージ・ソロスと共同でクォンタムファンドを立ち上げ、4200%のリターンを叩き出した
・ジムはオートバイで世界6大陸に渡って走り回り10万Kmを走りギネスブック記録を作った
・自分が10才の日本人なら、ただちに日本を脱出する
・脱出先は、韓国・中国・ベトナム・コロンビア
・日本のこれからのオススメ分野は「観光」「農業」「教育」
・日本は貧しくなり犯罪大国になる
・日本の将来に対して悲観的な3つの理由
- 少子化と高齢化に伴う労働力不足
- 社会保障費の負担増
- 国の膨大な借金
・日本再興のための3つの必須政策
- 公共事業への歳出削減
- 関税引き下げ
- 段階的な移民の受け入れ
・有望な投資先
- 朝鮮半島
- ベネズエラ
- ジンバブエ
・近い将来、南北朝鮮が統一し、目覚ましい経済発展を遂げる
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正直言って、読み終わった後、日本の将来に不安をお感じた。あくまでも著者の意見で、以前読んだ世界冒険の旅2巻でも同じような意見が書いてあったが、今回は非常にシリアスに感じた。どうしたらいいんだろうと思っている。
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シンガポール在住の大物投資家ジム・ロジャースへのインタビューをまとめた一冊。世界的投資家は投資先として今後5年10年の世界をどう読んでいるか。歴史を学ぶことの重要性を力説してます。述べられているのは、まあ、これから儲かる投資先として考えるならその辺かな、という見方。投資家なんだから、どこまで本音で答えているのかわからないけど。インタビューワーが日本人なので、当然、日本のことにも言及してます。やはり、人口減少は大問題。日本は好きだけど、これからの投資先にはなり得ない雰囲気です。
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2019年4月3日読了。著名投資家ジム・ロジャーズによる、投資の観点からの未来予測と「私だったらどうするか」の論説。「歴史上起こったことは必ず繰り返す」という観点はシンプルで力強く、非常に説得力がある。「数十年後に日本は消えてなくなる」という発言はショッキングだが、まあ、当事者の肌感覚としてもそれはそうなるのだろうな…と納得してしまう部分はある。陰謀論ではないが、ロシアや中国、北朝鮮に対する自分の見方は相当量アメリカが発信するバイアスの影響を受けているのかも、とも思う。未来を予測してそこで大きなリターンを生むよう投資していく。そのような行動が自分でも可能だろうか。
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まあ新書なので薄っぺらい。中身は新鮮なものもあった。信念持って投資して結果を出すのは素敵だ。行動も起こしてるし。でもやはりマクロで捉えるんだな。人と同じ事しちゃダメだなという事を再確認。ETFは皆んなが投資しているから溶ける時のスピードは怖いな。
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【誰も意識しない順張り】
みんなと同じでは儲けることはできないのはよくわかりますが、今、北朝鮮に投資しろと言われても、その勇気はありません。。。
だから儲からないのですが・・・
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歴史に学べ。もし10歳の日本人ならばAKー74を買うか、この国を去るだろう。移民を受け入れない国は衰退する。いつか安倍が日本をダメにしたと振り返る日が来る。日本に投資するなら観光、農業、教育。もし40歳の日本人ならば。とにかく今後は朝鮮統一国家が爆上げする。中国のこの2世紀は例外。ロシア国債は買い。
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歴史に学び自分でしっかり考える。
他の人と同じ事をしていては大成はない。
あと日本では一般的に評判のよくない国を
逆にこれからがあると見なしていて
そういう観点はちょっと新鮮で勉強になったかな。
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2020/03/17;読了
韓国と北朝鮮が次の投資先っていう、今までに公開してきた情報以上の内容はなかった。
2021/03/13:
1回読んだ本、同じ感想。
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株を知り尽くした著者ならではの卓見だ。経済的な語り口におわらず、歴史的に語っているので説得されてしまいます。未来予想図としては、とても面白かつた。
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<目次>
はじめに
序章風はアジアから吹いているーただし、強弱がある
第1章大いなる可能性を秘めた日本
第2章朝鮮半島はこれから世界で最も刺激的な場所になる
第3章中国ー世界の覇権国に最も近い国
第4章アジアを取り囲む大国ーアメリカ、ロシア、インド
第5章大変化の波に乗り遅れるな
第6章未来のお金と経済の形
おわりに
P196誰も目をつけていないものをすぐ買え
P199もし北朝鮮に証券取引所ができたらすぐ株を買え
P210もし日本人の若者であったら、韓国、中国、ベトナム
コロンビアに移住する
P222これから投資するならETFに入っていない株を
P228これから投資するなら、仮想通貨でなくブロックチェーン