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映画を見て、前に買った本書を読んだ。
単なる恋愛ものでないことは映画を見ても分かった。
登場人物の造形が多層的で、一筋縄ではいかない。特に、メアリは当初のスカーレットの言葉とは違って、すべてを分かっているかのような人物となっていく。
原作をいつか読まねば。
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「風と共に去りぬ」のストーリーが知りたくて読んだ本。「風と共に去りぬ」のストーリーを知ることができて良かった。好きなキャラクターはレット・バトラーとメラニー。この本を読むまで「風と共に去りぬ」は名作恋愛小説というイメージだったが、「ジョジョの奇妙な冒険」のDIOみたいなキャラクターのスカーレットの波乱万丈な人生を描いた小説という印象の作品だと思った。
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「マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』」鴻巣友季子著、NHK出版、2019.01.01
121p ¥566 C9497 (2019.01.31読了)(2018.12.27購入)
『風と共に去りぬ』は、今から50年ほど前の高校三年生の夏休みに読みました。近所に住む従姉の本棚にあったのを借りて読みました。まだ文庫になっていなかったので、借りて読むしかありませんでした。受験勉強を忘れて一気に読んだのではないでしょうか。
覚えているのは、最後のセリフ「あした考えよう」でしかないのですが。
スカーレット・オハラ
レット・バトラー
メラニー・ハミルトン
アシュリ・ウィルクス
この本で、復習した、というところです。もう一度読みたいところですが、まだ読んでいない名作・長編小説を優先したいと思います。
【目次】
【はじめに】原作の知られざる世界を味わう
第1回 一筋縄ではいかない物語
第2回 アメリカの光と影
第3回 運命に立ち向かう女
第4回 すれ違う愛
☆関連図書(既読)
「風と共に去りぬ 1」マーガレット・ミッチェル著・大久保康雄訳、河出書房新社、1960/03
「風と共に去りぬ 2」マーガレット・ミッチェル著・大久保康雄訳、河出書房新社、1960/03
「「風と共に去りぬ」のアメリカ」青木冨貴子著、岩波新書、1996.04.22
(2019年1月31日・記)
内容紹介(amazon)
ヒロインは二人いる──
ヴィヴィアン・リー主演で映画化されて人気を博し、全世界で今も読み継がれる名作『風と共に去りぬ』。運命に翻弄されながらも力強く生きるスカーレット・オハラ以外に、もう一人ヒロインが存在する──。画期的な新訳を手掛けた翻訳者が、作家マーガレット・ミッチェルの野心的な試みに迫る!
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100分de名著
2019年1月度
全世界で今も読み継がれる名作には、スカーレット・オハラ以外に、もう一人ヒロインが存在した──?
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メラニーにフォーカスしてより深く風と共に去りぬを味合わせてくれる。自由間接話法の効果的な使用についてもコンパクトに解説されていて勉強になった。
100de名著 マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ
- メラニーとスカーレットのダブルヒロイン
- 1920年代ジャズエイジ:ピューリタニズムの価値観を覆そうともがき、女性のショートカットが流行
- ロスト・ジェネレーションと同世代:フォークナー、フィッツジェラルド、ヘミングウェイ
- モダニズムの隆盛:ウルフ、ジョイス、プルースト
- 作中人物の目と声によってものごとを描写する内面視点が導入された
- 南部の貴婦人サザン・ベル:学問について父と対等に議論しながらも良妻賢母になることを求められた
- スカーレット:コンパクトグラマー、ファニーフェース気味の魅力的な女の子
- 周りを敵に回しても論陣をはれる強い意志を持ち、自分の思い通りに人々を動かせる傑物
- 妹の恋人フランクを掠奪:性悪女。利己的で傲慢、ちゃっかり屋でセンター気質、悪事はなんでもやっている
- 似たもの通しの演出:当時のアメリカ南部が同質社会で同質傾向を強く好む社会であった
- アシュリ:白馬の王子として描かれる。萌え要素
- 普段強気のスカーレットが涙を見せた時にアシュリは彼女を抱いてしまい、口づけ
- メアリーとの性生活を医師から止められているアシュリにとってスカーレットは素敵な生き地獄
- ビジネスセンスはなく無能
- ミッチェルのキャラクター:リユース。単なるコンポジット(合成物)
- 同時代の作家は一回性のオリジナリティを求めていた
- メラニーが秘める狂気:下手をしたら一線を超えてしまう危うさがどこかにある
- レット:スカーレットにとってもう一人の母のような存在
- タラで綿花が焼かれた時は、レットがスカーレットを捨てていこうと決意した時であり、その時にエレンは事切れたのではないか
- 他に何はなくとも、この赤土の土地だけはある
- アイルランド移民は一度土を離れ、長く不安な航海をし、再び土を踏んで自分たちのサンクチュアリを手に入れた
- スカーレットはお金と土に触れると正気に戻る
- 屋敷や畑や人々は風と共に去ってしまうかもしれないが、土地だけは残る
- 自由間接話法:ボケとツッコミ文体。スカーレットの気持ちに乗りながら、最後にはツッコミを入れる
- ミッチェルは自分の分身である主人公との好適な距離を取りながら攻めてくるので読者としても溜飲が下がりカタルシスが得られる
- スカーレットとメラニー:緋色と黒。男性的と女性的の対比に留まらない。ダブルヒロイン
- 聖女から意地悪女までメラニーは多面的な顔をもつキャラクター
- メラニーにスカーレットが捨てた要素を担わせた
- メラニーはアシュリとスカーレットが思い合っていたことを知っていたか
- この時点ではメラニーは知らなかったというのが真実ではないか
- ミッチェルはエンディングから先に書き始めた
- 最初は真っ白なキャンバスのよ��なキャラクターだったのではないか
- 次第にキャラクターが深化し分裂し重層化していったのではないか
- メラニーはアシュリとスカーレットとの関係を知らないと同時に、全てを知り、全てを飲み込む黒のヒロインだった
- スカーレットはメラニーの死を目の当たりにしてようやく彼女の真価、彼女との絆との尊さ、かけがえのなさに気がつく
- アシュリにとってスカーレットは過酷な未来であり、メラニーは優しい過去の影絵だった
- だから彼はメラニーに縋ったが、ここにアシュリの決定的な誤解がある
- スカーレットは激怒。メラニーはただの影絵じゃない。あなたが思っているより遥かに素晴らしい人だ
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長い映画だったので、あまり真剣に観たことはありませんでしたが、これを読んでとても興味を持ちました。時間を作ってもう一度映画をじっくり観賞します!