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読んでいて面白かったが奇人だと思った。家族にいたならたまったものじゃない、それを支えた常楠や松枝は本当にすごい。実力だけでなく運も強い人だったのだろう
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「南方熊楠を、ひとことで紹介するのは難しいことです。熊楠は、博物学、生物学、民俗学……夢や宗教の研究。この宇宙に存在するすべてのもの、つまり森羅万象を知ろうと、追い求めたのです。関心にはきりがなく、興味はひろがりふかまって、謎の答えを探し求めずにはいられない人なのです。「〇〇をした人」といういい方はできなくて、あったのはただ、南方熊楠という生き方だけ。それは、どんな人生だったのでしょう?」
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比較的読みやすい伝記シリーズ。
凡人には想像することすら難しい人生。
今、牧野富太郎をモデルにした朝ドラを見ているので重なると感じるところがあります。
「授業はつまらない、もっとおもしろいことをさぐろうと、本を読んだり野山を歩いたりしていました。知は与えられるものでなく求めるもの、未知の世界にこそ求める知はありました。わからないこと、謎にこそ、ひかれる性分なのでしょう。」
「勉強は好きだけど、学校はきらい。研究をしたいから、お金のための仕事はしたくない。下界の人があくせくしているのをよそに、森羅万象を追い求める。」
そんなことができた理由のひとつに「助けてくれる人がまわりにいた」ことをあげ、助けてもらえた理由として「したいことがはっきりしていたから、ではないかと思います。そして、したいことに真剣だったから。」と著者の新藤さんは書いています。
スポーツでも勉強でも、「したいことがあれば真剣に取り組む」姿勢が大切だということを教えられます。