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イスラームとキリスト教は根本的に違うんだということがわかりました。
イスラームは内向きという印象。
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第1章 戦争観の違い イスラームvsキリスト教
すべての宗教やイスラームに帰する
キリスト教での啓示と理性
ジハードと内戦
第2章 ナショナリズムと戦争
ネーション
イスラームはネーションを形成しにくい
神の支配と神の王国
ナショナリズムと戦争
第3章 キリスト教徒はなぜ戦争がうまいのか
火薬革命→封建領主を一掃
第4章 ヨーロッパのシステムは普遍的なのか
イスラームは血縁を増幅
聖俗主義vsイスラーム主義
第5章 核の脅威と国際社会
第6章 イスラームは国際社会と、どのように調和するのか
歴史の経験をたどり直す
偏見の色眼鏡を取り去る
第7章 破滅的な核戦争を防ぐ智慧を持てるか
ネーション・ステート=最大の暴力装置
勝ったほうが正義
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キリスト教徒とイスラム教の社会や政治のあり方への影響を比較しつつ、「キリスト教がなぜ戦争に強いのか?」とか、それぞれの国での政治の仕組みや、これからの戦争や世界システムについて、議論する本。
対談を本にしたものなので、スラスラと読めるかと思ったが、かなり濃縮度の高い議論で、二人の著者がそれぞれの考えを述べて、共通点を確認したり、対立したり。この議論についていくのは、わりと時間と体力を要した。
スリリンな本であるが、でも辿り着くところは、まあそうかな〜というところかな。宗教が社会に影響を与えるのもわかるけど、なんでもそれで解釈できるわけでもないだろう〜と思ったりする。
著者のひとり中田さんの本は読んだことがないのだけど、対話形式でない「おわりに」の文章を読むと、改めて彼の考えていることが一定のまとまりを持って書かれてあり、有益であった。彼の単著も読んでみたいと思った。