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大型書店でマンガコーナーを見ていたら、最近よくある試し読み小冊子があった。これはよく作られており、大抵面白い。これが面白くなかったら作る意味ないもんね。というわけで、大抵は読んで「へー」と思い、買わないのだが、このpanpanyaのマンガはすんごく面白い上私の好みであった。しかし5冊の本から抜粋してあるので、これはきっとそれぞれの本の中でも最高のものを集めているに相違ない。1冊の中に面白いのがひとつかふたつであとはつまらないという可能性も大いにあるぞ、と思ったのだが、それでもやはりその魅力は抗いがたく、1冊買ってみようと決意。どれを買うかで30分くらい逡巡し、これに決めた。
面白いよ!すごく!大当たり!!もっと買えば良かったと後悔した。
表題作「グヤバノ・ホリデー」は謎のジュースにであって、そのジュースのもととなった果物を食べるためにフィリピンに行く話で、紀行マンガとして良かった。しかしグッと来たのは「家を建てる」「宿題のメカニズム」「インチキ日記術」「芋蔓ワンダーランド」などの日常不条理もの。
「家を建てる」は付録としてパーツがついてきて(雑誌よりパーツがメイン)始めから終わりまで買うと何かが完成するタイプの雑誌の話から始まる。
本屋で時々見かけて、自分は買いはしないけど、こういうの買い続けて完成させる人もいるんだね、くらいに思っている。大抵の人はそうじゃないかな。主人公もそう。その雑誌のタイトルは「家を建てる」。ドアのチャイムとか襖の引き手とかが毎号ついてきて、最後には家が建つ、と。小さいパーツのときもあれば、時にはドア本体などかなり大きい付録のときもある。主人公は買わないが時々書店で見かけるだけで、熱心にチェックするわけではない。しかし、しばらく経ったある日電車の車窓から、雑誌のパーツで完成させた家を見かける。気をつけて見ていると、ちらほらと同じ家がある。「それ以来車窓に例の家を探すのが密かな楽しみとなったのだった」って、淡々と終わる。
日常の中に、ごく自然にするりと有り得ないことを淡々と繋げるのは凄い才能で、津村記久子や高山羽根子の短編小説を思い出したりもした。
主人公はあっさりした線で描かれているが、街中の描写などを見るとかなりのデッサン力。絵もすごく上手い。
こんなに凄い漫画家を全く知らなかった。Wikipediaにも載ってるくらい有名なのに。鬼滅の刃を知らないのは恥ずかしくないが、こういうマンガを知らなかったのは恥ずかしい。
他の本も買う。
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短編集。著者の他の作品も読みたい。
グヤバノの味に思いを馳せながら読みました。
グヤバノ食べてみたい。
目的のある旅がしたくなる。
表題グヤバノ・ホリデー以外のお話もとても面白くて引き込まれた!
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四日間かけて寝る前にちまちま読んで読み終わった
二匹目の金魚でどハマりして、こちらを読んだけど、やっぱりおもしろい
フィリピンにゆかりがあるからすごく興味深かった
ドライグヤバノ食べてみたいね
今だにバロットだけはごめん...
次は動物たちを読む
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新しい漫画体験。
学習こたつ、学生時代に欲しかったなぁ。
グヤバノホリデーも面白かったけど、個人的には“偶然の気配”がベスト。