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現在、世にときめいている人々の合宿ブレストを、落合氏がファシリテート、エディティングしたという体裁。多彩な論点が煌めいており、ヒントは多いが、これを実アクションに落とし込むのは、誰の役割?
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Politics(政治)×Technology(技術)=ポリテックが適用されれば、日本の超高齢化社会も乗り切れる。現在は過疎地のところではインフラの整備にベーシックインカムを導入できるほどのお金をかけているらしいし、日本と同じように高齢化が進むデンマークは技術を活用することによりGDPは増加し続けているらしい。日本も既得権益を取っ払い、ポリテックが上手く適用されれば、超高齢化社会も乗り切れるのかもしれないと感じた。
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日本再興戦略やデジタルネイチャー含め、落合陽一氏の近作で語られる論点と重なる部分が多く新書という形での落合陽一ベストアルバム感がある。
ただ、第一章のAI+??にまつわる議論こそほぼほぼデジタルネイチャーの内容だが二章以降の論点は新たな視点が多分に含まれており近作をおさえている人間でも一読の価値はある。(平成最後の夏期講習が下敷きになっていることもあり、落合氏以外からのインプットも多い)
教育、社会保障などまさにポリティクスが直面している課題をいかにテクノロジーで解決するかは、当然答えは見えていないし本書でもあくまで示唆するに留まる。
本書ではデータをいかに正しく読み解くか、という点についても触れられており(通常、絶対値でのみ語られる社会保障費など)、これからの未来と向き合うための正しい武器を手にするきっかけになる。
本筋ではないが、各章の結びとしてグラレコが掲載されているあたりに時代性を強く感じた。
こういう抑えどころが心憎い。
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落合陽一さんと小泉進次郎さんが2018年夏に企画したイベントの内容を書籍化したもの。
この本での一番のポイントは
『ポリテック』
ポリティクスとテクノロジーを合わせた造語で、特に日本の政治界ではパソコン持ち込み禁止などテクノロジーの導入が遅れていることからもわかるように、
社会で新しく出てくるテクノロジーの導入が非常に遅いことが訴えられていた。
医療や運転、投票、さまざまな分野でAIなどのテクノロジーが進んできている中、規制を取っ払っていく必要性が高い。
例えば、技術的には自動運転は可能なレベルになっているけれど、日本では許可されていないため導入に至っていなかったりする。
技術だけでなく法整備を同時に進めていかなければ、真の意味でテクノロジーの効果を得にくく、政治的対応の早い国がどんどん成果を上げ、せっかく良い技術があっても遅れてしまうことになる。
このようなポリテックの視点で、
健康、医療、教育、人口減少、地方創生など様々な社会課題について語られており、非常に勉強になった。
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いろいろ制約はあるだろうが、こうすれば未来の日本は良くなる、少なくとも衰退はしないという指針を示している。一般の人はもちろん、政治の中枢にいるような人にも読んでもらって意識を改めてもらいたい。
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落合陽一と小泉ジュニアが企画したイベントの各セッションをコンパクトにまとめた良書。課題ごとに考えるべきこと、落合陽一の考えてることや、その課題へのアプローチの仕方がほどよくまとまってた。
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政治と技術を掛け合わせた「ポリテック」という造語は面白い。
少子高齢化が進むわが国では、技術の進歩なくして、生活が送れない時代がくるのかもしれない。
本書は、様々な統計データを用いながら、わが国が抱える課題。そして、その解決策を「技術」も駆使して示している。
ページ数の都合もあるが、それぞれの解決策について、もう少し深く知りたいと思った。
しかし、これからのニューリーダーたる小泉進次郎氏と落合陽一氏の対談は面白い。こちらも、もっと二人の話を聞きたいと思ったのは、私だけだろうか。
続編を期待したい。
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【要旨】
落合陽一さんの著書はだいたい読んでいて基本的には「テクノロジーで解決できる課題はたくさんある」という信念をベースに本書では高齢化、過疎化などの社会課題や育児、教育などの環境変化が起こっている領域に様々なサジェッションがあってより理解が深まった。
【気づき・学び】
社会保障費の増大の流れの中で使用用途の将来予測を見ると、年金は思ったほど増えず、育児も横ばい、増えるのは介護と医療であること。労働力人口は女性や働き続けるシニアの増加で割合は増えている。介護・医療×テクノロジーが今後の日本を変える鍵である。
