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菊乃の人生がどう転がっていくのか気になりすぎて、あっという間に読み終えてしまった。菊乃にとって不都合な人間があっさりといなくなっていくのはややご都合主義かもしれないが、読み手にも飽きがこない展開だった。
菊乃の考えや思いには一本筋が通っていて、過酷な状況下でもめげない彼女の有り様に心が打たれた。
後半は菊乃とは別の人物を軸に話が展開するが、陰には菊乃の姿がある。ひとりの時代を生きた女性の人生譚として、非常に面白い作品であった。
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主人公菊乃が居場所のない嫁ぎ先で、財政の立て直しで存在感を強めていく、というあらすじに惹かれて購入しました。
しかし、再建方法は実に単純。豪商である実家の力を使っただけに思え、立て直しの過程を期待していた自分としてはちょっとがっかりする内容でした。
菊乃の波乱万丈の結婚生活の描写は素晴らしかったと思います。
自分の期待しているところが違っただけで、報われない結婚生活、という設定がが好みな方にはピッタリかもしれません。
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文体としては簡単な文章で読みやすく、明治時代の強かな女性の生き方を良く表している作品だった。
ただ、華族、財閥の娘が主軸として物語が進んでいくので、この頃のハイカラな文化を知る事は出来るが、一方で貧しい世帯もたくさん居たことを想像すると、あまり理性的な話ではないと思った。
菊子と娘の早紀子の物語を詰め込んでいる為
ラストの早紀子の愛した男がボンヤリした印象になってしまって、より一層、格差を感じてしまい残念だった。
時代は移り変わっていくが、自身の祖母の時代を幾らか想像する事ができ、楽しくもあった。
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トコとミコを読んだあとだったので、似たようなシチュエーションがあったのが気になります。
それ以外は楽しく読めました。