紙の本
あっさり
2020/02/12 14:22
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
あっさりとした読み応えでした。
さんしょの話は、たぶんどこかで結末が書かれるだろうなと思ってたら、
書き下ろしのエピローグに繋がってました。
あと、それぞれの短編がゆるく繋がってますね。
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学園もの。
ミステリーではない。でも会話などをヒントに相手の気持ちを推理していく。
なかなか面白かった。
「体育館の殺人」も読んでみようと思います。
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2019年3冊目。紀伊国屋書店新宿本店でサイン本を購入。⌈早朝始発の殺風景」表題作だけあって一番の完成度。論理的にお互いの目的を探り合う課程で距離が縮まっていくのが好ましかった。ブラックなオチも良い。⌈メロンソーダ・ファクトリー」一番のお気に入り。仲良しだからこそ生まれる気まずい空気とそこからのラストの暖かさのギャップにほっこり。⌈三月四日、午前二時半の密室」シチュエーションは一番好き。等身大のリアルな感情が細かく描かれて、些細な謎とオチがいい塩梅。
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文章の中にギャグがあるこの人の文体が好きだ。ケメルマン的ななぞが殆どだがちゃんと論理のアクロバットができてるし、青春も感じさせる。年末に読んだ本と限っての季節との共鳴もある。カーテンコールは感涙もの。
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この限られた空間と時間の密室内で、ハッとさせられる空気感がヒリヒリでドキドキで何とも言えず好き。
一瞬の、このやりとりで。変わる関係性が良い。
あと殺風景は驚いた。
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【収録作品】早朝始発の殺風景/メロンソーダ・ファクトリー/夢の国には観覧車がない/捨て猫と兄妹喧嘩/三月四日、午後二時半の密室/エピローグ
心地よい緊張感がある短編集。
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何故その女子高生は授業が始まるずっと前の始発電車に連日乗っているのか? 何故その子は仲良しの友達がデザインした絵を嫌うのか? 等々の日常の謎を解き明かすミステリ短編集。探偵役は決まっていないが、全ての話に手掛かりが提示されていてフェアな謎解きが楽しめた。エピローグを書く意味は分かるが、個人的には必要無かったな。最近は大人や化物が探偵になる作品も書く青崎さんだけど、やはりこの人は学園物が似合うなあ。
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日常ミステリーの学園モノ、連作短編集…
そうまとめるのは味気なさすぎるけど、隅々まで計算され、手を抜かない作者のミステリー魂がみてとれる。
しみじみいい本に出会ったなぁ~という気持ちになった。
強いていえば、『半殺し』の具体的なところ、知りたかった。
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何気ない日常をミステリー仕立てにしてあるところがとても面白い。短編としてそれぞれが凝縮されつつも、少しだけ他短編とつながりがあるところも読んでいて楽しいところかと。
青崎有吾さんの本はどれも面白いし、とても読みやすい。裏染天馬シリーズの新作を楽しみにしています。
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まごうことなき青春劇。
ろくに帯を見ることなく読み終わってしまって、あとから気づきました、「場面転換なし」の短編集だったんだねぇ。言われてみればそうだ。
創元ではなく集英なので、青崎だけど柔らかくて読みやすかったです。うん、これは普通の本好きさんにもおすすめできるやつ。面白かった。殺人事件がー、とかいうようなミステリではなかった。なんだっけ、若竹のさ、日常ミステリの呼び方。コージーミステリだっけ。あれに近い。
同じ町が舞台で主人公が高校生で。最後のエピローグで軽くみんな繋がって、みたいな、綺麗な終わり方だったな。殺風景さんが好きですし、観覧車の先輩後輩にはぜひ幸せになってもらいたい。とちゅうまであれ、性別トリックを疑ってたけど、ふつうにBLなんだなって思いなおしました。これだけトランスジェンダーがどうのこうのって言われてるんだからまあ、男同士の話が自然に紛れても問題はないのよな。つい反応しちゃうのは腐ってるからであって。
一番好きなのは断然表題作、「早朝始発の殺風景」。オチが秀逸すぎた。
抜粋、「夢の国には観覧車がない」より。
「壊さないために周りを見せないっていうのは、結局現実を覆い隠してるってことじゃないですか。それってなんだか不気味ですよ。ソレイユランドのほうが健全に思えます」
某夢の国に観覧車とかない理由の一説に、「高いところから見ると周囲のビルとか、バックヤードとかが見えて夢が壊れるから」っていうのがあるそうな。
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たわいない会話から小さな謎を経て少しずつ変わっていく少年少女たちの関係の物語。
前読んでたのが翻訳物だったからめっちゃサクサク読めた。
メロンソーダと観覧車の話が好き。
好きな登場人物は殺風景ちゃん!
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ほろにが本格ミステリー!
ちょっとした会話だけで進んでいく推理劇。
よい連作でした。やっぱすごいな-!
ちなみに「殺風景」という名字があるのに驚いてしまった。
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【富岡裕課長】
君たちには,話をすることが色んな意味で気まずいが,何となく気になるクラスメートがいませんか?
登場人物は,みんな君たちと同じ年代。5編の短編。どの編も,最初は,主人公と知り合い以上友人未満のクラスメートとの気まずいギクシャクした会話が交わされます。
が,その雰囲気の中で,主人公は,唐突にあるミステリーに気が付いてしまい・・・その結果は,お互いの距離が近づき,共にほんの少し大人へと成長(多分?)していくという,日常と非日常が入り混じった青春小説です。
ちなみに,本題の「殺風景」とは,気まずい相手の不思議な「苗字」ですが,この苗字のゆえんが、この編のミステリーに隠されている!?ようです。
5編の登場人物が集結する「エピローグ」というオチがついています。
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軽い文体の会話劇というと、ラノベっぽいなあという印象を持たれるかもしれませんが、舞台背景になる情景の描写がしっかりしており、じっくり読み込める、実は硬派な本格派です。特に「メロンソーダ・ファクトリー」は、かなり緻密に作りこんであります。
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車内や公園などで過ごす数十分の間に気付いた相手の違和感。日常の謎というより高校生だからこその謎だった。印象的な文章が多くて謎解き以外も楽しく読んだ。