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星の夜
2024/02/27 22:54
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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごい絵だな最初少し抵抗を感じたのですが、この短編小説集のような夜中の不思議なラジオをめぐる話にだんだん惹きつけられました。ありえないはずのことが起こる冴えた冬の星空の感じが少し怖くて切ない。
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タイトルから「冬はオリオン座がきれいだ」という暗黒神話の菊池彦の台詞を想い出す。僕だけか?
諸☆先生テイストの詰まった作品達。
「悲しき天使」はどんな歌だったか思い出せず、Yuutubeで調べてしまった。「西暦2525」は全く知らない。浅川マキの「赤い橋」も知らない。ライブCDは1枚持ってるけれど、この歌入ってなかった。
「朝のあたる家」は、先生苦労されたと後書きにあるけど、いつ畳替えをしたのかとか、ちょっと詰め切れてないんじゃないかな。
まだまだ新作が続くといいなと期待している。
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掲載時に何となく見てたけど 買ってしまった。
うーん。
自動車で、異様な場所に行くと変なFM局が、衒ひのないアニソン流してたり、するのでラジオ局を探してたことあったし、前ゐたところでは、AMで東京の(勿論、朝鮮語のラジオも聞けた)局の放送を聞けたので聞いてたけど、うーん、本作のナニは、うーん。
平岡公威さんが冥府を彷徨ふのを見たかったけど、うーん。『新世紀エヴァンゲリオン』の監督が諸星作品を見てアレをデザインしたと言ふのを聞いた後で、本書所収の冥府での鬼見ると、アレよりなんか、劣ってる感じが。
「まるでマンガだ」に関するものも、なんか、うーん。
ユーモアの感覚がこなれてて、いいんだけど。前谷 惟光系のブリキの兵隊はいいんだけど、うーん。
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作品諸星大二郎劇場第2集オリオンラジオの夜
著作の諸星先生自身のノスタルジーが籠められた短編集です。
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7/12はラジオ本放送の日
晴れた冬の夜にしか聞くことができないオリオンラジオ。
誰が発信し、どこから流れてくるのか…
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冬の晴れた夜、古いラジオで特定の場所でしか受信できない「オリオンラジオ」
このラジオ番組をめぐる短編集。どの話も懐かしい名曲がモチーフになっている。
諸星さんらしい仄暗い話ばかりだが、この雰囲気が好きなのでたまらない。
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諸星大二郎氏の作品『諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜(2019)』を読了。傑作。
お気に入り・・・
「悲しき天使」、「赤い橋」、「原子怪獣とぼく」
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諸星大二郎作品は初読。深夜特定の場所で電波が入る不思議なラジオ放送。流れる6070年代洋楽を中心に紡がれる奇妙で不思議な物語。
緩やかにホラーチックな空気感がクセになる短編集。
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オリオンラジオから聞こえて来る知らない音楽。
なぜか惹かれるものがあるその曲。それに魅せられてゆく人の不思議な体験を描く連作でしたが、その形式だと物語を考えることが難しくなってしまったと言ってますね。
自分では理由はわからないのだけど、なぜか惹かれるものがあるというのは、すごくわくわくします。と同時にぞくぞくもすごい。知ってはいけないものかもしれない、でも誘惑に抗えない。制御できない二つの感情。
冒険の始まり。
現と虚の狭間に彷徨いこんでしまった物語の、気持ち悪さ恐ろしさ。夢の中にいるような感覚になるんだよなぁ、映画館が舞台の2作品は、それです。
あの出来事なんだったんだろう、といつまでも思い出してしまう。読者は気持ち悪さ恐ろしさを感じるのだけど、それを経験した本人は、そう思っていないというアンバランスが不思議読後感なんだよなぁ。
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(オリオンラジオの夜)
■第1話 サウンド・オブ・サイレンス ※サイモンとガーファンクル
■第2話 ホテル・カリフォルニア ※イーグルス
■第3話 悲しき天使 ※メリー・ホプキン
■第4話 西暦2525年 ※ゼーガーとエバンズ
■第5話 赤い橋 ※浅川マキ
■第6話 朝日のあたる家 ※ボブ・ディラン、アニマルズ
(春男くんシリーズ)
■原子怪獣とぼく ※原子怪獣と裸女
■ドロシーの靴 または虹の彼方のぼく ※ドラキュラとせむし男、オズの魔法使
◇解題
@
……ちょっと不覚にも涙腺が緩んでしまった。
要はラジオを通じた死者と生者の思いの交流ということなのだが、「解題」でも言及されている通り、別軸として「斜めから昭和史を見ることができたらなあ」というシリーズとのこと。
ここで描かれた昭和が、昭和58年生まれの自分にとって時間も空間も遠いのに、ひどく懐かしくってならぬ。
多くの小説や漫画や映画やで触れたアレやコレやが作中で登場すると、どうしてだか郷愁を誘ってならぬ。
「ALWAYS 三丁目の夕日」に陶酔している人たちは、本作を読んで居住まいを正してほしいものだ。……放言失礼。
以下箇条書き。
・「サウンド・オブ・サイレンス」モロ☆先生、サイモンとガーファンクル好きね。
・「ホテル・カリフォルニア」における学生運動の終焉……押井守に読んでほしいところ。
・スプーン曲げにこだわっていた中島らものいる天国の番地にも送ってあげたい。
・「悲しき天使」で何度か現れた、本の上から下までブチ抜くコマ割り……凄い。
・「西暦2525年」では、前作『雨の日はお化けがいるから』収録の「河畔にて 第3話 欲しいものは河を流れてくる」と、ちょっとシンクロしている。
・「赤い橋」には、なんと三島由紀夫(と、きちんと森田必勝まで)が。そしてエノケンも! モロ☆先生の思い入れがあるのではないか。
・春男くんシリーズ2作を読んで、フリオ・リャマサーレス「無声映画のシーン」を連想したのは、私だけだろう。全然関係ないし。でも思っちゃったんだからしかたない。
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「オリオンラジオの夜」★★★
「原子怪獣とぼく」★★
「ドロシーの靴 または虹の彼方のぼく」★★