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著者の考えがはっきりと述べられておりわかりやすかった。少子化、医療費などの社会問題について書かれている。ポリテックと言う著者の造語も解説があり理解しやすい。
今後はテクノロジーの助けをもっと利用すべしとの考え。
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落合陽一氏と小泉進次郎氏の共同企画によるニコニコ生放送の企画「平成最後の夏期講習」の内容を、要点を抽出してアーカイブした一冊。政治(ポリティカル)とIT技術(テクノロジー)を掛け合わせた「PoliTech(ポリテック)」をキーワードとして、近未来の日本が抱える様々な課題をどのように解決できるのか、各方面の有識者によるコメントを引用しながら、その可能性についてポジティブな提案が多数掲載されている。具体的な図表やグラフが豊富に用いられており、本書自体がプレゼン資料的な作りになっているのも印象的だった。
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社会保障のオリジン
GHQ公衆衛生福祉局長 クロフォードFサムス
給食を支給しようと考えた 国やアメリカの支援は得られず
日本人の移民である岩手県出身のジャーナリスト浅野七之助の支援 日本難民救済会
更に全国保健所制度作成 8000ヶ所
全国の現場に、保健師、栄養士という健康の専門家がこれほど配置されている国はこれほどない
GHQが統治した8年間で寿命が10年伸びた
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ケーススタディ的な形で各章の話を分けている。日本全体を大局的に観た話が多いので、すぐに自分の生活に活用できるような知恵は少ない印象。
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落合さんの話題や情報は、あらゆるところ入ってくるものの、尖った発言ばかりが切り取られてタイムラインに流れてきてしまうので、彼の思考の全体感がわからない。「これはいかんな」と思い、ちょうど読みやすいサイズの本だったので手に取りました。
論点をうまく整理する方なのだと思います。「うまく」というのは、正確にとか、的を得るとか、網羅的である、という意味よりは「議論を前に進めることを促す論点」です。
恣意的に誘導することもないのに、この人の問いかけを元に自分の中で議論を始めると、後ろを振り向く余裕もなく「こんなことができるのでは?」と考える癖がつきます。
先へ先へと連れて行ってくれることが大事なので、本の内容はサラリとしていて、具体的な方法論とかは薄め。すごく骨のある「〇〇論」を求める人には物足りないかな。
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日本の課題をテーマごとに分け、現状分析、解決へのサジェスチョンを説いた本。複数の人の意見が反映されているためか、他の落合本よりバランスが取れていて地に足がついている気がする。
それにしても、今更ポリ&テック の導入なんて遅きに失する。
(フランスにはナポレオンの時代に作られた、エコール ポリテクニーク という、歴代大統領を生んでいる政治と技術のマネジメント専門のエリート大学校がある、また、シアンスポ という、サイエンス版もある)
優秀で斬新なアイデアを持った若手世代が一生懸命提案しても、本書で「シルバー民主主義」と揶揄されているように、日本の政治、社会システム、行政システムは昭和世代を中心に回っており、投票率が高いのは老人層ばかり。
… で、結局、日本は、明治の開国、敗戦の時のように外部からのインパクトによってしか自己改革はできないと思うので、何が大きな技術産業、経済等が世界を揺るがすような動乱で現在の社会が揺さぶられ崩壊しないと次の新しいイノベーションは実現しないであろう。そういう外的衝撃がない限り、失われた10年が20年になり、30年になり、この後も続くと日本はベネツィアのように沈んでいってしまうのかもしれない。
昭和世代が退場して、デジタルネイティブ世代が実権を手にするまでに日本が沈まないことを願うばかりである。
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日本の現在地を知って、絶望した。日本はかなりヤバイ。
・日本は他国に比べて生産性がきわめて低い。
・フルタイムワーカーと最低賃金との賃金格差も大きく、「弱者を酷使」することで回している経済。
・日本の医療費・介護費は、1960年代以降、右肩上がりに増えている。医療費・介護費あわせて毎年1兆円ずつ増えており、毎年9%ずつ増加している。
・今の日本は、人口の多い高齢者のための政策ばかりが行われ、未来を担う若者へのサポートが軽視される「シルバー民主主義」の時代。
これらの課題に対する落合氏の提言に関しては首をひねるものが多った印象。
興味深ったのはテキサス州が行っている、市民の地域貢献への礼金として地域通貨を発行していることなど。