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投稿者:あゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベストセラーの「愛するということ」が読みたかったのですが、まだhonto内で電子書籍になっていないのでこちらを購入しました。新書なので二時間くらいで読了できます。簡易な文体で書かれているので、原本を読む前の導入編として役立ちました。
フロムの原初は半世紀も前に書かれたもののようですが、現代社会が抱える問題を示唆する内容となっています。
資本主義がもたらす恩恵と、それと引き換えに私達が失ったものについて考えさせられる内容でした。
なんとなく今幸せじゃない、このままどこへ向かって行くんだろう、そういった漠然とした不安を抱えている人にもオススメの本です。
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マイハニーから送られた一冊。
実家との母との関係に悩み、傷ついている自分に読んでほしいという思いだったのかも。
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エーリッヒ・フロムの『愛するということ』(紀伊国屋書店)の翻訳者である著者が、この著書の内容をわかりやすく紹介している本です。
フロムは、現代人は愛について誤解していると考えており、『愛するということ』を刊行して、人間存在の深いところに根ざしたほんとうの愛のありかたについて説きました。著者は、現代の日本における愛を取り巻く諸事情にも言及しながら、こうしたフロムの考えを解き明かしています。さらに、フロイト左派の立場に立つフロムが、資本主義と真の愛が両立しがたいと考えていたことについては、フロムのユートピア主義的な発想に対する疑念を表明しつつも、現代における愛の困難さを認め、読者に問題を投げかけています。
フロムによる、愛についての本質主義的なとらえかたには正直なところややついていくことはできないと感じてしまいましたが、フロムの思想の解説書としては読みやすく優れた内容の本なのではないかと思います。
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愛するということ、の本を分かりやすく纏めてくれた本です。別物と切り離して読むというより、補助として読んだら本作がより読みやすくなりました。
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愛によって人は孤独感・孤立感を克服するが、依然として自分のままであり、自分の全体性を失わない。
フロムの導入としてとてもわかりやすかった。
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まず初めに、
エーリッヒ・フロムの愛するということを
読んだ
分かった部分、分からなかった部分どちらもあった
この本のおかげで噛み締めてまた読むことが出来る
素敵な1冊に出会えて嬉しい
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「愛すること」を本当の意味で行える者は少ない。愛することは学びの必要な技術であり、鍛錬である。
愛することは難しい。
まさに壁にぶち当たった時にタイムリーに出会えた貴重な本だった。
正解が書いてあるわけではないが、
努力の方向性は明確に示されている。
次は本編、フロムの「愛するということ」にもチャレンジしたい。
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非常におもしろかった。
感情優位で考えてしまいがちなトピックをこうも論理的に分析して解説してくれる書籍って素晴らしい。
愛の本質について考えさせるのはもちろんだけど、資本主義が蔓延している、交換が前提の現代社会について改めて考え直すきっかけにもなった。愛する能力ではなく愛する対象を見つける能力にフォーカスされる時代。
メモ
愛のルーツは母性
初めて愛するという行為としてのベアハグ
母性愛の最大の特徴は巣立ち
愛は意思から成り立つ、決意、決断、約束
相手に与えることが愛: 「自分の喜び、興味、理解、知識、ユーモア、悲しみなど、自分に息づいているもの」すべて
生産的な愛: 配慮、責任、尊重、知(理解)(相手を知ることで自分を知る)
人間が自由に生きるためには「生産的性格」を磨く必要があり、そのためには正しい愛を見抜くために理性を磨き、孤独であることを恐れない姿勢が必要
自分以外の人間と融合したいという欲望は人間の最も強い根源的な欲望