紙の本
料理がもたらすもの
2020/08/20 07:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sawa - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい本。
料理をするようになり、自分に自信がもてるようになったことを思い出しました。
それにしても主婦の私より数段上!
茶色い料理ばかりの私にはまぶしいわ。
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@Title_books の辻山さんが雑誌やラジオでオススメされていて気になった本。
躁鬱病である坂口さんが、自分を立て直す方策の1つとして始めた料理記録をまとめたもの。
料理は楽しい。とは言えあくまで暮らしの作業の1つだし、例えば仕事と比較してどうかと言われると…とどこかで思っていた。でも、この本を読んで「あぁ、料理って人生の核をなすと言っても過言ではないんだな。」と感じた。
記録が手書きなのがまた良い。
便利さゆえにスマホで記録しがちだけど、どうしても筆が進まなかったり、SNSをよそ見して時間を浪費したりしちゃうから、アイデアを練るような時はやっぱ手書きがよいなぁと改めて思った。
「知るとうれしい、手を動かすと治療になる。
家事は栄養になり健やかさを得る。
金では決して買えない最高の薬です。」
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料理が幸せ感に大きく影響するのはそうだと思う。
“貯作業”という言葉もいい。
無心にからだを動かして何かをすることが
人の心を整える。その積み重ねが人をつくる。
即効性と効率ばかりが重視される世の中だからこそ、
こうした感覚は大切にしたい。
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全体の4分の3くらいは料理日記、4分の1が「料理とは何か」という文章。これがすごい。何が? 料理の礼賛ぶりが。料理は治療そのもので、料理をすれば鬱も治る、と。少しおおげさに感じる部分もあるけど、料理が大事だということには共感。鬱が治るというのも一理あると思う。
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2018年の7月~8月の一か月間の三食を、カラー写真と感想文付きで記録。
著者の鬱の治療も兼ねているとか…
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漠然と、「料理には何かすごい力があるのではないか」と思っていたのですが、日々の忙しさ、めんどうくさがりな性格ゆえ、食事は外食やコンビニばかり。
そんな自分を変えたいなと思って手に取りました。
「これは…すごい本を手に入れてしまった…」と思いながらどんどんページをめくっていました。
作者が料理をして感じたことや気づいたことの感性が、自然と心に染み込んできます。
「料理は知識ではなくイメージ」
料理するとなると、「ネットで調べて、時間や量を計ってきちんとしないと!」と、ものすごく疲れてしまっていたのです。だからいつまで経っても料理が嫌いだった。
昔、卵と対話できたときのことを思い出しました。(突然ですが。)
美味しいゆで卵を作りたくて、何度もチャレンジしていたけれどなかなかうまくいかなくて。
1度、卵に聞いてみようか。と思って時間を計らずに卵と向き合ってみたんですね。「もういい?」と卵に聞きながら。
すると、卵の声が聞こえた。「もういいよー」
そのとき初めてうまく作れたのです。うそみたいな話でしょ。ほんとなんです。
これからは力を抜いて楽しく料理がしたいなと思えました。素敵な本です。
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料理は鬱の最高の治療法っていう話。
料理は人間が最初にはじめた創造。
哲学者ベルクソンは「歓喜のあるところにはどこでも創造がある」と言っています。
僕はこれを、
「歓喜のあるところにはどこでも料理がある」
と言い換えたい。
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2020.9
こんな作り手の意思が見える生命力のある料理の本は見たことがない。料理を通して生きることを考える。料理や食べることとどう向き合うかは生きることそのものなのかもしれない。火を使うこと、自分の食べるものを用意すること、毎日当たり前にしていたことがこんなに人間の核に通じるなんて。そりゃ雑にしていたら生き方も生活も心も雑になる。貯作業。料理への向き合い方が変わる。食べると生きるを自分の手で作る本。
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料理がとてもおいしそう。私も「絶品」と言えるような料理を作りたい。レシピを調べるのではなく記憶や想像から料理をすることや、朝食を除いては同じメニューを作らないことがすごい。真似してみたらさぞ充実した食生活になりそうだ。
コメントを読んでいると時々響く文があった。この人だからこそだろうなぁ。この本を手に取れて良かった。
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躁鬱病を付き合っている坂口さんの、治療としての料理の記録。料理をつくることが精神的充足をもたらすということは、私も日々実感しているので疑いようもないが、鬱の人が料理を通して気分が良くなってきる記録をみて興味深いと思った。坂口さんはcookブックの作成を勧めていて、私は日々料理をしているので必要ないかな〜と思ったけど、やってみようかなと思った。気づいたことや思いをペンで綴ったり、写真をプリントして貼るのは楽しいかもしれない。あと、次の日のメニューを書いて楽しみにするのも真似したいアイデアだと思った。
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やってみよう、やってみよう。やれば何か変わる。かわいい料理本のはじまりはじまり。
思想家、坂口恭平が綴る、色とりどりの料理と思索の日々。写真付き料理日記と、料理の起源へと立ち戻るエッセイ「料理とは何か」からなる、詳しいレシピも料理の作り方も載っていないヘンテコで美しい料理書です。
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坂口恭平さんって鬱に縁が無さそうに感じていましたが、どんな人にも訪れるものなんですね。怖い。
そんな鬱の改善策として料理を始めたそうです。僕も最近本格的に料理に取り組み始めたので、料理をする事で感じる充実感と自己肯定感の素晴らしさは身をもって体験しています。
大分勘で作っている料理ノートですが、そもそも料理勘が優れていそうですね。どれもこれも美味しそうに出来ています。
自分でもノート作ってみたいなと思いました。作らないけど。
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いろいろと突っ込みどころがあるにしろ、料理することの本質がわかりやすく書かれている、と思う。レシピより記憶、は、自分用にしておくにせよ。
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下北沢のタイ料理やティッチャイに置いてあり、パラパラ見始めたら夢中で見てた。これは手元に置きたいと思い購入。載ってる料理を作ったことは1度もない。でもときどき読み返してる。紙の色や質感もすき。
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毎週末、podcastを聞きながら料理をする。ぼーっとしながら平日のお弁当に備えるこの行為があることで、私はかなり救われていると思う。
何も考えない、無の時間。それは、自分で自分をケアする時間でもあると思っていた。
この本では、まさに"ケアとしての料理"について力説されている。単に料理ができるようになりたい!というポジティブで元気な原動力なんて、なくてもいい。料理はひとを救うことがある行為なのだと、改めて感じた。