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帯にもある通り、小さな海辺の街に本屋を開いた女性の話。人の悪意、善意、思惑が練りこまれ、主人公の少しの無知と本への気持ちと勇気、彼女を信じてくれる人たちと、彼らのちょっとした裏切りと。
感動する話ではない。この本の世界の人々皆に、少しの嫌悪感と、自信にもそういった面はあるなと感じる事がたびたびある。クリスティーンだけが救い(?)
話自体はとても良い。
問題としてはとにかく読みにくい。翻訳本である以上、ある程度は覚悟して読むけど、これは特別読みにくい。
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映画鑑賞してからの読書だったのですが…
映画と異なり、なんて悲しくて後味の悪く、救いのない結末なのか。でも内容はおもしろい。
だからそうか!映画化したいけど、あまりにも辛いラストで、そのため映画はああいうラスト(クリスティーンがストーブをオールドハウスに持ち込んだ)にしたんだな、と思った。
映画では登場した「ジャマイカの烈風」は本書には出てこず。そしてブランディッシュとフローレンスが心を交わす海辺でのシーンもなく。映画の方が、登場人物の描き方が丁寧で、色々ドラマティックに演出されているのだなと思いました。ラストシーンも。
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映画の予告を見て、公開をすごく楽しみにしていて、映画を観に行く前に原作読了。
予告編で思い描いていたイメージと大分違ったし、文章での描写が割とそっけなくて、主人公フローレンスの心情をともすると見逃しがち。私の想像力の問題かな、感情移入し切れていなくて、どちらかと言うと町の人目線だったかもしれない。それが最後の一文で、やっと主人公を理解したような気がする。
読む人の想像力によって、誰に感情移入するか、誰の物語を思うか、すごく物語の膨らむ余地がある小説だと思う。
読みやすいし原作と映画で違うところもありそうなので、映画を観たらもう一度読み返したい。
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なんかも切ない
後、なんかどうしてもブランディッシュ氏に感情移入をしてしまう
これが映画ではどのように描かれているのか気になる
読みやすい
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なんとも感想が難しい作品だったなぁ。
これは映画になっているみたいだから映画で見たほうがしっくりくるような気もする。
フローレンスはこのあとどんな人生を送ったのだろう。
本屋を必要としない街だってあるのだろうけど、やっぱりそれはすごくさみしいなぁと思ってしまう。
でも自分の好きなものが誰にでもどこでも受け入れられるわけではないという忘れがちな事実を改めて教えてもらったような気がする。
それがいいことなのか、悪いことなのかはよくわからないけれど。
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世の中の大変さがなんとなくわかった気がする。
そして人との関わり方も様々だということ。
大人って難しい。
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映画鑑賞後に読了。1950年代、英国の田舎町で書店を始めた女性の物語。映画は冒頭からその雰囲気に引き込まれ、とてもいい内容だった。原作もあると聞き、調べたら訳者がミステリ好きにお馴染みの山本やよいさん。もう読むしかないよね。
この原作も映画と同じで、落ち着いた語り口が印象的で、すぐに好きになった。映画の中でとても重要なアイテムやエピソードが、実は原作には書かれていないことを意外に思う。結末もまるで違う。映画とは違う意味ですごく印象的な終わり方だった。
ペネロピ・フィッツジェラルドは英国では著名な作家らしいけど、邦訳がほとんどない様子。この人の他の作品も読んでみたい。
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夫を亡くしたフローレンスは、人生の再スタートとして海辺の小さな町で書店を開くことにした。長い間住む人もなかった古い家を買いスタートした小さな書店。順調にみえた書店だったが、その家は町の有力者の婦人がその場所を夏の観光客向けにコンサートなどができるホールにしたがっていたのだ。
ささやかなフローレンスの夢は、少しずつ歯車が合わなくなっていく。
もっと優しい結末を期待していたので、ちょっとビックリ。良くできたストーリーだった。
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ハーパーコリンズ「ジャパン」という会社があることを本作品で知り、HPを訪問したがなんとも居た堪れない気持ちになり、すぐに右上の×ボタンを押すこことなった。
本作品、帯にある「誰の人生にも、本を。」、「本屋のない海辺の小さな町。そこに初めての書店を開くのが、彼女の夢だった。」、「人と本当の、心揺さぶる物語。」に引かれて、ある時手に入れた本だった。
おそらく、たまたま本屋に関する映画を探していたときに見つけ、映画は当分見れそうになかったので、原作を読みたいと思いAmazonで購入したのだったと記憶している。
誇大広告もいいとこだ。表紙になっている雰囲気のある本棚の写真も、あまりに作中の本屋とかけ離れている。
とにかく、ただただ悲しい物語だった。わたしはここから何を感じただろうか。何を得ただろうか。フローレンスは何故そこまでして本屋を開きたかったのか。どんな気持ちで、日々を生きていたのだろうか。わからないことだらけだが、なんとか知りたいと思えるほどの情熱もまた、起こって来ないのであった。
作者は、この本を執筆するにあたり、読者に何を伝えたかったのか、何を感じて欲しかったのか。
そのヒントを見つけるために、映画はとりあえず見てみよう。
いうまでもなく、☆1つ。
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昨年公開された映画『マイ・ブックショップ』の原作本。夫の死後、遺産で暮らしてきた女性が、“自立した存在”であることを自分や世間に証明しようと小さな書店を開く。しかし彼女が買った建物〈オールド・ハウス〉を巡り、町の大物とトラブルになり……という内容。大筋は映画と同じだが、細部がいろいろと違っていた。出る杭は打たれる。生きていくために本は必要ないが、本のない世界に生きる意味はない。
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決して幸せな結末ではないのにそれほど悲しくもなくささやかなため息がもれた。小さな町で書店を開いた女性。古く、偏見もある土地での彼女を取り巻く人々。その心に寄り添い支えようとする人がいることにほっとする
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裏切られた…。いい意味でも悪い意味でも。
本好きな街の変わり者のサクセスストーリー!かと思いきや…
表現が独特。どこか婉曲的で、語り手は常に宙を浮いている。ただし、ひどく低空飛行で。