紙の本
ハイライトと言える出来事がない
2019/05/05 21:20
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本編第八幕を読んだのが随分前だったので、第九幕の話の進行にいまいちついて行けず、思わず第八幕を読み直してしまいました。
第九幕は、作者的に第2部第1話らしいですが、「それは、筋肉の大群だった」の出だしはユーモアがあって面白かったのですが、全体としては政情の不穏さの描写と関小玉皇后の幸せについての感傷的な叙述が大半を占め、敵の生き残りともいえる司馬淑妃の父司馬元尚書と彼に撲殺されたはずだった廃皇子・鳳の後日談として司馬元尚書が反乱らしきものを試み、小玉がそれをあっさりと制圧することになったため、ハイライトと言える出来事がないように感じられました。今後の展開の伏線が張られただけ?と思わなくもないです。
小玉が育てた皇子・鴻が立太子され、それによって小玉がさらに力をつけることを嫌った勢力が次々と細々と問題を起こしていき、また、後宮の大黒柱とも言うべき梅花亡き後、後宮の規律も乱れ、それらが功をなして宮廷内の勢力図が微妙に変化していく政情の不穏さが詳述されているので、こうした事情が以後大きな事件に発展していくのかなと次巻に期待したいところです。
電子書籍
いまいち
2019/03/03 07:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それは、筋肉の大群だった」の出だしはユーモアがあって面白かったのですが、全体としては政情の不穏さの描写と関小玉皇后の幸せについての感傷的な叙述が大半を占め、敵の生き残りともいえる司馬淑妃の父司馬元尚書と彼に撲殺されたはずだった廃皇子・鳳の後日談として司馬元尚書が反乱らしきものを試み、小玉がそれをあっさりと制圧することになったため、ハイライトと言える出来事がないように感じられました。今後の展開の伏線が張られただけ?と思わなくもないです。
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小玉の気持ちもわかるなぁ。でも、それでも皇后であるから、感情を出せる場所も少ない。第二章の始まりは波乱万丈です。
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第2章ということで。
主人公の生きていた時代が最盛期であったと先にネタバレしているので「いろいろあった」ということをどう描き続けていくのか興味のあるところ。
司馬氏がふたになっていたのである意味平和だった後宮も本来? のどろどろした女同士の争いの火花散る戦場になったかな。
私は筋が一つ通っている司馬氏は好きだった。人間的に至らず駄目な人ではあったけれど矜持は忘れていないと思う。
ただ、残された遺児については彼自身も不幸だし、この先の未来に明るいものがあるのか分からない。
ただ、主人公たちからすれば大きな悩みの種だなと思う。
周囲の人々の主人公への言葉は一言でいうと「ビッグなお世話」でしかなく、主人公本人も感じているけれど「悪意がない分厄介」だなと思う。
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うーかなしい
だんだん衰退しちゃうのだろうか
壮年期としてもっと溌剌と活躍してほしい
韓はこれからどうするんだろうなあ
ついてた人が死んじゃったし。
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さて今回は大問題勃発。
いろいろ問題を残してくれた司馬氏ですが、市井に放たれた後もただではくたばらなかった!
絶対的な敵方で権力者一族だった司馬淑妃がいなくなったことで、今まで味方についていた小玉側の一派にも亀裂が起こります。
考えれば、各家から後宮に送られているのはあくまでも皇帝の寵愛を争う者たちであり、絶対的な権力者がいなくなれば我もと名乗りを上げる者もいるのが当たり前。
密かに、または宣言して離れていく者がいる一方で、最後まで小玉の味方をすると決めている者たちも。
そんな中で聞こえた噂が、殺されたとされていたもう一人の皇帝の息子、鳳の存在。確かに誰も死んだその姿を見ていない。司馬氏も死んでいないとなれば、新たな問題の発端となるわけで。
今すぐその問題が明るみに出ることはないとはいえ、将来小玉を悩ます問題の一つとして残るのだろうと察せられます。
皇太子として認められて小玉の元から少し離れた鴻と文林の距離が近くなったのが、この巻での唯一の癒しどころでした。
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第2幕スタート。
「純度混じりけなしの善人もいなければ完全な悪人もいない」まさにその通りだった。
でもそれを自覚して行動できるかどうかはまた別なのかなぁとも。
何にしても思い込みは恐ろしい。
鳳は生きてたんだ…。
祖父の本物の愛を感じて、じっとしてて欲しいけど、そうもいかないんだろうなぁ。
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全巻一気読みの為、まとめての感想ですが。
思ってた以上に、周りの人達が早く逝ってしまったのだな…と。
どんどん頼りになる味方がいなくなり、読んでいて苦しくなる。けれど、だからこそ残された人がリアルに浮かび上がってくる。
小玉が歳を重ね、それに伴う悩みを抱えながらも生きる姿に共感しながら、八つ当たり気味に文林をけなしつつ、続編を楽しみにしてます。
でもこのお話で一番可哀想なのは、文林だと思ってる。
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軍人皇帝の第九弾。
自分の孫である皇子を殺した祖父の悪あがきが
うだうだと続いていて、あまり面白くなかった。
立太子をすすめる父と子、文林と鴻の歩み寄りが良かったかな。
血のつながらない、けれど大好きな母、小玉を守る力を得るために、
物理的に距離を取ることになっても皇太子になることを選ぶ鴻。
大人になってきたな、という感じ。
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後宮って、階級で呼び方が変わっちゃうし、一度読んだだけでは混乱している現状です。
第一部が終わり、第二部へ移行していたとか
……いつの間に!?
第二部は一冊では終わらない中長編になったようです。
小玉が伝説の存在に至る最終決戦がはじまるのかしらね?
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面白かった。なんといっても本作から登場人物紹介の付録がついていて、ありがたい。主要人物はええんだが、ちょい役妃たちや武官同僚たちがいまいち忘れがちだった。今作では、小玉やその他の人物の「かわいそう」と評される問題について。私も以前「かわいそう」という一般ムーヴメントについて某所でちらっと言及したことがあるが、使われる場所とタイミングによって、どうにもやるせない嫌悪感しかない言葉になってしまうが、あれはあれで需要が高い便利なボキャブなんだろう。小玉と同意見すぎて面白かった。こういった共感も本書の魅力の一つだと思う。今まで散々うっとしかった司馬氏がとうとう降板か。最後のアレは火種になるんやろかねぇ、、。先が楽しみ。梅花も同人作家もいなくなったし、寂しくはあるが、次のヴィランがどんなのかもとても楽しみだ。